ウサインボルトvs道路交通法/どうなの?/さくら

第1章

中学生の時だったかな、ふと考えたんです。

「制限速度30km/hの道で、ウサインボルトが40km/hくらいで走ったら捕まるの?どうなの?」

さて、この質問、子どもに訊かれて、あなたは自信を持って正しい答えを教えられますか?

 

……

 

結論から言うと、「捕まらない」です。

なぜなら、道路標識が指し示す制限速度は、道交法における「歩行者」や「軽車両」には適用されないからです。なるほどボルトは自動車ではないので、自動車並の速度で走っても罰されることはないということですね。

しかも、道交法上歩行者ということで、40km/hで走っていても、車両より優先されるというおまけつき。ボルトが40km/hで突進してきても悪いのは車のほうなんて、もしボルトがそこらじゅうにいたら車にとってはこれほど恐ろしい世界もないでしょう。

ちなみに、制限速度30km/hの道でも、ボルトが自動車を担いで40km/hで走る分には、歩行者扱いなので問題ないそうです。どうしても制限速度をオーバーしないといけないような状況では、使ってみるのも手でしょう。

 

第2章

「馬で公道を走るのってどうなの?」

さて、自転車は「軽車両」としてみなされ、原則車道走行である、という話は、遵守するしないを別として聞いたことはあるでしょう。この「軽車両」という言葉、実は意外と広い概念であるということは、知られていないと思います。

十一  軽車両 自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む。)であつて、身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のものをいう。

道交法では、こうして軽車両が定義されているが…

動物の力により

ん?

 

つまり、人力車、牛車や馬車、挙句の果てには馬そのもの(乗馬ってこと)も、軽車両に含まれることになるわけです。みなさん、馬に乗って通学通勤する際は、ちゃんと車道の左側を走りましょう(走らせましょう)。

ところで、馬も軽車両に含まれるということで、当然同じ軽車両である自転車と同じような規則を守って運転しなければなりません。

  1. 飲酒運転は乗馬でもご法度です。ちなみに馬が酒に酔った状態だと飲酒運転になるのかというとそうではなく、「整備不良」という違反行為になって罰されるそうです。酔った馬=整備不良。
  2. 夜間無灯火運転も当然危険です。夜間馬に乗って走る場合は、前方にライトをつけましょう。
  3. 警音器を備えていることも義務になります。自転車だとベルですが…あなたが自由に制御できるなら、馬に啼かせてください。多分無理なので、何か音の鳴るものを付けましょう。
  4. 横並び運転、傘さし運転、2人乗りもアウト。
  5. 馬を繋いでおく際には、場所にも気を付けましょう。駐禁の場所に停めてしまうと、当然駐車違反として罰されてしまいます。

つまり、大体自転車と同じルールに則って運転すれば、特に免許や資格も必要なく、愛馬による通学通勤ライフを楽しめる、というわけです。

もちろん軽車両なので、歩行者との事故の際には重い責任を問われてしまいます。手綱を引けばすぐ止まってくれるように、しっかり信頼関係を結ぶことも必須でしょう。

 

以上、何となく気になったどうなの?を、自己解決しようのコーナーでした。

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「ウサインボルトvs道路交通法/どうなの?/さくら」への4件のフィードバック

  1. ( ´・ω・`)つ”歩行者は、歩道と車道の区別がある道路においては、原則として歩道を通行しなければならない(道交法10条2項参照)” ”歩道と車道の区別のない道路においては、路の右側端によって通行しなければならない(道交法10条1項)”。
    ……ハッ!これじゃ何を書いてもネタにマジレス(ryになってしまう!
    暴論ながらも説明がいちいち丁寧で、単純に面白かったです。ただ、この知識が現実には活きないため良くも悪くも後に残らない文章だといえるでしょう。飲みの場での話のような「トリビア」感を抜け出してほしいとも感じました。

  2. 疑問の持ち方が真面目ですね。自分だったら思いつくことのない「どうなの?」です。
    子どもに聞かれたら正しいことを教えるべきだと思いますが色んなルールが関わってて意外と複雑なんですね。教えられません。

  3. へえ〜。と一つ賢くなったような気がしながら、実生活に全くもって還元できない虚しさみたいなものも感じながら、でも結果読んでいて楽しかったので、こんな文章どうなの?と思わずにすんでよかったです。

  4. 内容が難しくなくて楽しく読ませていただきました。20km/hも出せないママチャリより明らかにボルトの方が危ないのにボルトを罰する方法がないというのは腑に落ちない話ですね。現代社会や法律における分類と制度の問題を考えさせました。作者はそういうつもりはなかったかも知れないが意外と深い話のような気がします。それで最終的に乗馬通学のノウハウに持っていったところはまた面白い。

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