魔法の呪文/距離/JBoy

「ねぇ、○○君、私たち少し距離を置いたほうがいいと思うの……。」

ドラマや映画などでもよく見るこの常套句だが、この言葉には魔的な響きがある。

そこで今回はこの「距離を置く」発言に関して少し考えてみたいと思う。

データ的な側面からいえば、社会人女性について恋人と距離を置いた経験とその後の結末についてのアンケート調査を行った結果がこちら。

Q.恋人と距離を取ったことはありますか?

A. はい………18.3%

いいえ……81.7%

このデータを見ていろいろと思うところがあるかもしれないが、個人的には意外と多くの人が恋人と距離を取ったことがあると回答していたのが少し驚きだ。

理由としては、彼の存在が重くなった、気持ちが冷めてしまった、幸せな未来を描けなかった、別れるためのステップとしてなどなど…。結局のところそのまま破局のパターンが多いようだ。

 

この発言にはいろいろな意味があると思う。まず考えられるのは、少し距離を置く=別れ話の婉曲表現であるということ。このパターンが大多数を占めるのではないか。やんわりと自分の気持ちを告げることで、相手を慮りかつ自分側の罪悪感めいたもやもやもそれほどには感じないある種の処世術といったところか。でもおそらく心のどこかではまだ引っかかるところがあって、きっぱりとは言えないようなときに用いられがちなのではないだろうか。

この言葉は他に好きな人ができた、という場合にはほとんど見られない。なぜならすでに明確な理由が、交際中の2人の外側にできてしまっているからだ。立つ鳥跡を濁さず、余計な禍根を残さずに次のステージへと移行しようというのである。

 

次に考えられるのは外的要因から、恋人を眺める視点が変わってしまった場合。これもわかりやすいだろう。最も端的な例としては受験勉強であろうか。あとは留学などで物理的に距離を取らざるを得ない状況になったであるとか。何か自分自身に心身ともに疲弊させるようなイベントが起こって、恋人のことを考える時間が減り、ふと気づいたときに交際関係に生産性を見いだせなくなってしまったというのである。

このパターンの場合は、ほぼ語義に近いといってよい。であれば元鞘に納まる可能性も、婉曲表現パターンに比べれば高いといえよう。つまりその煩わしいイベントが終われば、全く同じ関係に戻るということは不可能にしても元の交際関係に戻る、もしくは試練を乗り越え、お互いがお互いの必要性に改めて気づき、以前にもましてより強固な関係になるというパターンも在り得る。

 

そしていま一つが牽制球パターンである。発言タイミングとしては一番初めに挙げたパターンとほとんど同じであるが、意味合いが全く異なる。このパターンの発言の意図は、「距離を置く」という絶妙な力加減の言葉を用いることによって、倦怠期の打破を図ろうとするものである。二人の関係をもう一度考え直し、よりよい関係を築いていこうというサインとしての意味があり、そういう意味では最もポジティブな意味合いである。

「別れる」ではだめなのである。言葉があまりに強すぎて、意図せず本当に別れ話に発展しかねないからである。

大別するとこんなところであろうか。もし恋人に言われた場合、どのパターンでいわれているのか分析をして、判断を誤らないようにしてほしいと思う。もし何かあっても責任は自分でとるように!

参考 マイナビ ウーマン http://woman.mynavi.jp/article/151201-39/

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「魔法の呪文/距離/JBoy」への1件のフィードバック

  1. スマートな文章ですね。文量も適切なように思われます。修正しておきましたが、参考についてはハイパーリンクを設定するのがマナーなので、今後は気を付けてください。
    読みやすさのいっぽうで、「距離を置く」発言の背景を元にジャンル分けしただけで満足してしまった印象があります。距離を置くことにより得られるメリットなど、発言に至る原因だけでなくその後、引き起こされる影響にも触れられるといいのではないでしょうか。

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