大人になっているのやも/春課題①/五目いなり

幼い頃を思い返してみると、存外私は王道アニメというものを見たことがないようで、まあポケモンだけは幼稚園から小学校の4年くらいまで毎週録画していたんですが、あの天下のディズニーさんに関してはかなり馴染みが薄かったのだなあと、先日某レンタルビデオショップさんで実感しました。
ディズニーの棚を覗いてみると、内容はおろかタイトルも知らないような映画がたくさんあって、世の中にはこんなのディズニーで溢れていたのかと少し面食らったり、そりゃあこんだけ見てれば皆んなディズニー好きになるわなと納得したり。
そんな事を考えながら目当ての作品を一本手にとったのですが、そちらはかの有名な、あの歳をとらない永遠の少年、『ピーターパン』のDVDでございます。
何故『ピーターパン』を選んだかと言いますと、少し話が逸れるのですが、私の所属している文芸サークル『伽藍堂』で次に出す新刊に「童話」をテーマにした小説を寄稿することになりまして、そのために選んだお話が『ピーターパン』だったからでございます。
お話の構想についてはおそらく誰も興味がないと思いますので割愛しますが、興味がある人はお申し付けください(文化祭にて配布を予定しております故ご案内申し上げますので)。
さて、そんなわけで『ピーターパン』を選んだのですが、実を言いますと私『ピーターパン』も観たことがなくて、うっすらとした内容を知っているだけでございました。
なんか歳をとらない男の子が3人の子供をネバーランドに連れて行って探検をする話、というのが私の『ピーターパン』に対する前知識だったのですが、観てみると結構印象が変わって見えるもので驚きました。
優しい少年だと思っていたピーターパンは近所の小学生に申し訳程度のレディーファースト精神をひとつまみ振りかけたみたいなガキ大将だし、少しわがままでかわいいはずのティンカーベルは嫉妬してばかりで周りのことは何も考えないばかりか人を傷つけることにためらいがなく、おしとやかで半分大人になりかけているウェンディは夢の中で自分を悲劇のヒロインに仕立て上げている大人顔負けの女性だし……。
おまけにフック船長は紳士的な面があってかっこいいから、どちらに感情移入してみればいいのか迷ってしまう羽目になりました。
これは私がピーターパンを見るべき時を逃してしまった証拠なのか、それとも物語を正しく受け取れていないのか……割と謎です。
よく「幼い頃に読んだ本を成長してから読み返すとまるで違う感想を持つ」なんていいますが、きっとこれもその一部なのかなあと思うと、同じ感動を味わうことはおそらく二度とないのだと少し寂しくなりますね。
願わくば同じ感動をいつ何度でも体験してみたいし、いつでも同じ感動を届けることのできる小説を書いてみたいものです。
余談ですが先日私は珈琲の飲み過ぎで急性カフェイン中毒になりかけたのですが、あの時の生と死の瀬戸際に立っている感覚を忘れたくなくて、脳みそを絞ったような痛みを抱える頭で何を思ったのか、必死にスマートフォンの画面をスクショしてました。
わけがわかりませんね。
人は変わってしまうものですから、変わりたくないと言っても変わってしまうのが常でしょう。
それこそピーターパンのように永遠に子供のままいられるのなら、きっとそれも楽しいことに違いはありません。
でも、変わってしまうことで見える景色も増えるわけだから、結局人間というものはうまくできているんだろうなあと、そんなことを思いました。
とりあえずもう何度か『ピーターパン』を見返して、サークル用の原稿に取り掛かることとします。
今日はこれから映画を見に行くので、気が向いたらそちらのレビューもするやも知れません。
それでは最後になりましたが、皆様も春休みを存分に楽しんでくれますよう。

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