まだいいかな/遺書/みくじ

昔何度も繰り返し読んだ小説の中で、「血液を探せ!」というタイトルの短編があった。
痛覚神経が無かったために身体にナイフが刺さったことに気付くのが遅れた富豪の老人の遺産をめぐり、その子どもたちが輸血用の血液パックを探すというコミカルな物語だ。
そのイメージがあるからか、遺書を何か自分の残したものの後始末についての指示書のように思っている。

遺書なんて無くても、溜め込んで使いきれなかった大金とか価値の高そうな財産が無ければ誰も困らない。

祖父は田舎の出だが造船で一攫千金して県の中心部にビルを買い、さらに株でもう一山と思ったところで大ハズレしてプラマイゼロになり、県庁のすぐそばだが車の出し入れがしにくい場所にあるボロ屋以外何も残さなかった。

祖父の死後に問題となったことなんて、本当にびっくりするくらい何も無かった事だけで、何も無かったんだから問題も無かったと考えることも出来る。
叔母づてに聞いた話では、祖父は二度結婚していたのだが、離婚した方の娘と孫がやってきた時に本当に何も無いのかと念を押されたらしいが、非常に残念ながら本当の本当に何も無かったのだ。

何年か前に一度倒れて以降は、よく笑いよく泣きよく忘れる祖父だったから、もし財産があってもちゃんと配分を考えたりはしなさそうだがまあ何はともあれ何も無かった。

私は当面死ぬ予定は無いのだが、常盤台周辺に彗星が割れて落ちてこないとも限らないし、右を見て左を見てもう一度右を見ている所に落下してきた鉄柱が私を貫かないとも限らない。

もし万が一死んでしまった場合、何が残るかというとレポート課題が残り単位が回収されないので死なずに期末を終えたいと思う。

オタクの屍を越えてゆけ/遺書/なご

オタクは死んだ。

オタクであることを自虐的に語りながらもアイデンティティとして誇りに感じているところのあった私であるが、そんなオタクの私は死んでしまった。
昔は一週間で10本ほど見ていたアニメも見なくなってしまったし、週に9回は行っていたゲーセン・アニメイト・ゲーマーズにも行かなくなり、その他、マンガ・ゲームも積極的に読まないしやらない。バトスピもしない。ニコ動も見ない。コスプレもしなくなった。一番驚いたのは、5年ほど追っかけていた声優さんのCDもいつの間にか買わなくなったことだ。一時期はその声優さんのためなら死ねるとさえ思っていたのに。

以前の私は「2次元しか興味ないでござるデュフフフwwww」と公言していたし、心の底からそう思っていたし、「2次元に勝る3次元なし」が座右の銘だった。青春時代に女性と関わることが皆無であったため、会話することはおろか、挨拶さえ難しいような状況だった。それが今となっては普通に女の子誘って飲みに行ったり遊びに行ったりするようになり、後輩相手にセクハラ同然の発言ばかりするクソ老害と化してしまった。そんなんだからいつまでたっても彼女ができないのだろう。まぁそれはさておき。

私からオタクである部分がそっくりそのまま消え去った。だからと言って私が消えたわけじゃあない。そのまま消えてしまえたらどれだけ楽だっただろうか。オタクという病の副作用でオタクじゃなくなると消えてしまうなんて素敵じゃないか。という夢を語ったところで抜けがらの私は生き続けなければいけない。きっとこのまま順調に卒業、就職して、なんとなく良い人と出会って、結婚して子供ができて、子供がアニメとか見始めたら「お父さんも子供の頃はアニメが好きでなー」とか言ったりして、ゲームをねだられたら自分が買ってもらえなかった反動で、嫁(リアル)に怒られながらもいっぱい買い与えちゃったりなんかして、最終的に子供よりハマっちゃうみたいな無邪気なお父さんになるのだろう。

 

オタクは死んだが、そうやって自らの屍を越えて過去のオタクたちも幸せをつかんでいったのだろう。

 

 

