ピッチャー/キャプション/ばたこ

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寝て、起きたらこんなものが目の前にあった。

ピッチャーに並々と注がれた水と氷、そしてその縁には「かわはらさんに送る水」と筆ペンと思われる物で書かれた紙が張り付けてある。

年末年始は毎日のように、いや、実際に毎日飲み歩いていた。普段なら高校の同期と供に二人で行われるその行為だが、そいつはどうにも燃費が悪く、起きていた時間と同じだけ寝ないと起きれない体質故に、まだ26時間程の長い眠りの只中だった。

ひとりで潰すのもどうかと思い、気の知れた店員の多いこの飲み屋に入り、キープしておいたボトルを少しずつ減らしていた所までは記憶している。母親譲りで酒に弱い自分の事だから、きっと焼酎を減らしている最中に眠ってしまったのだろう。店員の心遣いが身に染みた。

感謝の意を伝えねばと自分の席を担当していたホールの女性に声をかけてみたところ、どうにも彼女の気遣いでは無かったらしい。では誰なのか尋ねてみれば、カウンター席の少し離れた所に座る女性を紹介された。

その時までは気付かなかったが、そこには普段贔屓にしているバイトの娘が座っていた。自分の仕事が終わったにも関わらずこれを用意してくれたらしい。

結局朝になっても件の同期は来なかったのだが、意外と一人で過ごす飲み屋も悪くないと感じた一日になった。

 

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