路線バスは運賃が高い/田辺悠希/みくじ

僕の乗る次のバス停で乗ってくる女の子。
隣の市の高校にバスで片道40分かけて通っている。これは妹の宿題に付き合って博物館に行ったとき、彼女の学校の少し先までバスで移動したことから推測した。
制服に白いベストを着用していてスカートは指導されない範囲で短くしているのだろう。紺色のハイソックスに黒のローファーとスクールバッグ。
肩甲骨を過ぎない程度まで伸びた柔らかそうな黒髪は結んでいるところを見たことは無いがよく袖を捲った手首にヘアゴムを絡ませている。真っ黒な飾りのないものの時もあるし色や飾りのあるものの時もある。
図書館で1時間くらい読書をするとたまに帰りのバスが一緒になる時もあるから、少なくとも運動部とか吹奏楽部とかそういうしっかり活動する部活に所属はしていないだろう。
身長は僕と同じか少し低いくらいだから160センチと少しくらいか。痩せ型で全体的にほっそりしている。
車内でよくスマートフォンを触っていて、たぶん友人とLINEとかしているのだ。僕には連絡を取り合う相手も親以外にはおらず、未だにガラパゴス携帯を持って入る。
いつも文庫本を持っていてバスの中でも開いているのだが、昔からあるらしい橋の近くのバス停で彼女が乗車してくると、文字が頭に入ってこないので読んでいるふりだ。とは言えずっと同じページを開いていては不自然なので一定のペースでページを捲りつつ、位置に応じて彼女の華奢な手首や真っ直ぐなのにどこかふわりとした後ろ髪や少しくたびれたローファーを覗き見る。

先週の火曜日、彼女が隣に座ってくるというこの2か月と3週間で2回目の幸せな事態が発生したのだが、彼女の半径30センチくらいは空気がキラキラと発光していて眩しく落ち着かなかった。
自分が今までどうやって座っていたのか、呼吸していたかすら分からなくなり、彼女に不審に思われないように振る舞おうとすればするほど指が震えてページを捲る事すらままならなかった。
頭が真っ白になり、彼女の香りや体温や呼吸音を記憶することは今回も叶わなかった。
だが、僕は一つだけ知ってしまった。きっと僕はこれから想像も出来ないような酷い目に合うのだ。

彼女は友達と昼食を取ったり放課後に談笑したり、授業の不満や将来への希望を家族に素直に打ち明けたりできるのだろう。僕みたいな薄暗いかび臭い部屋で埃を積もらせているようなやつが関われる人種ではないのだ。
本当はこうして見ているだけで、彼女に何らかの害を与えているんじゃないか。罪悪感と彼女の眩しさに、心臓とか肺とかそういう、生きるのに必要な器官が爆発してしまいそうだ。

それは彼女がその日眺めていたテスト用紙に記されていた。

田辺悠希。それが彼女の名前らしかった。

 

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この作品は実際の団体・個人等といっさい関係ありません

 

 

想起/たなべゆうき/オレオ

時計を見ると無駄に大きく飾られたそれは午前1:00を指していた。
予備校をサボり、近場にあるゲーセンで時間を潰していたらいつの間にかこんな時間になっていたらしい。

周りを見てみると、年季が入ったクソジジイとオタクっぽいやつらがチラホラ。ここにいるやつらは何が楽しくて生きているんだろうか。こんな夜中にゲーセンに来ることでしか悦を得られないなんて何て寂しいやつらなんだ。

夢で溢れた小学生の頃のこいつらが今のこいつらを見たらどう思うだろうか。そんな事を考えていると、それはそのままブーメランの如く自分に返って来ることに気づく。

「だりぃ」

足が速くてクラスの人気物だった小学生の頃の自分は夢に満ち溢れていた気がする。夢は確か陸上選手になってオリンピックで金メダルを獲ること。今思い返してみれば凄く安易な考えだけど、小学生なんてそんなもんか。

バスはもう通っていないので、仕方なく歩いて帰る。

クラスのやつらは今どうしているだろうか。ふと、そんなことを考えて色んなやつらとの記憶を遡る。すると、なぜだか一人の人物が脳裏に浮かんだ。

そいつはいつもビクビクしていて、クラスの皆から時々からかわれていた。名前は『田辺』。確か皆そいつのことを名前のわりに臆病だからという理由で『オク』って呼んでいた。だけど下の名前が出てこない。

