そんなあなたも裏道族/気になるあの子/どみの

メインストリートは苦手だ。

多くの学部生が行き交い、ガチャガチャした通り。

そこを通るにはオシャレじゃなくちゃいけないという勘違いと知り合いに会った時の気まずさが私を苦手にさせた。

 

はーい、前方から団体様通ります。

すかさずさっと避ける。

猫背気味で視線が合わないように歩く。すれ違う時、突然起こる大きな笑い声に内心少しどきりとしながら、歩き続ける。

 

一年生の頃はそうして過ごして来たが、大学の地理に慣れるにつれて、裏道を使うということも覚えた。

 

もちろん、裏道がいつも快適とは限らない。道が狭い分、少人数のグループでも道を塞ぐ。

その時ばかりは、舗装されていない土の道を歩きながら、気まずい思いですれ違う。

それでも人通りが少ない裏道はまだ気楽に歩けるところであった。

 

 

向こうからやってくる見たことあるシルエット。

いつも持っているトートバックを肩にかけ静かにこちらへ歩いてくる。

彼との関係は、スタジオ生?知り合い?・・・それとも後輩?

みんなで喋る立食会の時、お互い1人だったこともあり、世間話をしたことがあった。その時ほぼ初対面だったのにも関わらず、割と話が弾んだ。だからか、勝手に仲間意識を持っていた。

それに何より、彼の書く文章は、結構好き。はっきりした理由はないが、雰囲気がなんとなく好みなのだ。しかし、ペンネームは知ってるけど名前は知らないというのも事実。それで不都合なくやってこれたので、これからもこういう関係が続くんだろうなと思っているそんな彼。

 

反応すべきか、しないべきか。気づいているのにシカトは良くない。彼に対する勝手な親近感と、ここが裏道ってこともプラスされいつもと違う行動に出る。

 

一瞬目があったのをいいことに、「よっ」みたいな感じで(声は上げていない)気軽にフランクさを装い手を挙げて合図をした。

 

 

・・・結果、困惑顔で会釈をされそのまますれ違う。

 

あ、これは私だと気づかれてない?知らない奴から声かけられたと思った?図々しい、迷惑行為だった?

普段やらないことをやるといろいろ後悔して失敗してしまう。

 

だから今回はそんなあなたに謝罪の気持ちを込めて。

困らせるつもりはなかったんです。

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「そんなあなたも裏道族/気になるあの子/どみの」への2件のフィードバック

  1. 時系列に沿った自身の感情の移ろいが細かく描かれていて読みやすく、文に没入しやすかったです。

    「裏道」というキーワードが随所でうまく活きていて面白かったのですが、せっかく裏道が題材なので個人的には裏道の情景描写がもっと欲しくなりました。

  2. 大学で感じることあるあるですね。

    なんとも言えない関係性の相手とすれ違うとまぁ変な感じになるのを文章でうまく表現できていると思います。

    やっぱ今回のテーマ激ムズですよね。誰しもが自分が書いたように思えない変な文章なっちゃってる気がします。

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