哀しみのSUNRISE/夕方/オレオ

小学生の頃のあだ名は『サンライズ』だった。

小さい頃、髪を切るのは決まって父親で、毎回オカッパ頭にされるのがとても嫌だった。
その習慣とオカッパへの嫌悪感もあり、小学生の高学年にもなると髪は毎回自分で切るようにした。
一丁前にギザギザの髪切りバサミと鏡を巧みに駆使して行うセルフカットは、何だかプロのスタイリストにでもなったかのような優越感すら与えてくれた。

当然、小学生が雰囲気だけでプロ並の腕を発揮できるはずもなく、前髪が上手く決まらずに切っていると、いつの間にか僕の前髪はなくなっていた。一度切ってしまったら伸びるまでどうすることもできない、それが世のことわりなのである。その残酷な事実をわずか10歳という若さで僕は知ることとなったのである。

決して取り戻すことのできない前髪を悔やみながらも、普段通りの学校生活を送っていると、ある日クラスメイトの一人が僕に言い放った。

「お前の髪型、サンライズじゃね?」

―――もはや意味不明。

しかし、周りのクラスメイト達は僕の髪型に視線を向けるなり爆笑。

「はぁ!?どこがだよ!笑 サンライズってなんだよ!笑」

と強がって笑い飛ばしては見せたものの、精神的なダメージは当時の小学生には計り知れなかった。その時、わずか10歳の少年ながらも僕は直感的にこの流れが何を意味するのかを理解していた。必至に、自分がいかに『サンライズ』でないかというアピールをし、「自分で切ってるからちょっと手元が狂っちゃったんだよね~(笑)」などと言い訳をしたりと、思いつくあらゆる策を駆使して『サンライズ』というあだ名を回避しようと試みた。しかし、小学生というものは残酷で、いちど的にされてしまうとその執着は途絶えることは無く、彼らは飽きること無く延々と同じフレーズを繰り返し続けた。もはや、僕に流れを元に戻す術は残っていなかった。そう、僕が切りすぎた前髪のように(ここで風が吹く)。

そしてその日、僕はサンライズとなった。

それからという日はただただ苦痛だった。前髪が伸びた後もサンライズであることに変わりなく、僕は好きだった子からもご丁寧にサンライズと呼ばれ続けた。

また、学校では放課後に残って夕方までサッカーをするのが習慣だったこともあり、放課後まで残る生徒は皆な広大なグラウンドでサッカーをしていた。ちなみに、チームはカースト上位の生徒同士がじゃんけんをして順にメンバーをピックするのだが、僕は決まって最後に勝った側のチームに「あげる」と言われ、負けた方のチームに入っていた。そして夕方になると、決まって誰が「レオが見えてきたからそろそろ帰ろうぜ」と夕日を指差しながら言った。

心の中でこの矛盾と戦いながら、僕はちょっぴり哀しくなった。

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「哀しみのSUNRISE/夕方/オレオ」への5件のフィードバック

  1. 送り仮名と漢字のミスが多いのが気になりました。
    また最後のほうは説明が少し分かりづらくオチをぱっと理解できなかったです。もう少し分かりやすくするといいと思います。
    エピソード自体は面白いと感じる人もいるかも知れませんが、書き方でもっと面白くなると感じました。

  2. 夕方というテーマでサンライズ……?とはてなが浮かび、最終的なオチにもあまり夕方感がなかったかな〜と思ってしまった。
    文章はまあ、オレオさんらしさはあるなあという感じ。もう少し垢抜けた感じで書くと、他のコメントでもありますが、エピソードの面白さを引き出せるのではないだろうか。
    小学生の容赦のない語呂と印象のネーミングセンスは刺さるものがあるので、その無邪気さと残酷さをポップな感じで表現できたら、読了後に不備さが残らなくて良いかもしれない。

  3. 小学生の時の理不尽さと無邪気さがわかりやすく伝わってきて読んでいて気持ちよかったです。

  4. 小学生のあるあるを取り入れることでところどころ笑えるし、テンポも良くて最後まで楽しく読めました。ただ夕方と結びつけるのだったらサンセットでは?(笑)それもあって文章全体からはあまり夕方感を感じず、最後に出てきた夕方もとってつけたような感じがしてしまいました。

  5. 小学生からサンライズって言葉が唐突に出てくるんだって思って面白かったです。最後の1文で急に終わっちゃったように感じました。

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