名前のわりにってどういうことだ。臆病だからオクっていうのもいかにも小学生が思いつきそうなアダ名だ。正直そいつの名前なんてどうでもよかったのだが、ここまで来ると思い出さずにはいられない。

もやもやを取り払うために必死に記憶を探るが『オク』という呼び名しか思い出せない。

そんなこと考えながら帰路を歩いていると、路地裏で中年のおっさんがDQNに絡まれているところに遭遇する。矛先が自分に向けられるのが怖かったのでそそくさとその場を離れた。

すぐに思考は田辺の名前からDQNと戦っておっさんを助け出す妄想へと変わる。妄想の中では華麗にDQNの拳を躱し、1発ノックアウトをかましてやる自分の姿。もちろんそんな勇気は無く、不運なおっさんに同情するのが精一杯だった。もし俺にそんな勇気があれば――

なんだろう、今何か思い出せそうな気がした。

春学期WS課題⑦田辺悠希(立食回) 〆切は6/1(水) 12:00

     学祭も近づきましたが、梅雨前線も接近。おかげで多少暑さが和らぎ、過ごしやすくなっているように感じます。

     「身体」ワークショップ、幅が広くて面白いテーマでしたね。また、「俺のスタジオII」も合わせて投稿した方は大変だったと思います。長時間にわたる反省会、お疲れさまでした。今までは実験的要素が多かったですが、今回挙がった改善案でもう一度試してみましょう。

 

     さて。次回6/2(木)のワークショップ、課題テーマは「田辺悠希」です。Googleでエゴサしても姓名判断以外はヒットしないとされる、ナゾ多き人物について800字以上、上限なしの文章を当ブログに投稿してください。表記ゆれ等あるかと思うので、カテゴリに関しては「たなべゆうき」でお願いします。

     ……と、いうはずだったのですが、

     この記事のヘッダを見てもらえばわかる通り、田辺悠希さんは実際にいらっしゃるのかもしれません(※こう書かないと削除要請喰らった場合に逃げ切れません)。そんなわけで、過剰な誹謗中傷や名誉棄損にあたると思われる表現は自粛するか、もしくは

     「この作品は実際の団体・個人等といっさい関係ありません」。無敵のこの文句を投稿につけ加えるなどして対処してください。

     通常通り、形式は自由。コメントは匿名でのグループ内コメントが必須。グループ外でも気になった投稿があれば、任意でコメントをつけてもかまいません。
     課題提出の〆切は6/1(水)のお昼12時。グループ内評価コメントの投稿〆切はWS当日6/2(木)のお昼12時です。

     (6/1更新)グループ分けは以下です。

Aグループ: JBoy、温帯魚、猫背脱却物語、五目いなり、どみの、ふとん
Bグループ: さくら、ヒロ、ゆがみ、仄塵、YDK
Cグループ: なご、T、フチ子、ちきん、三水
Dグループ: ノルニル、Gioru、きりん、やきさば、峠野颯太
Eグループ: 縦槍ごめんね、ネズミ、なべしま、リョウコ、エーオー
Fグループ: mdegonth、オレオ、ばたこ、みくじ、θn

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     また、次回は「立食形式」の2回目です。通常通り30分のグループワークを行い、残る1時間を自由な交流・テーマ設定に割きます。気になった投稿者から話を聞くのも、何かについて話し合うのもいいでしょう。できるだけ多くの人の投稿に目を通しておくと、話題が増えてより面白くなるかもしれません。

 

     連絡は以上です。「この作品は〜」のくだりは半分冗談で半分本気です。よろしくお願いします。

マジで体調悪い勘弁してくれ/俺のスタジオⅡ/ばたこ

先週の失敗の要員

・準備不足
もっとやり方について検討してから始めるべきだった。そこで現状定まったやり方がない以上、ひとつの案として提案すると、普段のスタジオと全く同じ内容をネット上で繰り広げるという方法が適切と考える。

先週のあのグダグダなワークショップでさえ、ネット上故に匿名であるが故に現れると予想していた攻撃性は確実に確認できた。これを作品に対して向ける事で今までのワークショップを遥かに上回る効率で作品批評、及び向上を行うのが目標だ。

先週のサイバースタジオ内で攻撃性そのものに対して疑問を呈した人がいるが、それははっきりいって論外だ。僕から言わせてもらえば、普段の馴れ合いから厳しい攻撃の中に移行する中で「楽するのは嫌だ」とか宣った連中が攻撃性を「不快」という感傷で否定するのは甚だ疑問でしかない。

