リュウコウコワイ/棘/どみの

ガウチョやスカーチョ、テロンチなど、ファッション業界は様々な流行を発信しているが、近年あるものが密かにブームになってきている。

 

それは、”プリクル”と呼ばれるもの。

ジャンルとしては、スタッツののようなトゲトゲしたものを身につけるというもの。2012年頃、そういうアイテムが流行して下火になっていた今、さらに鋭利になって再ブームになったのが今回のプリクルである。

 

代表的なものとしては、まるでハリネズミのような靴プリシューズや、10cmの棘を10本持つ10(テン)チョーカー、見た目は毛皮のコートの見えるが、それは無数の棘の集合体であるという棘毛コートもでている。

手軽なところだとイガグリピアスや、ハリセン帽子(ハリセンボンを模している)もSNSで今話題である。

そのプリクルの特徴というのが、痛さである。棘の先はしっかり尖っており、触ると痛い、扱いを間違えれば、怪我をするというのがこの服の特徴である。

 

では、なぜそのような服が流行り始めたのだろうか。一説としては、ネットコミュニケーションが発達してきた今、現実世界で他人と関わりたくないという自己防衛のための棘装備であるのではないかと言われている。統計的にもパーソナルスペースの平均値が近年大きくなっており、むやみに近づいて欲しくないという現代人の考えの表れかもしれない。

 

しかしながら、このプリクル、いかんせん危険だということで社会問題にもなりつつある。幸い大きな怪我、事故は起こっていないものの今後の可能性を危惧し、プリクルを禁止する動きも出てきている。特に、学校関係者、保護者たちはその流行に対して過剰に反応しており、もうすでにプリクルのついたアイテム、服を学校に着て来ることを禁止しているところもある。

禁止されればやりたくなるというのが、人間というもの。最近は新たに棘の出し入れ可能なアイテム、いっけん普通の服に見えるがあるギミックのよって針が出現する服など、一般の若者たちがアレンジ服を作っているのが動画サイトで話題になっている。それらが商品化されるのもそう遠くないだろう。

 

楽しむだけじゃ物足りなくなってきているファッション。今後ファッション業界が、若者たちが、どんな驚きのアイテムを発信してくれるだろうか。目が離せません。

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「リュウコウコワイ/棘/どみの」への3件のフィードバック

  1. 想像力面白いです。なんかイガグリピアスはほんとにあるみたいですね。
    服の流行はブランドや雑誌とかが作り出すものだと言われるけど、そのなかにも現代を生きる人の思想みたいなものが反映されていたら面白いよなあと思いました。双子コーデとか何を反映してるんですかね…

  2. ないんですか。ないんですね。
    プライベートゾーンが問題になる昨今、たしかにこうした自衛をするのも悪くないかもしれませんね、野生動物よろしく、寄るなと。
    それでもプリクルありきのマナー、電車の椅子には座らない、などといったものができそうでうんざりしますね。
    文の最後で文体が変調というか、唐突にポップなものになったのがちょっと違和感ありました。

  3. プリクル、そのファッションの流れが中世の拷問器具とかに立ち返っていっていたら面白いですね。虚構新聞的文章はそれ自体がリアルだったり記事として面白いとか、或いはそれを踏まえての主張がなされていたりすると魅力的だと思います。今回はテーマにあわせた文章という事で嘘が見やぶりやすかったので、パーソナルスペースとかそういった話を膨らますとより面白くなったかなぁと。

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