(自己)愛は地球を救う(かもしれない)/春課題④/五目いなり

春休みもいよいよ大詰め、原稿の締め切りも残すところ10日を切りました。

書かなければいけない字数は残り二万字、口座の残高僅か三ケタ、心身ともに死に掛けです。

 

さて、ご無沙汰しております、五目いなりです。

先日都内に出かける予定があったので、帰りに池袋で献血をしてまいりました。

よくもまあ自分の仕事も差し置いて献血なんか行くもんだと友人にも家族にも言われましたが、まあそれは置いておいて、今日は『献血の楽しみ方』について書こうと思います。

 

これを読んでくださっている人の中には『献血』という言葉に何かしらのネガティブなイメージを持っている方も多いかと思います。

痛いし、時間はかかるし、大したメリットもない……なんて、考えてはいませんか?

けれども実は、全然そんなことはないんです。

確かに針を刺す瞬間は痛みもありますし、時間もある程度はかかるんですが、そんな些細なデメリットは全くもって気にならなくなるくらい、献血って楽しいんですよ!

……あ、疑ってますね?もしくは私のことを変態かなんかだと思ってらっしゃる。

そんな失礼極まりないあなたも、ちょっと興味を持ってくれたあなたも、誰もが献血に興味を持つよう、私が説得してみせようではありませんか!

あとで『私も献血好き!一緒に連れて行って!!』とか言っても遅いんだからね!

 

……さて、それでは献血なんですが、まあその手順なんかは他のサイトを見れば大体分かると思うので、基本的なことは書きません。

というか、赤十字のホームページを見れば献血前後の注意とか色々あるのでその辺のことは各自でご確認ください。

無責任なことを言ってあとで「言う通りにしたのに出来なかったじゃないか!」「お前のせいで貧血起こした!」とか言われても困るので。

 

と、いうわけで!

今回私が説明したいのは献血の楽しみ方なので、とりあえず幾つか献血のお楽しみポイントを紹介していきましょう!

 

お楽しみポイントその1:無料でドリンク飲み放題

最近では有名になってきたのでご存じの方も多いと思いますが、比較的大きな献血ルームでは無料でのドリンク提供が広まっています。

これは採血前後に脱水状態にならないようにするための配慮だったり、身体を温めてりラックさせるために必要な設備なのですが、やっぱり無料で飲み物が飲めるのはありがたいですね、お財布にも優しいし。

種類も豊富で、冷たいスポーツドリンクから温かいスープまで、何杯でも飲み放題です。

それに加えてお煎餅やクッキー、ドーナツやアイスなどのおやつを提供してくれるところもあるんだとか!

ルームによって提供している者の違いはあるので、今日の献血ルームには何があるのかな、なんて考えながら行ってみるのも楽しいかと思います。

ちなみに私が入った献血ルームではなんとあのLady Bordenのアイスを食べることが出来ました。

豪華な報酬があるとなんだか良いことをした気分になって、より一層の充実感を味わえます。

 

お楽しみポイントその2:親切な看護師さんとお喋り

温かい飲み物で体を温め準備が整ったら、いよいよ採血に入ります。

献血をする際には成分を確かめるために少量の血液を採取する検査用の採血と、輸血に使う用の採血があるのですが、やっぱり最初に検査をするときにはどうしたって緊張してしまうものです。

かくいう私もこれだけ『献血大好き!』みたいなことを言っておきながら実際針が苦手で献血ルームに入るまでに友人の肩にしがみつきひいひい言っている様なヘタレなので、当然検査前に血管が縮んでしまう訳ですが、そんなヘタレにも看護師さん達は平等に優しい。

血管が見えなくなるほどに緊張している私に「緊張なさってますね?大丈夫ですよ~、痛くしませんって」なんて、綺麗なお姉さんもしくは優しそうなおばさんが言う訳です。

そんなの、そんなの……楽しくない!訳がない!!!

普段コミュ障を自称する私でも、自分のことを利用価値がある人間として丁重に扱ってもらえたら、そりゃもう気分も舞い上がって口数も増えますし、血管も浮き出ます。

「針怖いんですよ~」という私の下らない一言に「それでも献血来ていただけるの、とってもありがたいです!」なんて言われたら、もう楽しくって楽しくって仕方がない。

「ああ、私の言葉が他人に通じている!」という喜びが、こう、全身の血液に乗って体中と注射器の中を駆け巡る訳でございます。

それでも緊張していたらカイロをいくつも渡されて、おまけにブランケットまで貸してくれて、もうここは天国かというくらいにかいがいしく世話を焼いてくれるので、なんだか楽しいなと思っている内に検査採血の終了。

確かに若干チクリとしますが、その痛みさえいいスパイスだと思えるほどには気分が良くなります。

人と接することの素晴らしさを噛み締められるのが、献血の良さの一つというわけです。

 

お楽しみポイントその3:針の痛みも快感の内

そんなわけで無事検査を通過していざ血を抜かん!という段階に入る訳ですが、この時はもう特になにもありません。

リクライニングチェアみたいなベッドに寝そべり、自分の血が流れて行くのを眺めるもよし、看護師さんとお話しするもよし、ケータイをいじったり本を読んだり、ちょっぴり不埒な妄想をするもよし。