そもそも清田スタジオらしく無いのではないか?より良い文章のために最悪で最善の手段を選ぶ。その道を不快というのは僕が想定する限り「淘汰」という言葉を多発する清田スタジオとして相応しいとは到底思えない。

わたしの初めてあげる/身体/ふとん

テレビをつけると、沖縄の米軍に殺された女の子のニュースが話題だった。

 

私はぼーっと観てただけでなにも考えなかったけど、横で一緒に観てた友達は「絶対これヤリ捨てされてるでしょ」って言った。

 

まじか。そういうことなのか。
そう考えた瞬間に女の子のことがむちゃくちゃ可哀想になって、米軍の男はむちゃくちゃ憎らしくて、死ねばいいのにと思った。
私の憎しみは、殺したことよりも、レイプしたことへ向いている。

 
自分がもしレイプされたらたぶんその後自殺する。
これは大袈裟じゃなくて本気だ。リアルがち。
ここまで守ってきた大事な大事な処女をそのへんの奴に奪われたら生きる希望が全くない。死ぬしかない。

 
なんでこんな異常なほどに処女にこだわってるのか。
高校生のときにこれを読んで間に受けたからだ。

 

女には絶対言えない「男の本音」が正論過ぎるとネットで話題に – NAVER まとめ http://nav.cx/33rsbU

 
ネットの情報を間に受けるのはよくないんだろうと思いながら、しっかり間に受けた。
処女はとっておくに越したことは無いのだ、たぶん。が心に刻まれてしまった。

 
実際あんなに好きだった元彼にも、今となってはあんなやつにあげなくて本当に良かった!って思ってるし、今の人がどれだけ好きで、優しい人で、大切にされてると感じてても、未来はわかんないし、この人といる時間に一生を捧げようと思うまではあげるべきじゃないと思ってる。

 
私の場合はただガード固いんじゃないから変態ちっくだ。
AVの痴漢ものもレイプものも、観るぶんには興奮するし痴漢に触られるだけなら別にいいしむしろ楽しそう。
自分の処女が奪われることだけに関して異常にこだわっている。

 
自分の価値を、処女だということがほとんど占めてるみたいで、処女を捨てたら、価値がなくなるみたいで、嫌なんだけど、女の価値はやっぱりそうやって決まってるんじゃないのか。

 
男性のみなさん、どうなんですか。
処女はめんどくさいとか言ってる人も、実際結婚して一生養うなら、自分に初めてをくれた女性がいいんじゃないんですか。

 

身体じゃなくて心を愛してるから関係ないとか言うんですか。
でも処女って、身体の問題ですか?心の問題じゃないですか?
初めてをあなたにあげました、っていうまごころがあるから大切にしようと思えたりするんじゃないですか。
どう思いますか。

 

わたしはなぜ処女についてこんな情熱的に語ってるんだ。
とりあえず処女の前にこの変なこだわりを捨てたい。

季節の変わり目/身体/θn

最近髪が抜けやすい気がする。

多分健康的な人間の範囲内だとは思うけど、ふと身の回りを見渡してみるとこんなに抜けるかってぐらい髪が抜けている。もちろんちゃんと掃除はするけど、毎日のことだから結構面倒だ。

髪が死んだ細胞だっていう話を聞いた時はそこそこショックを受けたような気がする。あれはいつの事だっただろうか。

幼いころ、私は親の趣味趣向の影響もあって髪を伸ばしたことがなかった。
特にそんな自覚はなかったけれど、無意識下で長い髪に憧れていたのかもしれない。

だからこそテレビのCMでまるで女性の美そのものであるように取り扱われている髪の毛が、あくまで自分から延々と生成される死骸に過ぎないのだと思うとなんだか悲しかったのである。その話を聞いて以来、少し髪の毛、特に抜け落ちた髪の毛というものに多少のエグみというかグロテスクさを感じるようになった。

私にとって髪の毛というものは自分の一部でありながら、自分の意志から離れているものである。生きた自分から生成された死んだものが、自分から完全に離れてもう一度死になおす。

二度死ぬなんてこと、あって良いはずないけれど。

死んだものってとっても未知で好きじゃない。

髪の毛に限らず。虫とか魚とかは特にそう。
魚の何が気持ち悪いって、死んでるかどうかがわかりづらいってとこだ。
お祭りで掬ってから大事に飼っていた金魚がお腹を向けて浮いていたとき、可哀想より先に気持ち悪いって思って泣いた。