今回の話のオチ。結局人はそう簡単には変われない。

え?オタク?辞めてないっすよ。ハイ。ちょっと次元が変わって2次元から3次元に移ったというか、まぁいわゆるアニオタ・声豚からドルオタへのジョブチェンみたいな。いやぁまさか自分がアイドルはまるなんて思ってみなかったですわ。それもこれも元凶は西野七瀬とかいう超絶可愛い生き物が目の前に現れてしまったという。とりあえずつべとかにまとめられてるなぁちゃんの可愛い動画を見て欲しいですわ。ハイ。んでそっから乃木坂46に興味が出ていろんなもの見たり聞いたらスゲーいいのねアイドルって。今じゃメンバーの名前フルで全部言えるまでになってしまいましたわ。一推しがまなったん、二推しがなぁちゃん、三推しであーちゃんかなって感じですね。乃木坂沼にハマった流れで欅坂46にも手をだしたらここにも平手友梨奈とかいう天使がおわすってもうヤビャいのね。最近はてちのことしか頭にないという。これはもう恋だね。てちガチ恋勢ですわ。中学生に恋する22歳ってオイwwww欅はてち神推しかなー。

 

 

……ハイ。

「オタク」という業は死ぬまで背負わなければいけないものなのだろう。

最初で最後の/遺書/ねおき

拝啓  親友の君へ

 
やっほ、ねおきだよ。
手紙なんて送ったことなかったから、不思議そうな顔して読んでるんだろうな~。LINEでだって大して話さないしね。久しぶりに便箋とか買っちゃってさ、謎にウキウキした。あ、ちゃんと好きそうな可愛いキャラクターのやつを選んでおいたよ。好み分かってるでしょ?
前置きが長くなっちゃった。で、本題。突然でほんとごめんだけど、わたし明日には死ぬね。
死ぬ。この世から、居なくなります。うーびっくりさせちゃったかな、だけどもう決めたことだから。この手紙が届くころには私は・・・ってやつだよ。そう、それ。
 
 
今「ハァ?」って言おうとしたでしょ、いつものあんな感じで。というかもう言ったね。そうだよね、何故?って思うね。うーん特にこれといった理由はないんだけど、自分の人生には自分で終わりをつくりたいじゃない、て言ったら理由ぽいね。まあなんか君なら「ああなるほどね」って、あんま分かってないくせに分かったように言って、いつもみたいに抽象的なこと語り始めるんでしょ。それ面白くてすきだからさ、ねおき死亡のお知らせを送ってみた!そんな感じ。

ま、そもそも人間はいずれ死んでしまうんだから、その行為には深い意味はないよきっと。でも、いずれ死ぬけど、いつどこで死ぬのか分からないまま突っ走るのって怖いと思って。だから自分で終わりを少し早めた、それだけのことだよ。って、言っておく。やり残したことはあげようと思えば割とあるけど、例えば「行こうね」って言ってたハンバーグ屋に行けてないとか、東京タワーに上ってみたかった、盗んだバイクで走り出してみたかった、とか。だけどね、それ以上に今までに満足っちゃ満足してるから。こんなふざけた意味不明遺書を最後に残せる君に会えたし。
 
前に私が「めっちゃしにたい」ってぽつりと言ったとき、「めっちゃいきて」って返してくれたときがあった。覚えてない?そっちはきっと冗談のノリだったけど、心が緩んで、いいなって思ったんだ。ありがとう。大袈裟だけどあれで、あ、出会えてよかった、私の人生もういい素敵って思っちゃった。あは、どれが一番伝えたかったんだろうね、まあ君が決めていいよ。じゃそんなとこで、びっくりさせたし言いたいこと言えたし、未練ないうちにさらっと死んでくるね。あっ人を煽るのはほどほどにね。自称親友、ねおきでした。
 
 

かしこ

グットラスト、グットナイト/遺書/温帯魚

拝啓、十年後の私へ

アナタがこの手紙を読んでいるとき、私は既にこの世にはいないでしょう。

そしてそれが、私はとてもうれしいです。

 

私は今中学校でこの手紙を書いています。十年後にまた私たちのところに届くそうです。

でも、知っての通り私は二十歳まで生きることは難しいと言われています。だから十年後の私なんて存在しないでしょう。

この手紙は、だから、誰にも言えないことを言える、私のためだけの宛名のない遺書です。

 