身体を動かしさえしなければ各々好きに時間を使うことが出来るのですが、その前に控えるのは、そう、肌に針を刺す痛み……。

輸血用の血液を取る際に使う針は、検査採血用の針とは違い、太いです。

数字にして17ゲージ……まあ分かりやすく言えば1.4ミリ。

今パッと調べてみたところによると、1.4ミリとは一般的なパスタよりもちょっぴり太いんだそうな……案外太い。

まあそんなパスタ程の太さのものがダイレクトに血管に入ってくるので、そりゃもう痛いに決まってます。

私だって毎回針を刺される時は叫びますよ、「んぐあっ!」って。

しかしですね、この痛み……一旦落ち着いて味わってみると、なかなかに、イイ。

癖になるほど、イイ。

これは私の考えですが、痛みってよく考えれば痛くないもんなんです。

『痛み』とはその瞬間に起こったことを理解できずに激しい刺激が瞬間的に理解可能な言語である『痛み』に変換されるているだけであって、実際に自分の身に起こっていることを一から理解しようとすれば、それは痛みではなく単なる刺激に戻ります。

更に言うとその刺激を痛みではなく快感に変換させるように言語を選ぶと、針が刺さってくるあの肉の裂かれる感覚や、本来ある筈の無いものが腕の血管に入っている圧迫感は、快感にしかなりません。

だから、針が刺さった時は、『針刺さった!痛い!!』ではなく、こう考えると良いのです。

 

消毒液の塗られた肌の上に、一本の針が浮いている。先端に大きく穴の開けられたその針は、浮き出る血管の中心に狙いを定めた様に、ゆっくりと降下する。

ああ、やめてくれ!

心の中でそう叫んでも、針は動きを止めてくれない。その緩慢とした、しかしよどみのない動きから目を放す事も出来ずに、私はその針が自分の血管に触れる瞬間を、目の当たりにする。

ぷつ、という音が聞こえたのは、現実だろうか、それとも頭の中でだろうか。無意識のうちに口から「あっ」と声が漏れ、気が付けば針の先端は茶色い消毒液の塗られた肌の中に入り込んでいた。

一瞬が永遠にも思えるような奇妙な感覚。その中で、先端を肌の中にうずめる針が一層奥へと突き刺さる。突如付きたてられた一本の針は隙間ない肉の壁を割り裂いて、より奥へ奥へと進んでいく。

力強く押し付けられる針に、呼吸が止まる。普段は味わうことの無い圧迫感が腕から全身に駆け巡り、頭の中で何かが弾ける。

それが快感だと気が付く頃に、頭の上で声がした。

「はい、もう痛いのは終わりですよ。よく我慢しましたね」

 

……ほら、なんか良くないですか?

興奮しません?痛みってこんな風に解釈すればいいんですよ、そうすればなにも痛くない。

そんなこんなで興奮しながら採血をされ、テレビドラマでよく見る輸血パックに血がたぷたぷたまっていくのを見ていると、いつの間にかに献血の時間も終了です。

大体私は献血中は針の痛みの再解釈と推しCPが献血に来たらどうなるんだろうと言う妄想を頭の中で繰り広げているので、興奮のせいか献血している時間が短いです。

この前看護師さんには「楽しいこと考えてると早く終わるのよね~」と言われたので、うん、そう言うことです。

という訳でポイントその③は痛みの再解釈についてでした。

本当に楽しいので皆さん、献血に行ってこういうこと考えればいいと思います。

 

……と、いうわけで私の三大献血お楽しみポイントを紹介した訳ですが、いかがでしょうか?

他にも『他人に必要とされてる感を味わうことが出来る』『人助けをしたという自己満足的な自己肯定感に浸っていられる』『綺麗なお姉さんに針を刺されること自体に興奮する』『記念品が結構豪華で集めたくなる』『たまにアニメとかとコラぼしてる』『困っている人を助けることができる』『普段はみることのできない自分の中に流れている血液を見ることが出来る』……等など、楽しみ方は人それぞれです。

もちろん社会貢献?みたいなものとして献血をすることも大事ですが、私に言わせてみればいつだって一番可愛いのは自分自身に他なりません。

だったら社会の為に何かするより、自分の為に何かをやったらおまけで社会に貢献できる方が何か色々楽しいと思います。

そもそもこのスタジオブログを読んでいる人が『ボランティアに力を入れています!』とか『世の中の役に立つ人間になりたい!』とか言うキャラだとも思えないので(違ったらすいません)、やっぱり人間自己愛を持って好きに生きた方が良いんじゃないでしょうかね。

少なくとも、私はそう思って生きてます。

 

まあ何か色々書きましたが、この記事を書いて皆さんが少しでも献血に興味を持ってくれたらいいなと思います。

同じ快感を共有できるのは、ちょっと嬉しいです。

皆さんも献血に限らず、何か自分への愛を突き詰めた結果のおまけとして社会に貢献できることを見つけてみてはいかがでしょうか。

そして見つかったら、ぜひ私にも教えて下さいね。

それでは、今日はこの辺で。

0 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 5 (0 投票, 平均点: 0.00,  総合点:0  |  
投票する為にはユーザ登録する必要があります。
Loading...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。