虫も。生きていても好きじゃないけど、殺してしまったりしてからのほうが気持ち悪い。ティッシュの中の感覚は何回経験しても吐き気がする。

人のに関しては、好きじゃないっていうかわからないなと思った。
よくわからないものだと思った。接したことは二回くらいしかないけど、やっぱりもう二度と味わいたくはない。

この感情には未知だってこと以外も関わってるだろうけど。

生きている中で何回も死んでしまいたいと考えて、それと同じだけの数死にたくないとも考えた。いろんな死に会って、最近はちゃんと死ぬってやだなって思う。自分がわからないものになるのはちょっと怖い。

親に抜け毛が多いと言ったら髪が伸びて目立つようになっただけじゃないのと言われた。それだ。

ここ三回やってみての反省/俺のスタジオ/エーオー

俺のスタジオ

☆立食式について
良かったところ
・話したい人と話せる
・人間関係を築く練習になるかな?
気をつけるところ
・会話に参加しなくても、話を横から聞くだけの人も輪の中に入れるとよい
→双方の空気づくりが大事

☆テーマ話し合い決定
良かったところ
・出てきたテーマがどれもいい
気になったところ
・グループワーク、話が途中で尽きることもあったかな
→出されたテーマを使い切ったら、またやってみてもおもしろいのでは?

☆サイバー
良かったところ
・短いレスで会話が続く。ぽろっと、本音みたいのがもれた
・スレをたてて質問に答えていると、自分の中で思考が整理できたから、たてた側としては楽しかった。自分ばっかり喋ってる感はあったけど。

気になったところ
・2chの空気に流されたのか何なのか、口調が乱暴。誰かが何かするたびにバッシング。そのくせ自分で改善案は出さない。思考停止。
・相手を鋭く批評する、というよりただの批判っつーか語彙が乏しいやつのバッシングだよね? 表面の形式だけきついものにしただけで、話し合いの深さは変わってない。
・っていうかストレス
→わざわざ2chの悪口形式まで引き継がなくてもよい。魂を繕うぐらいのことはしよう。きつい言葉をかけたら相手をささくれ立たせて、きつい言葉と態度で返されるよ。逆に柔らかい言葉で言えたら相手もそんなに悪いようには思わないよ。いやだな~って思いながらやるより、いい空気の中でできたほうが楽しいし続けられるよ。

→誰かが何かをやろうとしたとき、必ず叩いてくる人はいる。でも結局彼らの頭に具体的な策はない。彼らは安全圏に留まって、自分より高いところに出ようとする人を妬んで叩くのに必死なだけ。そういう人の言うことを信用しなくていい。自分の身を危険にさらして意見をぶつけてくれる人、あとは数日後の自分の批評能力を信じたほうがいい。ということが分かったのが個人的にはよかった。

どうすればいいのか
・スレごとの空気づくりが大事かも。っていうかレスを積み重ねていくごとにそれが決まってくるんだろうけど。長文やりとりするとこ、短いレスを続けていくところ、それぞれに良いところがある。

わたしのアンテナとペ・ドゥナについてのこと/身体/T

好きな人がいると、そんなことする必要ないのに、その人の魅力を他人に伝えたくなる感情は何なんだろう。

男友達と、お互いの好きな人の話をする。お互いその子のどこがいいかについて回答しあう。私は高校の時に好きだった女の子の、腕の動かし方がすごく好きだった。でもそんなこと人に言ったって伝わらないだろうし、なんか身体が好きなのって言ったら、え、カラダが好きなの?ってなっちゃうだろうし、難しいよなぁと思う。実際それが完全に的外れではなくて、異性の身体だし意識しちゃうところは意識するし。だからだいたいはその人のなんとなく雰囲気が好きってあいまいに答える。それぞれが自分しか持っていないアンテナで感じる部分だから、上手く言葉にして他人に伝えるのは難しい。それだから、この人が好きなんだよねー、えーどこがいいのっていう友達との会話が存在していて、こんなに素敵な人なのに魅力がうまく伝わらねえってもどかしくなったりするのだ。そのみんなのアンテナの違いが、日々生きていて面白いって思うところの一つだったりするけれど。

 

 

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数年前からずっと、ぺ・ドゥナという韓国の女優が好きだ。(上の写真の人。)

