触れると痛いのが棘/棘/Gioru

「誰かを大切に思うということは、その人を傷つける覚悟をすることだよ」

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』 9巻 232ページ by 平塚静

 

棘ってなんだろうか。そもそも棘がある意味って何?

棘がついている物を想像してみる。

薔薇・ハリセンボン・ヤマアラシ・ウニ・サボテンなどなど。

どれにせよ自分を守るためについていそうである(サボテンの棘は葉からの水分の蒸散を少なくするため。ある意味自己防衛)。あれ、ハリセンボンって、棘? 針?

よくわからないので省略することにする。

 

人間にも「棘がある」などと言われる人がいる。

言葉や行動など、あらゆるところで他人を傷つけてしまいがちな人のことを、よく「棘のある人」と言ったりする。

では、なぜそんな言動をとるのだろうか。

棘があるものがそうであるように、自分を守るためなのだろうか。

 

自分の領域に入ってほしくないから、自分を傷つけてほしくないから。

だからそうなる前に相手を傷つけて自分が傷つくことを回避しよう。

 

なるほど。上手くいけば自分に危害が加えられる前に相手を追い払えるかもしれない。

けれど、その棘は万能とは言い難い。

物理的な物じゃないから、防ごうとは出来るけど、それも完璧じゃない。

相手からの言葉。それこそブーメランのように帰ってくる言葉の暴力なんか来たらとてもじゃないけれど防ぎきれない。結局は自分も傷ついてしまう。

自己防衛手段としてはあまりにも不完全なんじゃないだろうか。

人間でいう「棘」とは自己防衛のためだけとは言いにくそうだ。

 

不完全な存在である人間の持つ棘は時として無意識に効果が表れる。

相手との何気ない会話、ひょっとしたら相手を気遣う言葉の中にさえ含まれることがある。

どんなに注意したって、相手のことを完璧に理解できる人なんて存在しないのだから、どの言葉が、どの行動が相手を傷つけるのかなんてわからない。

人間のありとあらゆるところに、植物や物とは違う特別製の棘が潜んでいるようだ。

 

その棘は時に、簡単に人間関係を壊してしまう。

大事なものを壊してしまうかもしれない。だから相手に気を遣って言葉を選びながら、何とか相手を傷つけないようにする。関係性を崩さないようにする。

 

そうやって上手く相手を傷つけない方法を知っている人が、世間一般でいわれる棘のない人なのかもしれない。

実際は、棘は誰にでもついていて、ただ、それを隠すのが上手い、あるいは刺さらないようにしているのかもしれない。

 

人と関われば関わるだけ、相手を傷つける棘が出てくる可能性は上昇する。ならば、相手を傷つけたくないのなら、深く関わらなければいいのか。触れようとしなければ、棘は刺さりたくても刺さるはずがない。

 

でも、私にとってもそうだが、もっと相手のことを知りたい、またはもっと仲良くなりたいと思う相手も出てくる。そのためにはどうしても相手に近づく必要性が生じる。それならばリスクを負うしかないではないか。

 

そんな諸々を含んだ一文が冒頭の文なのかもしれない。

 

 

……とは言っている自分も、相手の顔色を窺って、機嫌を取ろうとする、あるいは自分にとって都合の良い方向へと持って行こうとする一人である。

相手を傷つけるのは怖いし、自分が傷つくのも怖い。

 

本当に、どうすればいいんでしょうね。


参考:『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』渡航 著

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「触れると痛いのが棘/棘/Gioru」への3件のフィードバック

  1. 冒頭の台詞にテーマを絞り切ってよかったのではないだろうか。話題が散らばっており、台詞のインパクトに負けてしまっている。せっかくだから、相乗効果を狙いたい。
    この台詞がどのような文脈で使われているのかわからないが、要するに「心を鬼にして」「本当のことを言ってくれるのが友達」系の理論のように感じた。「関わりたいからリスクを背負う」のはたとえばどんな時なのだろう。具体例を出すことだけが正解ではないと思うのだけれど。考えていきたいなあ、どうやったら台詞を活かせるのだろう。
    文章はすっと入ってくるが、一般論にとどまっていてここから新しいものは得られないなと思ってしまう。読者はなにか、ひっくり返りの感覚を求めて文章を読むのではないだろうか。

  2. 言葉をこね回しすぎて言いたいことの芯が伝わってこない。話が転がりすぎてこの文章の中で最も言いたいことがなんなのか読者には受け取りにくいように感じられた。別段難解な言葉を使っているわけでもいない割に意図が読み取りにくいので、もっとテーマを絞ったり、或いは最初から言いたいことの芯を決めてから執筆に取り掛かると、もう少し伝わりやすく読みやすい文章になるのではないか。
    書いている内容は無理に奇抜さを求めていないところに好感は持てる、というか常識を疑い思索の末常識に還ることができる思考を持っていると思うからそこは伸ばせば良いと思うが、それを伝えるための手法を積極的に学んで欲しいと思う。

  3. 俺ガイルからの引用がいまいち機能していなかった気がします。それと、頭に入ってきづらかった。改行も多い気がする。
    ただ、私今回のテーマではこういうこと書きたかったです。

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