温度差/明るい話

 先日元アナウンサーの小林麻央が、約1年半前から若年性の乳がんに罹患しており、現在も深刻な状況で闘病生活を送っているという報道が流れた。まだ33歳という若さであり、公表こそしていないが専門家の話では、ステージⅢ,Ⅳまで進行しているという見解だった。

 このニュースを見て自分の母が病気にかかった時のことを思い出した。あれはたしか7,8年くらい前であった。
自分がものもらいになったというので近所の眼科に行った。その時母もついて行っていたのだが、母も最近ものが見えづらいという話を眼科でしていた。眼科の先生が母のほうが気になるということで、少し精密検査をしようということになり、その結果大病院でもっと詳しく見たほうが良いというので、大学病院で診察を受けたところ、ちょうど眉間のあたりに影ができているのが分かったのである。
診断結果は「骨腫」というものであった。
聞きなれない人も多いと思うので少し説明をすると、骨に吹き出物ができるようなイメージの病気で、体質や遺伝が大きくかかわっているそうだ。そうして骨が変形して、脳や視神経を圧迫していたために、自覚症状としてものが見えづらくなっていたというのである。幸い発見も早く、良性だったためすぐに手術をしようということで話が進んだのだった。
髪の毛の生え際のところから上10㎝程の部分を切開して、そこから腫瘍を削るという手術が行われた。この時は家族がバタバタしてみんなとても心配していたのを覚えている。髪の毛が刈り上げられ、頭部の手術痕が露わになった母の術後の姿を見て、これはただ事ではないと思い、大きな衝撃を受けた。

 骨にできる腫瘍のため、一度手術をすれば治るというものではない。これまでにも一番初めの大きな手術の後、同じところにもう一度腫瘍ができ、眉間からメスを入れて削った手術を5年前くらいにもう1回受けたし、3,4回、あるいはもっと多くの検査入院を繰り返してきており、最近は落ち着いているもののおそらく一生付き合っていくものであろうし、年を取ってきてさらに別の病気の心配も増えてくる。

 小林麻央の事例と母の事例とでは年齢、病気の深刻さ、状況などいろいろなところで違う部分もあると思うが、周りの人は心配で心配で仕方がなくて騒ぎ立てていたとしても、当の本人たちは意外と冷静で、いつも通り明るくふるまっていたりするものなんだと改めて思うところである。

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