以下、簡単なペ・ドゥナのプロフィール。

1979年ソウル生まれ。女優。韓国の映画やドラマを中心に活動しているけれど、日本の映画に数本出ていたり、最近はハリウッドに進出したりしている。公式Instagramとか見ていると、たまに日本に来ている。(…だからいつか会ってみたい。)今、36歳。

 

最初にペ・ドゥナのことを知ったのは、2009年の是枝裕和監督の「空気人形」という映画を観たときだった。心を持ってしまったラブドールというちょっとドキドキする役でその映画に出ていた女の人を見て、あ、この人すごく素敵な人だって思って、それから調べて彼女が韓国の有名な女優だということを知った。気になって彼女が出演しているほかの映画を観れるものはほぼ観て、観終わった後には完全に惚れてしまった。(さっきの是枝監督の「空気人形」公開時のインタビューによると、魅力的すぎて現場のスタッフ全員が彼女に惚れたらしい。。)

 

ペ・ドゥナはモデルもやっていたり(身長が171cm!)して、写真の中でとどまっている仕事も多い。でも彼女が一番魅力的なのは、その身体が動いているときだと思う。画面の中で動く彼女は、ずっと見ていても飽きないのだ。ふわふわ歩いていたと思ったら突然力強く走りだしたり、柔和な表情から謎の強い意志を伝えてくるような目をしたりする。一つ一つの仕草がすごくかわいらしいけど、ひんやりした、周りをよせつけない雰囲気も出すことができる。(あと私は、すごく疲れた表情をするときが好き。。)

なんていっていいか分からないけど彼女だけが纏っている空気があって、その中で生きているような気がする。独特な雰囲気だけど、物語の流れの中で役の感情の動きにきちんと沿った演技をするから映画からはみ出ることはない。すごく自然。それでいて主演だろうと脇役だろうと観ている人の心にポンって残るのだ。

 

色んな作品を観てペ・ドゥナのことが好きになってしまったけれど、どうして語っててこんなふうに気持ち悪くなるくらいこの人にハマってしまったのかなあと思う。彼女は役者だから、映画の物語の中で、その役として生きているところしか私は見ることができない。口に出す言葉は、台本に書かれたもので。それに彼女は韓国の人だ。たまにYoutubeで彼女が出ている韓国のバラエティーとかニュース番組のインタビューとか見てみるけれど、韓国語分からないからどんなこと言ってるのかもほぼ分からない。(そもそも身近にいる人じゃないんだから、彼女について多くを読み取ろうとすることが不可能なんだけれど。でも、好きな人のことだから知りたいんだよねぇ…。)

でも仕草、目線、表情から、彼女の内面的なもの、強い意志とかが垣間見える瞬間はあるような気がするのだ。役を超えてにじむ人間性。…それを見て、たぶん割と気強いんだろうなとか考えて、ドキドキしたりするのだ。(ほんとクソ気持ち悪いけど。。)

 

 

好きな人について語るとき、顔や体が好きなの?それとも内面?って分けて考えることがある。でも私たちが他人の性格的なものを読み取るのって、発する言葉だけじゃなくて、顔の表情やひとつひとつの仕草とかいったもっと身体的なものによることもあると思う。そしてそれらは、その人の人間性をそれなりに正確に語っているように私は思う。人の内側と外側って明確に分けられない曖昧な部分。私が持っているアンテナは、たぶんそこに反応している気がする。

 

…いつかペ・ドゥナに会ってみたい、まじで。あと彼女の出演作品の中ではポン・ジュノという監督の「ほえる犬は噛まない」という映画がおすすめです。動くペ・ドゥナをぜひ観てほしいのです。(…お前はいったい誰なんだ。。)

私なりまとめ。/俺のスタジオⅡ/三水

遅くなりまして申し訳ない。
罪滅ぼしに、自身含め皆さんの俺スタⅡをまとめてみました。
よければご活用ください。
(各発言者名があったほうがいい場合はご一報ください。)

【立食】
〈メリット〉
・グループ問わず話したい人話したいことに触れられる。
・文でなく言葉での説明ができ、ニュアンスや距離感を測りながら話せる。
・直接言われると嬉しい。
・一人という選択肢がある。(作業にまわせる)
〈デメリット〉
・時間をもて余す。
・話しかけるまでのハードルに個人差がある。
・だらける。
・批評がしにくいこともある(?)。
・嗜好や傾向により徐々にグループ化していくのでは。
〈解決案〉
・グループワークを合わせて行い、時間を調整する。
・先に次回テーマを決めておくことで、話す内容や作業に幅を持たせる。
・批評はコメントでしっかりと。

