むかしむかし

涙には不思議な力があると、そういう考え方はわからなくもない。
『雪の女王』のように、
涙が相手の、本当の心を呼び覚ますとか。
『ふしぎの国のアリス』のように、
涙で海ができるとか。
そんな童話もあった。
古事記では、イザナギの涙から女神があらわれた。女性的で綺麗なもの、そんな印象を受ける。
小さい頃はよく泣いた。その一方で、泣くことは恥であった。
恥かどうか、それはとても個人的な話だろう。
つまりは涙に対して、それほどいい記憶がない、ということだ。当然だ。小さい子にとって泣くのは、不快や不満の感情を表しているのだろうし。
そんな涙を神格化したような、不思議な存在として捉えるのは長じてから。しかし大人になってから泣く機会というのは、それほどない。感情の制御もできるようになるし、またきちんとした人間を演じるにあたって涙は不都合なものだろう。童話に出てくる涙は、そんな大人にとっての憧憬にも似たものを映じているように見える。小さい幻想や幼い頃の、幼い頃というだけの、黄金の月日を。
何かを見て泣けなくなるというのは、そんな黄金時代を二度と手に入れられないという悲しさがある。

0 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 5 (0 投票, 平均点: 0.00,  総合点:0  |  
投票する為にはユーザ登録する必要があります。
Loading...

「むかしむかし」への3件のフィードバック

  1. 文体を変えたほうが印象的になると思います。例示ももう少し言葉を考えたほうが良いように感じました。そして行間が(狙ったとしても)癇に障ります。
    主題は面白いと思うのですが、考え付いたものそのまま突っ込んでいったように思えるので文章の構成をもっと整えてほしかったです。

  2. 一応、論は決着しているのだが、字数だけでなく内容も物足りなく感じた。問いに対して仮説を立てるならもう少し説得力のある論拠がほしい。共感もしにくくなる。
    あとは単純にそこまで目を引くほどの新しさがあるかというと疑問である。

  3. ふわふわととりとめもない例が連続し挙げ句大した事言ってない、て文章な気がします。文章に説得力を持たせるには適切な質と量の他の文章が必要です。まぁ多分今回は適当に取り組んだだけだと思うので何とも言えないです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。