最近私は生きる意味ばかり考えます。死ぬ意義ばかり考えています。

パパやママに迷惑だけかけて生きていることが辛いです。休みの日にだって私の病院でゆっくりすることもままなりません。薬代だって馬鹿にならないでしょう。どんなにパパとママが大丈夫と言ったって、友達のパパとママに比べると何歳も齢を取っているように見えます。申し訳なさに、夜になると涙が出てきます。

でも、なによりも辛いのが、自分から死ぬことができないことです。

死ぬ勇気がありません。パパとママがもっと悲しみます。学校や病院の先生にも迷惑が掛かります。

そんな風に言い訳をする自分が、すごく嫌いです。もっと私が強かったら、死ぬことができるのでしょうか。最後に皆を幸せにすることができるのでしょうか。

 

そんなことばかり夢見ています。十年後の私へ。アナタはどんなふうに死んだのですか。できるだけ人に迷惑をかけずに死んでいたら幸いです。

敬具

 

 

 

 

 

 

 

「ところがどっこい生きていた」

 

自分のベットの上で手紙を読み終わるとそんな言葉が口に出た。失敬失敬。

そのまま手紙をびりびりに破ろうとする。が、肉のない細腕では繊維は一ミリも離れようとしなかった。しょうがないから歯を使って切れ込みを入れ、そこからゆっくりと裂いていく。ごみ箱に紙片を入れると、重労働が終わった後のすがすがしい気分だ。弱っちさに笑えてくる。

興奮もそのままに放り出した足をゆっくりと冷たい床に下ろす。夜の冷気は家の中を覆っている。自分の体を動かそうとするときの脳と肉の間がバグっているような、そんな不自由さももう慣れた。ゆっくりと手すりに沿って流しまで移動する。今日の幸福になれるお薬を消費しなくては。

流しの電気をつけ、コップに水を入れる。こんなこともパパとママはやろうとする。だから薬を飲むときはこっそりと、一人で。ぬるい水を重くないところまで(つまりほんのちょっと)注ぐと、薬の入った缶に目を向ける。

あの頃より薬の数は増えている。効き目も強くなっていて、それはつまり決められた量より多く飲めばもうアタシはこの世からオサラバ出来て、缶の中には明日も明後日の薬もあって――――。

心の端を掠めた考えを、力任せに無理やり破いた薬の封と共にごみ箱に捨てる。いつもは鋏を使っていたけれど、まだ案外イケるじゃないか私の両腕。ジンジンと痺れた左の手のひらに薬を移そうとする。一粒四千円なのだから、どんなに疲れていようが落っことしてはいけない。慎重に慎重に。

 

薬を飲み終えると再び寝室に向かう。ほんのちょっとの動作でももう泥のように眠りたくなる。生きる意味なんて私にはないけれど、そんなもんは必要なしにアタシの体は生きようとする。

 

また辛い明日がやってくる。誰かが死んで、誰かに悲しみと、ほんのちょっとの何かを残していく。

 

「おやすみなさい」

 

この世に残っている弱っちい奴らに向かって、あたしはそう言った。いい夢を。

0202WS グループ分け

Aグループ: mdegonth、T、きりん、ちきん、ほのほ、生野菜
Bグループ: ネズミ、オレオ、三水、ふとん、あおいろ、ねおき
Cグループ: 猫背脱却物語、ばたこ、フチ子、リョウコ、ピエロ、竹
Dグループ: ととのえ、ヒロ、エーオー、峠野颯太、味噌の、奴川
Eグループ: Gioru、縦槍ごめんね、仄塵、どみの、いせ、杏仁
Fグループ: 温帯魚、JBoy、みくじ、YDK、印度、rascal
Gグループ: なご、さくら、五目いなり、θn、露子
Hグループ: ノルニル、やきさば、なべしま、みかん、waku