【テーマ】
〈メリット〉
・テーマによる偏りや書きにくさが減る、もしくは単純に面白味がある
ものが採れる。
・通常のグループワークがだらけにくくなる。
・先数回分決められる。
〈デメリット〉
・グループによっては時間が余る。
・プレゼンをすることで範囲が狭まる。
・他と並立するには時間がかかる。
〈解決案〉
・時間が余ったグループは複数考える(?)。ただし票が割れる可能性がある。
・プレゼンは任意。(個人的には「田辺悠希」はプレゼンや説明ありきの面白さだったので)
・元は思いつき(失礼)でのテーマだったのなら、時間は明確に区切るなどして、限られた状況で一案だけ捻り出す形式でもよいのでは?そこからの投票制順位ごと採用。

【サイバー】
〈メリット〉
・心おきない批評が可能。
・自身の作品などの(正直な)意見がききやすい。
・教室にいかなくてよい(?)。
・平行して様々な話題に触れられる。
・ログが残る。
・時間の区切りなく任意で議論可能。かつ話題ごとに場が分けられる。ツールとして優秀なのでは。
〈デメリット〉
・不必要な攻撃性。印象批判。
・通信環境や充電など、機能的な不便。
・話題の舵取りが難しい。
・慣れるまで受け身になってしまう。発言を躊躇してしまう。
・重なる発言により匿名性が薄れるのでは。
・文章向上のために得たものがあまりない(話題による)。だらける。
〈解決案〉
・発言できる場(板)を増やし、話題の指向性を持たせる。最低でも一つの場では発言しやすくなる環境を。
・サイバー回の前に打ち合わせをしておく。(今回は初回だったための混乱か。次回以降必要かは不明)
・あくまでスタジオであるという意識をもって発言する。雑談や批判は最低でも通常のグループワーク程度に。

【コメント】
〈提案〉
・匿名にするかしないかは任意にする。(都合のよいときには名前を出す、など使い分けることで、立食やサイバーでは話しかけるきっかけになるかなと。)
・グループ内でのコメントはそのまま、もしくは、他全員ではなくグループ内二人以上、全体四人以上など幅を持たせる。
・一斉承認が可能なら、そうする。(匿名性の保持)

どうたい/身体/みくじ

からだは骨に形作られる。
からだの中には大事な臓器が詰まっている。
からだ中を血液が駆け巡り、それを皮膚が覆っている。
胴体の話をしよう。
からだの真ん中、胴体から手も足も頭も生えている。
ハンガーみたいに、繋がった鎖骨と肩甲骨がからだを吊るす。
鎖骨の周りから胸にかけては皮膚が薄いから、静脈が少し透ける。
鎖骨の真上は皮膚と骨の間に肉がほとんどないから、触ると骨そのものの感触がある。
肩のあたりに繋がる部分があって、触るとごつごつする。その下から上腕骨に繋がる。
その中心を貫く背骨は頭の付け根から骨盤まで達してからだの支えになる。
犀の背骨は凹凸がはっきりしているけど、痩せていると人も丸っこい点線みたいになる。
背骨から生えてきて臓器は、それを覆う左右12対の肋骨に守られながら食べたものを、吸った酸素をエネルギーに変える。
恐竜や、大きな動物の肋骨を想像してほしい。
あの大きなからだに見合う大きな臓器をすっぽり覆うのだ。
脊椎から丸く包み込むあの大きなあばら。それに包まれて眠りたい。
夜の博物館に侵入して、おおむかしにいなくなってしまった海の大きな生きもののあばらに包まれて眠りたい。
肋骨は背骨からスタートして、上の10本は軟骨で結ばれる1つのゴールを目指す。
ネクタイみたいな胸骨。軟骨をくっつけやすいようでこぼこしている。肉の薄い人は指で弾くといい音がする。
肋骨の一番下と骨盤までの間にあいた空間は、へその上あたりに胃、その下に腸と膀胱。
おなかいっぱい食べた後、ふっくらする胃とそれに圧迫される下腹。
柔らかく、骨がないからよく動く。
ズボンのウエストあたりにかかる腸骨は人によってはとても張りだす。
骨盤に穴が開いて、その穴から覗き込める尾てい骨。
哺乳類は、この穴から出てくる。生まれてくる。
私は帝王切開だからちがうけど。
骨盤の左右の端から大腿骨に繋がる。このあたりも皮膚が薄い。ここで胴体はおしまい。