どうでもいいけど/食べたい/味噌の

食べるって表現、ぱっと提示されてもよくわからないんですよ。あ、入って早々引かれるかもしれませんが、性的な意味のやつです。少女漫画とかで使い古された「そんな無防備な姿でいるとすぐ食べられちゃうぞ」みたいなそういうの。つまりそれを言ったそいつはその子のことを「食べたい」って思っているわけでしょ。直接的な表現ではないにしろ、こういう表現は大概性行為だとかそういうことを表す。そんなことがわかってしまってからどれくらい経つんだろう。ていうかなんで、どこで分かるようになってしまったんだろう。思い出せない。そこはどうでもいいんだけど、なんとなく「食べたい」の表現が気になる。

 

たまに推理小説とかドラマとかに出てくるカニバリズム的猟奇殺人の犯人が言う「愛する人を食べたかった」っていう犯行の動機はなんとなく分かる。いや、「わかる」って言ってもやりたいだとか実際そういう気持ちを持っているってわけじゃないですよ。あくまでも誰か、第三者の感情として「うん、そうか……行動に共感はできないが、納得がいかないわけでもないよ。」みたいなその程度。私の「食べる」という行為によって私の身体に入った食べ物は消化され、私の血となり肉となる。そうして図らずも、そいつらと一緒に生きていくんだ。一緒に生きていく。愛する人を食べた彼らはつまり、「食べる」という行為に頼ってでも愛する人と一体化したかった、ってことなんでしょう。離れたくない、ずっと一緒にいたい、っていう一般的な人だって持ちうる感情を行動に移しただけ。なんて愛の重いこと。

だからといって実際にそういう事件を起こす人が、必ずしもそんな大きな愛を持っているとは言えないけどね。ほら、80年代のパリで実際に起こった日本人によるカニバリズム事件の犯人とか。ああいうのは本当わけが分からない。多分私とは思考が根本から違うんだろう。そう考えると、ちょっと頭の中を覗いてみたい気がする。

やっぱりフィクションの方が綺麗だ。架空でも犯罪行為に綺麗って言っていいのかは分からないけど、一応行動に愛がある。まあいくら現実と比べて綺麗とはいえ私は嫌だけどね。体の一部として一緒には生きられるかもしれないけど、そこまで愛した人ともう会えなくなるのは嫌。一体化できなくてもいいから、少しだけ離れてもいいから、1人じゃなくて2人でいたい。顔を合わせて笑えたほうが、よっぽど幸せなんだよなあ。

 

話が逸れたな。最初に戻ろう。確か食べたい(※性的な意味で)の話だったはず。こんなしょうもないことを、文章を書くにあたってちょっとだけ考えてみたわけですよ。正直時間を無駄にしている。まあ今回は書くのと考えるのを並行的に行っているからそんなに時間をとっては……いかん、また話が逸れる。そう、それでちょっとだけ私なりに考えてみた結果、「赤ずきんちゃん」に落ち着きました。もう完全に「男はみんな狼なのよ」に引きずられている。赤ずきんちゃんの中で、狼はおばあさんを襲って食べる。狼が一体化したいほどおばあさんや赤ずきんを愛している描写はないから(あっても嫌だけど)、普通に肉食動物の本能のまま行動しているだけなんだろうけどとにかく狼は物語の中で人を襲って食べる。「そんなに無防備な姿でいると食べられちゃうぞ」……そうか、なんとなくわかったぞ。この言葉の中の「食べる」はイコール「襲う」ということだったのか。肉食動物が草食動物を襲って食べることを、性的な「襲う」にかけていたのか。そういう意味から襲う⇒食べるという関係性に辿り着くわけか。と、1人で納得していたわけですがここまで書いてそんなこと誰でもすぐ思いつくわ、やっぱり時間の無駄だった、と虚無感に襲われたので終了します。どうでもいい、なんとなく気になったことを書いただけなんだから、きっとオチなんていらない。

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「どうでもいいけど/食べたい/味噌の」への3件のフィードバック

  1. う〜んせっかく文章の勢いがあるのに結論が当たり前で勿体無いよ! もっといけるよ、着想がんばれ! とエールを送りたい作品。たとえ綺麗にオチはつかなくても、ここまできたらもっと自分固有の思考を晒すとかしてインパクト与えていこう! こねくり回して、自分が絶対面白いと思うものをぜひ書いてほしい。
    関係ないような話ですが、この”食べたい”は綿矢りさの「蹴りたい背中」かなと私は思っています。読んだことなければ、ぜひ!

  2. 大体テーマについて論理的に思考する類いは退屈に感じるけど意外と食べるに対する分析と切り口がなかなか面白いと感じた。強いて言えば全体的に統一感が欲しかったところ。

  3. 長々と性的な意味での”食べる”ということについて言及しているだけの文章だったのに、飽きずに最後まで読み進められました。頭の中に巡る考えをそのまま文章にした感じだったからかな、と思います。

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