3年生のみなさん、ここまでお疲れ様でした。
というわけで、来期以降の運営を手伝ってくれる方を募集してます。

さくら

/遺書/T

夜中、急にお腹の底が冷えていく感じで不安になって、カーテンを全部占めた部屋の中で、地団駄を踏んで、手足をバタバタさせてわーって言って、俺ひとりで何やってるんだろう不安定かよって言って、また空しくなったりする。無能感で何もできなくなる。

 

不安は毎回過去最高を更新しているよーと思っているけど、振り返って考えてみればそんなに変わっていないし、苦しむ内容もそんなに変わっていなかったりする。たいしたことがない。

だから、その状態から抜け出す引き出しはすでに蓄積がある。絶対ある。どうでもよくなってしまうのは、怖い。だから次の朝も普通に起きて、シャワー浴びてどこか行く。

 

 

 

 

 

 

その引き出しの一つ(二つ?)の、よく聴く音楽。両方とも、曲作って歌ってる人がなんか変な人で、最初聞いた時は本当よく分からなかった、変な声で変な曲で、で、なんか二人とも若くして突然死んでいる。(片方の人は、僕が赤ちゃんの時にもう死んでいて、もう一人は、高校の時のある日、その人が死にましたっていう雑誌の記事を読んで、その人とバンドの事を知った。)

好きで聴いてるんだけど、この人たちもう死んでるだよなあ…とか思うと、なんて世の中だーーみたいなカッコつけた虚無感に浸ったりもする。(くだらない。)でも、それでも、生き急いで生きて、「なんで死んだのかよくわかりません。急性心不全です。」みたいな死に方をした人の作った音楽に、救われたり、それで生きたりする人が多いなんて、なんか変なのって思う。

 

曲とか作って歌ったりしてたら、憧れでなんか生き急いでみたりするのかなとも思うけど。でも、生き急ごうとして生き急いでいた訳ではないと思うし。どうしようもないものは、ある。私はとくに何もせずぼんやりしているので、これからもゆっくり生きます。

あとチューしたことないまま死ぬのは嫌だー(結局それかよ)。そんな感じです。

 

散骨宣言~願望~/遺書(曲)/ととのえ

俺があの世に飛び立つ前に 話しておきたい事がある

かなりきびしい話もするが  俺の想いを聞いておけ

俺を忘れて楽しむはだめ 俺を憶えて悲しむもだめ

墓は物で満たせ いつも笑顔で会え  出来る範囲で 構わないから

忘れてくれるな もう仕事もできない俺だが 死ぬ気で頑張ったんだよ その恩に 報いろよ

お前だけお前にだけ できる事しかないけど 俺のこと忘れずに 常々俺を見守れよ

 

男と結び 子が生まれても 俺より愛を 注ぎはするな

どれだけ他人を 好きになったとしても 俺をより愛せ 少しだけでも

何もいらない 俺の墓を撫で 思いに耽り 愛を注いでくれ

お前のお陰で いい人生だったと 俺には言える 何時でも言えるさ

忘れてくれるな 俺の愛せる女は 愛せる女は 生涯お前ひとり

忘れてくれるな 俺の愛せる女は 愛せる女は 生涯お前ただひとり

 

元ネタ

 

 

ますたべ/遺書/生野菜

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ごめんなさい、わたしは勝手ながら死ぬことにしました。

きっと、わたしが死んだら、たくさんの人が傷ついて、悲しむだろうと思います。
だけどね、これはぜんぶ貴方(みんな)のためなんです。

わたしが生きていると、不思議なことに、みんなわたしのことを好きになっちゃうみたいなんです。

確かにわたしは人より少しかわいいって言われたりもするけれど、それでもこんなわたしを、貴方(みんな)に愛してもらえるなんて、わたしは申し訳ないくらいに、すっごく嬉しかったです。

それなのに、その中から誰か一人を選ぶなんて、あまりに惨くて。
誰かを愛して、それ以外のみんなを傷つけるなんて、わたしにはそんなことできません。

わたしは今まで、貴方(みんな)からの愛に甘えすぎていました。
だけど、応えられない愛に甘えるほど、傷つけることはないよね。

だから、もう誰の心も傷つけないために、わたしは死ぬことにしました。

断り切れなくて今まで付き合ってきた貴方(みんな)、こんな優柔不断なわたしでごめんね。
確かにわたしは優柔不断だったけど、貴方と一緒に過ごしたい気持ちがあったのは本当だよ。とても楽しい時間をありがとう。

