はは/身体/やきさば

母とは最近会っていない。

去年の4月に大学に入学して、一人暮らしを始めて、ゴールデンウィーク、お盆、年末、春休みと、長期休みがあると当たり前のように帰省していたのだが、2年になってからここ最近全く会っていない。

こないだのゴールデンウィークは別に帰省しなかった。なんだか忙しかったから。別に少し遅めの反抗期が来たとかではない。
わたしは4姉妹の2番目で、姉とわたしは親と離れて暮らしているが、下の2人はまだ歳も歳なので親とともに暮らしている。
その姉もゴールデンウィークには帰ってきて、わたし以外の家族みんなで宮古島に行っていたらしい。羨ましい。わたしだけが家族に会っていない。

夜、帰りが遅くなると電話する。
夜道は危ないからと、一人暮らしを始めてからずっと続けていた習慣だ。
でもそれもなくなってきた。1人で夜道を歩くことにも慣れてきたし、友達と帰ることも多くなってきて自然となくなってきた。
家に着いたらとりあえず母親に「きたくしました」とラインしてそれで終わり。そのあとちょっと雑談するとかも全くない。一緒に暮らしていた当時は、女友達のように仲がよかったのに。
もはや母親と会っていないというより、声すらきいていない。

けど、問題なのはその先だ。
だからといって、全く寂しさを感じないのだ。家族と疎遠になってしまうとかそういう感覚も全くない。
夏休みには帰らなきゃなあとか、そういう気持ちもない。むしろ今年は帰省できなそうだと考えているほどだ。

不思議だ。
どうして寂しさを感じないんだろう。
どうして焦りを感じないんだろう。
連絡してもしなくても、母親とはいつもどこかで繋がってられると安心している。
身体を触れ合わせなくても、心は繋がってられると安心している。

家族だからだろう?と誰もがいうだろう。
家族だから、いつでも安心していられる。
身体と身体で対面しなくたって心は繋がっていられる。
突然電話しても、わたしの味方だよと言ってくれる自信がある。

でもそれにかまけて、会いに行かなくなるのはよくないよね。夏休みには帰省しよう。わたしの元気な体を見せて親孝行しよう。

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「はは/身体/やきさば」への4件のフィードバック

  1. 距離感(繋がり)であるとか、家族というテーマが強く、身体というのは取って付けたように感じた。
    私も家族、特に母親とは顔を合わせていなくても繋がっていると感じる。それは双子が離れていても、なんとなく相手のことがわかる不思議に似ていて、正直理由はわからない。今回は家族だからと理由付けしているが、他の可能性、理由の論の展開があれば、面白いなと思った。

  2. 柔らかな文章が読んだときに感じるある種の切なさのようなものを際立たせ、読んでいて寂しさの滲んだようば優しい気持ちを抱いた。文章の雰囲気は大変良いのだが、論理展開としての「家族だから」は少々安直というか、もう少し捻るか追求すると雰囲気と内容の両方を生かして行くことができるのではないだろうか。自分にとって家族とは、母とはどんな存在なのかを掘り下げてみるのは面白いかもしれない。

  3. 人間は環境に適応できる生物だと聞きます。もしかしたらそれが関係あるのかもしれませんね(小並感)

    寂しさを感じないのに、自分以外の家族が行った旅行に羨ましさを感じる。焦っていないのに今の状況をよくないものだとして家族に会いに行こうと決心している。
    そこら辺の矛盾とは言わないが、細かいところをもう少し書き込めたら良かったと思う。

  4. 俺妹がいるんですけど、見ててやっぱり母と娘の結び付きは超強いなって思います。結び付きが強いからこそ仲がいいし、逆にクソほど喧嘩するし。。息子の俺は見てて若干引きます。
    さらっと書かれているのは、自分の中の母の存在感の希薄みたいなものが出ていてそれはそれでいいのかなと思います。
    最後のまとめかたは少し安易かなと思いました。

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