ミイラになった/百合/ゆがみ

女子高生活にも慣れた5月、ドラマのワンカットかと思うほどに夕日がきれいに入る教室の中、部活終わりのユカが話しかけてきた。

 

「そーいえばミホって誰か同じ中学だった人いる?」

「カナと同じだったよ」

「へぇ~、ミホってカナと中学校同じだったんだ~」

「そうそう。しかも中1から中3までずっと同じクラスだったの」

「そういえばカナってなんかレズっぽくない?表情の感じとか」

「そうかなあ?私にはわからないけど」

「あっ、そうだ。明日の昼休みあたりにカナがレズかどうか調べてきてよ」

「え~。ユカがやればいいじゃん。」

「私あんまカナと話したことないからやっても不自然じゃん。ねぇやってよ~。明日の帰りにアイスおごるからさ~。」

「もうしょうがないなあ。その代わりアイス忘れないでよ」

「当ったり前じゃーん。じゃあそろそろ帰ろっ」

 

 

キーン、コーン、カーン、コーン

「起立、気をつけ、礼」

「ありがとうございました」

とうとう実行に移す時が来てしまった。

「ねぇ、ミホ、わかってる?」

「わかってるよ~。やればいいんでしょ~」

 

カナの机に歩いて行って、話しかける。いつもより体を近づけて。

「ねえねえカナ、今日のお弁当何が入ってるの?」

「卵焼きとウインナー。」

話しかけられるのがそんなに嬉しかったのかカナは嬉しそうな、それでいてどこか悲しそうな表情になった。

「いいなあ。私なんかお母さんが作ってくれないからいつもコンビニ弁当なのに。」

「いやいや、ウチはいつもこんな感じ。いろいろ買えるミホがうらやましいよ~」

えっ、うそ…なんで私こんなにどきどきしてるんだろう?今までこんなことなかったはずなのに。女子高にはレズが何人かいるって話は聞いたことがあるけどそれってまさか私なの?いや、ちがうでしょ。中学の時は彼氏だっていたのに。ちょ…ちょっとやめてよカナ。そんな私を惹きつけるような表情しないで。

私はカナにドキドキしていることに動揺しながらも、なんか話し続けたい気持ちもあって結局休み時間中ずっとカナとしゃべり続けた。

 

 

その日の部活終わり。ちょうど昨日と同じようにユカに話しかけられた。

「昼休みは良かったじゃん。ちょっとで良かったのにまさか昼休み中ずっと一緒にいるとはね。約束通りアイスおごるよ」

「ありがと」

「それにしてもすごいラブラブそうだったよね。ひょっとしてあんたもレズなんじゃないの?」

「いや、違う違う」

「そんなこと言ってるけど顔赤くなってるよ」

 

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「ミイラになった/百合/ゆがみ」への3件のフィードバック

  1. カナの表情のどんなところがレズっぽかったのでしょう?ミホはカナのどんな表情に惹きつけられたのでしょう?それらの描写がもっとあるとよかったと思います。このままだとあまりレズビアンのことをあんまり知らない人が書いたのかなーと思われてしまいます。まあ、私もほとんど知らないんですけど。

  2. レズっぽくない?ということによって流れで表現するというよりかは無理矢理設定としてこじつけている感があったと思ったのでもう少し間接的にレズっぽさを表現できたら良かったかのかと思う。

  3. 女性を惹きつける人と男性を惹きつける人はそれぞれいて、違いがあるのでしょうか。そんなことを考えました。
    改行が多く、文章全体でやや白さが目につきます。また、鉤括弧内の終わりに句読点。をつけるのか、統一したほうが良いと思います。

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