表記パニック/棘/仄塵

棘、トゲ、とげ、表記によって意味がどう変わるだろうと思った。ただ常用漢字ではないからカタカナ表記になったのかも知れないが、漢字の読み書きに苦痛を感じない私にとっては少し理解に苦しむことだ。そもそも常用漢字とは何か、「お前の顔が不細工すぎてみんな見るに堪えないからマクスをかぶってくれ」とその漢字に言っているみたいで不憫に思う。やがて社会の審美が変わり大多数の人に認めもらえたら常用漢字にようやく仲間入りを果たせる。その逆に、もう昭和臭い!と思われた漢字は情けなく「死語」のグループに行くしかない。歌詞の当て字の次に腹立たしい漢字の扱い方だ。

人、ひと、ヒト。ちゃんと違う意味を訴えてくれる表記もあるように思える。そもそも三つの文字体系を同時に使い文章を書くのが珍しい。

 

棘に戻そう。植物類の表記はカタカナ語の方が圧倒的に多い。これも業界で漢字だと読めない人が多いからを理由にカタカナ表記に統一したそうだ。そこで無学の私がまるで20年間植物のない世界で生きてきたかのような挫折感を覚えた話はどうでもいい。言いたいのはそうなると植物は文献の中にしか存在しない、学術的な雰囲気を纏っている印象が強くなる。

アジサイより絶対に紫陽花の表記が好きだ。ヒアシンスは知らないけど風信子なら小さい頃毎日大事に水やりをしていた。牡丹なんか「何のボタン?」って突っ込みたくなるようなひどい名前だ。私がそう思うのは微妙な文化の違いがあることを否定できない。しかし文字を見ただけで美しく感じるのは象形文字を使っている我々の特権だと思いたいのだ。英単語を発音規則に沿ってなんとなく読めるが、意味が知らないというモヤモヤ感しか残らないのに対し、漢字の単語は読めないけどなんとなく表している感情が分かる。そこだけは共通言語様に負けたくない。

「棘」という字を大きく書いて10秒間見つめる。そして刺々しい、痛々しいの感情が読み取れるだろう。それだけではなく、「朿」という元々トゲを意味する字を2回書いているところから、反復脅迫の狂気さえ感じる。

晶。森。姦。

 

そこからカタカナ語つながりで脱線して、化学を日本語で勉強するのはハードルが高いと思ったことが何度もある。中国語なら一番基本的な化学元素の名称も全部漢字一つで表記し、その字も親切に物質の状態、金属かどうかが分かるように、気へん、金へん、水へん、石へんをそれぞれ付けた。それに中国の漢字は音素文字だから元素周期表を暗記する時も楽だった。有機化合物も中国語独自の命名法があり、炭素の数を十干で表すところなどは英語の命名法をそのままカタカナにした日本語より工夫しているように思った、しかし逆にアメリカに留学した場合はカタカナ有機物の方が有利になる。

そのせいかも知れないが私の高校では学生の3分の2が理系というのが当たり前、そして日本の理系女よりも断然に人数の少ない文系男が聞いただけでキモい印象を与える差別用語になっていた。これを読んでいる男子諸君には非常に失礼だが。

 

論点のない、深い議論もない適当な文章になってしまったが、軽い気持ちで読んでいただけたら幸いです。

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「表記パニック/棘/仄塵」への2件のフィードバック

  1. 途中どこからカタカナの話へいったのか、読み辛いです。その他、話の流れ、論理で指摘したい点はありますが、漢字への愛着はとても良く伝わりました。紫陽花とか良いですよね。常用でない漢字についても学んでみたいです。

  2. 漢字いいですよね。好きです。改行とかをもう少しうまく使えるかな?という人称です。花が枯れる時の表現って結構多様で、そこを掘り下げても良かったかもしれません。

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