遊びに行くとき、いつもおごらせちゃってごめんね。
「ごめんね、ありがとう」って言いながら……うん、心の中でもそう思ってたよ。

ぜんぜん好きでもないのに、思わせぶりな態度とっちゃってごめんね。
わたしは貴方のこと好きにはなれないけれど、貴方にはわたしのこと好きになってもらいたかったんだ。

衝動的にスキンシップして、ドキッとさせちゃってごめんね。
計算ずくなんかじゃないよ、貴方と触れ合いたかっただけなんだよ。

わたしのことを好きだと言ってくれた貴方に対して、きっぱり「ごめんなさい」って言えなくてごめんね。
きっぱり言っちゃったら、傷つけちゃうと思ったの。だけど、それが一番ひどい答え方だったんだよね。ごめんね。

思い返せば思い返すだけごめんねが溢れてくる。
だけど、もう傷つくことはないよ。

こんなわたしだったけど、好きになってくれてありがとう。
貴方に出会えて、愛してもらえて、わたしはとっても幸せでした。

わたしのこと、忘れてもいいからね。

どうか、幸せになってください。
それがわたしの幸せですから。

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……なーんてね(pω< )⌒☆

6年目の遺書/遺書/YDK

中二の頃(厨二ではなく)に書いた遺書はこんな感じだった。

この文章をわたし以外が読んでいるということはわたしはもういないということかな。少し残念な気はするけど、一つだけ言わせてください。わたしはいつ死んでもいい準備はしていました。だからあんまり悲しまないでください。悲しむよりもして欲しいことがあります。それは「わたしのことを覚えていて欲しい」ということです。悲しむのもその一つかもしれないけど、きっと悲しみは風化してしまうから、笑い話でもなんでもいい。あぁ、あんな奴いたな、くらいでいいから覚えていて欲しい。わたしという人間がこの世に存在していたことを認識していて欲しい。
わたしは人の死は二回あると思っています。一つは身体が死んだとき。次は他人の記憶から消えたとき。二回死ななければそれでいい。誰かの心で生かしておいてもらえればそれで。あんまり長く書くのもアレなのでこの辺で終わろうかな。今まで本当にありがとう。ばいばーい。

……厨二だな(確信) でもこの時言っていることを未だに否定はできないし、拗れてんなぁとしみじみ思う。この歳から毎年遺書は書いていたのだけれど、中3も似たような内容で高1高2もないように変化はあれど、伝えたい核心は変わっていなかった。高3になって心が弱ったのか毎週遺書を書いていた気がする。ここまで来ると遺書というよりは、愚痴の掃き溜め、に近かったかなぁ。大学に入って遺書というものを書くことはあんまりなくなった。時間がないからなのか常に無気力大学生だからなのか、わからないけど。

そう。いまでも何にも変わらない。いつ死んでもいいように遺書を書いていたあの頃も、今も。6年間何も変わらないまんまここまで来てしまった。それでもやっぱり後悔はしていないし、それが妥協の末と言われても構わないと開き直っている。

リスカも辞められない過食嘔吐も狂った貞操感覚も無理して明るく振る舞うくせにそれ以外の立ち方をしらない、こんなじぶんの人生を。生きていることと死んでいることの差もわからない。死ねないから生きているだけだと本気で思っている。そしてそんな人生にしたかもしれない親のことを憎むこともない。親への感謝は常にある。愛している。何かにエネルギーを向かわせることのできる人を尊敬している。感情が欠けている、と思っている。何もかも、くだらない。

普通の人間になりたい、と常々思っているじぶんが一番普通で、ありふれている。

誰かの特別になりたいくせに、特別扱いしてくれる人を信用できないから、誰の特別にもなれない。

妥協の上に幸せがあるのなら、私は幸せなんていらない、なれない。だから私は、自分で自分の死の形を選ぶことにだけ幸せを見出そうと思う。さよなら。ずっとずっと、覚えていて。それが一番の望みです。私を殺さないで。