何の回し者でもないけど/春課題①/ゆがみ

みなさん割と長期休暇で情緒不安定になっているみたいですね。言うまでもなく自分もです。ただ一人でいると寂しいけれど周りにかき乱されて自分の予定崩れるのも嫌なめんどくさいタイプの人間なのでわざわざ誘ったりしなくていいです。まあお互い頑張りましょう。

さて本題。全国の映画館でやっている作品なのでご存知の方やご覧になった方もいるかと思いますが、中島みゆきさんの舞台「夜会vol18 橋の下のアルカディア」の劇場版を観てきました。

「夜会」というのは、1989年から中島みゆきさんが行っている「言葉の実験劇場」をコンセプトに行っている舞台で、中島さんが脚本、作詞、作曲、歌、主演の一人5役の体制である。(と調べた情報を使って説明したが、自分もこの劇場版の情報を知るまで中島さんの舞台の存在は知らなかった)

中身はというと、天下の歌手中島さんの舞台とだけあってほとんどセリフはなく、歌がひっきりなく続くスタイルであった。しかしながらノスタルジックな廃れた地下街の中で起こる、それぞれのルーツを持つ3人を中心に展開されるストーリーは一般的なミュージカルにはないものだと思う。それに加え、現代の社会問題や感覚的なものの表現などもふんだんに使われている。それらのほとんどをセリフに頼らず、より難しい歌での表現に挑戦できることこそアーティスト、中島みゆきの想像力の賜物であると言えるだろう。彼女は70年代から00年代の5つの年代においてオリコン1位の曲を生み出したアーティストで、割と最近にも朝ドラの主題歌を担当するなど長きにわたり幅広い世代から評価を得ている。また、有名アーティストへの楽曲提供も多い。自分もそれほど中島さんの曲を知っているわけではないが、その歌詞の中に広がるインスピレーションの世界にはほかの人にはない独特なものがある。そのインスピレーションが、歌とは比べ物にならないくらい長い舞台というものの中に現れることでより深い世界が作られている。

物語本体以外の部分でも感心させられる部分がいろいろあった。まずは、役者の歌のクオリティである。今回の舞台では中島さん以外に出番の多い役者が2人いた。出番が多いとなると当然その役者が歌うシーン部分も結構多いのだが、その2人とも中島さんに負けないとまではさすがにいかないが、それでもかなり高いレベルで中島さんの歌を歌いこなしていた。

次に、舞台装置。夜会は入場料の収入が数億円にもなる大規模な舞台であるため、要所で大掛かりな装置が使われていた。これにより中島さんの脳内に描かれたストーリーの実現が手助けされている。

また、映像化である。個人的には舞台が映像化されることで観る側の自由が失われているのが惜しい部分もあったが、調べたところによると表情がしっかり見えてよかったという声も大きい。まあこれは好みの違いや映像メディアの特徴というところに行きつくだろう。話すと長くなりそうなので今回は詳しくは語らないが、どこか別のタイミングで色々書くかもしれない。

ここまで長々と書いてきたが、ネタバレ防止のために内容にあまり踏み込んでいなかったり、自分の物語のテキストや中島みゆきに対する理解の不足があったりして、あまり素晴らしさが伝わらなかったかもしれない。そういう人は実際に観てみてはいかがでしょうか?観るものを圧倒する中島みゆきの作り出す世界にきっと何かを感じるはずです。

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