涙あれこれ

私は今は簡単には涙を流さない。自分が泣くときは、自分の力が及ばなく無力さを感じるときだけだ。大学受験に失敗したとき、理不尽なことに直面したとき、誰かが死んでしまったときなどくらいだろう。

お葬式でわんわん泣いたのは、小学四年生の時だった。ひいお婆ちゃんが亡くなって、家族でお葬式に出た。初めてのお葬式で、そんなにあったこともなかったひいお婆ちゃんだったけれども、さすがに人がこの世からいなくなるという体感は初めてだったから、わんわん泣いた。涙を流した。今でも覚えていて引っかかっているのが、その時に私の横に立っていた親戚のおばさん(今まで一度もあったことがない)が、「泣いてて偉いね」といったようなことを言っていたのである。純粋な気持ちから泣いていたのに、そんなことを言われるもんだから、子供心ながらも、かなりの衝撃だった。お葬式で泣くことを仕事としているさくらの話を聞いたことがあるが、泣くということはパフォーマンスなのであろうか。

パフォーマンスで泣いたことがないと言えばうそになる。これまた小学生低学年のときの話であるが、悪さをして先生に怒られた。当たり前である。教育現場なのであるから。そのときに、怒られながら泣く必要がないと感じながらも、わざと泣いていたような記憶がある。先生から怒られる時間を少しでも短くするために。

今ではあまり涙を流さないと言ったが、歳のせいだろうか。うるっとくることは多くなった。漫画を読んでいると、いかにも感動させるぞと伝わってくるシーンであるのにもかかわらず、思わずうるっときてしまう。小説では涙が出てくることはあまりないのだが、漫画やアニメだと、ビジュアルイメージがダイレクトに伝わってくる。そのせいだろうか、思わず涙が出てきてしまうのは。最近では、ブックオフでメジャーを立ち読みしていて、うるっときてしまった。公共の場であったので、周りに気付かれていないだろうかと、気恥ずかしくなってしまった。

日常生活ではもっと涙が出て欲しい。ドライアイなのだ。ドライアイの性質は様々らしいが、いかんせんすぐに目が乾く。涙はそこそこ出ているのだが、定着しない。依然漫画で読んだのだが、涙にムチンという物質が足りていないと、目が乾きやすくなるらしい。ムチンと言えば長芋などに含まれるねばねば成分である。ムチンを補う目薬が出ているらしいが、まだマイナーで眼科に行かないと手に入らないのが残念である。ムチンを補う薬といえば、胃薬がメジャーで、それを使えば目薬にもできるらしいが、素人がすると痛い目を見ることになりかねないので、気になる人はおとなしく眼科に行ったほうが無難であろう。

鼻毛を引っこ抜けば涙は出る。

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「涙あれこれ」への5件のフィードバック

  1. 最後が突然で驚きました。苦悩を描いている中で突然の解決策が、しかもこれまでの文章と違って言い切りの形で出て、展開や前とのつなぎもないので「結局なんなんだ」感が強いです。
    文章に出てくるテーマや考察自体は面白いのですが、文章一つ一つがぶつ切りになっているような気がするので構成やつなぎ方を工夫すればよりよくなると思います。

  2. じゃあドライアイ改善のために毎日鼻毛を抜きましょう!(笑)
    わたしは結構最後の一文は嫌いではないですが、パフォーマンスで泣くという話を掘り下げても面白かったのではないかと思いました。

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