あの日/青春/シュウ

あの日、私の世界が変わった。何が起こったか簡潔に言うと彼と出逢った。それだけ。端から見ると大したことのないように見えるけど、私にとっては衝撃的だった。それまでは、恋愛なんて他人事だったし、微塵も興味がなかった。ロミオとジュリエットみたいにお互いのために死ぬほどの恋愛なんて、感動する人もいるみたいだけれど、私はむしろ馬鹿にしていたし、そもそも恋愛でそこまでになるなんてなんてありえないと思っていた。

そもそも私が恋愛への不信感を持つようになったのは、私の両親せいだ。私が小学生のころから、私の両親は喧嘩ばかりしていた。学生時代から付き合っていて、そのまま結婚したと聞いていたから、初めは目も当てられないくらいラブラブだったのだろう。けれども、そんな両親も結局、私が中学生になったくらいに離婚してしまった。喧嘩ばかりの過程だったけど、何だかんだで家族一緒にいられると思っていた。けれども、私の淡い期待に反してばらばらになってしまった。私はお母さんに引き取られた。お母さんは離婚してからも、私にお父さんへの不満、ひいては男への不満をずっと私に言い続けた。そんなだったから、私は恋愛に対して、嫌気が日に日に増していってしまった。半ば洗脳みたいなかたちで、恋愛不信少女が完成したのである。

彼は同じ学校の同級生だった。ほとんど話したことはなかったけれど、友達の仲介で一緒に遊びに行くことになった。そこで、その日に一目ぼれしてしまった。私が一目ぼれするなんてありえないと思っていた。今までのことがあったし、頭では否定したかったが、私の心がそうはさせてくれなかった。

私が一目ぼれした彼は、紳士だった。私の両親が離婚して、それが悩みになっていることをそれとなく打ち明けると、真面目に聞いてくれたし、私が困っているときは気さくに手助けをしてくれた。

 

良き友人だった。いや、私の中ではすでに友人以上の存在になっていた。お父さんとお母さんはうまくいかなかったけど、私と彼となら、私とうまくいくような気がした。確証はないけれど、私の勘が、女の勘がそういっていた。出逢ってから2週間後に私は彼に告白した。彼は会ってからまだそんなに日が経ってないこともあって、驚いていたようだったけれど、私の告白を受け入れてくれた。

「まだまだ、君のことをよくはわからないけど、これから好きになる努力をしたい」

そういってくれた。これから、どんどん彼と信頼関係を深めていきたい。私の世界は急にカラフルに色づいているように感じられた。

お父さんとお母さんのことでずっと一人で思い悩んでいたけれど、今は彼に支えてもらえる。私も彼を支えられる。私たちならきっとこの先うまくいくだろう。そう信じたい。

願うなら、この出会いの道の先を彼と一緒に道を歩いて行けることを。

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「あの日/青春/シュウ」への2件のフィードバック

  1. 出逢っただけで一目惚れをしたという瞬間的な話から始まる割に、徐々に関係が進んでいるようで、描写に統一性が無いように感じた。あと彼が「これから好きになる努力をしたい」と言うようにまだ関係が進んでいないのに過去のトラウマの解決を頼ってしまうのは危険な気がする。

  2. 恋愛に不信感を抱いているなら、自ら出会いの場を避けてもいいはずではないかと思った。
    ありがちな内容だと思ったが、主人公に共感できるところも多かった。

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