死神からの贈り物/模倣文/さるみん

誰か助けて……。

 

部活から帰ってきて、疲れて居間で眠ってしまった。もうくたくた。

そんな折友達のよっちゃんが、テスト範囲を教えて欲しいということで、自宅に電話をかけてきた。まだ携帯電話は持っていなかったので、わざわざ家電に電話をかけてきた。

私は眠っていたので、電話を取ることができず、代わりに弟が出たらしい。弟は中途半端に私を起こしたため記憶はあいまい…。

 

「テストの時間割教えてくれる?」

「ウン。デモワカンナイ……」

「あ、そっか…。今何してるの?」

「イマネ、ライオンサンの絵カイテルの」

「え…!? ライオンさん? へ、へぇ~」

 

「ヨッチャン!! お人形サン持ってる?」

「へ!? お人形!? 持ってない、持ってないよ……」

「え!? 大変じゃん! じゃあ今からよっちゃんち、オムカエイクネ!」

 

「――」

 

ガチャッ。プーッ、プーッ、プーッ……。

 

 

***

 

私には何か特別な力があるのかもしれない。力というよりは体質かな……。抜けてるとか天然とか言われるけど、なにかこう負のオーラがにじみ出ているというか、それもちょっと違うかな。とにかくうまく言葉にできないけど、普通の人とは違うみたいだなって最近になって気づき始めたんだ。

よく転ぶくらいならかわいいものなんだけど、やっぱり一番は人間関係だと思う。

 

こころに闇を抱えた人が私の周りに寄って来る。

 

この体質は、年を重ねるにつれてどんどんひどくなってくるみたい。バイト先でも気に入られたのか、突然鬱っぽいおばさんに人生相談されたりとかそんなことばっかり…。

彼氏も欠かしたことはないけれど、いわゆるダメンズみたいなやつばっかり。何回浮気されても別れられない。私が必要だって言われるともうダメ。

 

何が原因かって言われてもはっきりとはわからない。

でもある人がいうには、生い立ちに由来するものかもということ。

私は幼少期、重篤な喘息だったために死の淵をさまようようなことは多々あった。入退院を繰り返して、薬もいっぱい飲んで……。

誰かに助けを求めることで、それを感じ取れる一部の人が自分と同調して近寄ってくるのかな。

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「死神からの贈り物/模倣文/さるみん」への2件のフィードバック

  1. 後半ダウナーな中での落ち着きというか、沼にはまってそこで停滞している感じが伝わってきました。前半に関しては、原文を知らないためかうまく理解が及びませんでした。

  2. 前半のカタカナ文とても怖くてよかったです。読み込みが足りないのか、後半とのつながりがよくわからなかったのでお話したいです。
    こちらに語り掛けてくる中で、長めの説明文は少し浮いて見えました。雰囲気揃えるとより浸れるなと。

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