21歳って大人?/どうなの?/ちきん

GW中に、彼氏の姪っ子ちゃん(3歳)と遊ぶ機会があって、いや、機会があったというよりは、デートでクレープを食べに行こうとなったときに、私は子どもがだいぶ苦手であるはずなのに、偶然彼の家の玄関にいた彼女を、「一緒に行く?」って、自ら誘ってしまったのだった。ノリと勢いで誘ったはいいものの、普段幼児と接する機会なんてまったくないから、車の後部座席に2人で乗せられて不安しかなかったのだが、彼女が私の幼少期(今もだけど)とはまったく異なって、人見知りせずにいっぱいお話ししてくれたから、ほんとうに助かった。

そうして無事に一日が終わって、夜、お酒を飲みながら一人反省会をし、自分の幼少の頃を振り返った。今でこそ、「自分語り」をするときには、たいてい好きなもので語るけれど、子どもを考えるには、「好きなものはママとぬいぐるみとハンバーグ」なんて回答を得ても仕方がなくて、どちらかというと「世界に対して譲れない部分」によって、その人のことが分かる気がする。私は、「いくつになったの?」と聞かれることにうんざりしていた。「将来の夢は?」なんて、初めて会った人に言うわけないと思ってた。帰り際に握手を要求してくるパパの友達は、今考えると親しくしようとしてくれていたのだろうけど、怖くて大嫌いだった。お正月にだけ訪問してくるおじさんに「だ~れだ?」と言われても、知るかよ。ああ、それなのに、よかれと思って似たようなことをしてしまっていた気がする。

私がただ可愛げのない子どもだっただけのようにも見えるけれど、たぶんそんな単純なことではなくて、子どもは大人が思っているほど子どもではないのだろうと思う。私自身、かなり幼い頃から、大人が話している内容のほとんどを理解できたし、たとえそれが高度だったり悪影響があったりするものでなくても、子どもには聞こえていないだろう、解っていないだろうと思って話しているのだろうな、というところまで解っていた。そんなに賢かったのに、それなのに、どうして忘れてしまったのだろう。

アルバイト先で、出勤5日目くらいの新人の子がお水をこぼしたとき、ベテランのおばさんが、「そろそろ仕事も分かって慣れてくる頃だから、気を抜かないようにね」と助言していて、紛れもない親切心からだと分かるのだけど、だからおばばなんだよ、と思ってしまったことがあった。だって、自分で「あ、気が抜けてたな」って絶対に考えるのに、わざわざ言うから。若者同士なら、慰めの言葉さえうっとおしいなと知っているから。だけど、私もいつか言うだろうか。幼少期に嫌だったことなんて遠い過去の話ではなくて、中学生の頃大人にどう接してほしかったかとか、大学受験のときの当事者感とか、いまの瞬間も、言葉でしか理解できなくなってしまうのだろうか。時代が変わるから若者の抱くものも変化して理解に苦しむ、なんて難しいことではなくて、単純に不可抗力で、自分が通ってきた道をまるごとそのまんま忘れてしまうなら、どんな大人になったらいいだろう。

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「21歳って大人?/どうなの?/ちきん」への3件のフィードバック

  1. 着眼点は面白いなと思いました。不可抗力で忘れてしまうのであれば今現在考えても無駄な気がしますが。
    自分の幼少期の回想の部分のつながりをもっとわかりやすくできればいいと思います。

  2. 「そんなもんだ」と割り切れないようなお話でした。『まだ』20そこそこの私には。これができてしまうときがいつか来るのでしょうかね。
    実体験から回想、物思いに沈む様がよい流れだと思いました。うまく流れすぎていて、きちんと読むか、少し戻らないと一瞬見失う所が(個人的には)あったので、何か工夫があればと思います。と、投げてもいけないので、自分も考えます。

  3. 子どもとの接し方の困難、とても分かる。こういう曖昧なことを決して小難しくない身近な言葉に置き換えるのっておそらく至難の技のはずなのに、さらりとしたように見えるからそれがさらにすごい。
    塾講師というバイト柄、こどもと接する機会が多い。高校生の子が「私のことなんて、がんばっても誰も見ていないんですよ」と静かな悲鳴のようなことを言っていて、それがぽろっと言われるほど本物なのを知っているし、きっとその青い傷を私も抱えたことがあるはずなのに、その時自分がどうしたかが全て遠い記憶になってしまって、なんにもその子が言って欲しい言葉を言ってあげられないなあと思ったのだった。

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