〆切迫る/片付け/waku

夜10:00をまわったころ、今日中に提出のレポート、そろそろ手を付け始めないとなー、と思って私は机の前に座った。座ったのであったが……。

 

目の前に、教科書が山積みになっている。この間彼氏が持ち込んだポケット人生ゲームも置きっぱなしである。レポートを書くときに使ったメモ書きや、この間の授業でもらった資料や彼が食べていたお菓子のパッケージなんかも置いてある。床のど真ん中には読んだ後そのままにした漫画が散らばっているし、視界の隅にはベッドの上の洋服の山がちらつく。普段は片づけるのが面倒くさくて、見て見ぬふりをするのに、こんなときだけはそれができず、無性に気になってしまう。とりあえず、ゴミだけでも捨てようと思い、机の上のメモや、いらなくなった資料、お菓子のゴミなどをゴミ箱へ運ぶ。全部捨て終えると、少し机がすっきりして見え、どうせなら全部片付けてしまおうなんて考え始めてしまう。そんなことしている場合じゃないだろ、自分。とも思うのだけれど、衝動を抑えきれず、まず教科書を棚に戻す。それから床の上の漫画も棚に並べる。そこで順番が入れ替わっている本があることに気づいたから、それも直す。そして、彼氏がうちへ持ってきたポケット人生ゲームはどうしようか、と少し悩む。しばらく考えたのちに、盤面からお金や車などの細々したものまで全部袋に突っ込んで、部屋の隅に目立たないように置いておくことにした。

本当はうちにあまりものを持ち込んでほしくない。私は自分のテリトリーの秩序を乱されるのがきらいなのだ。自分の部屋に要らないものが増えると、場所をとるし、掃除が面倒くさくなるから、自分で厳選したもの以外にはものを増やしたくないし、生活の動線に沿って、自分が使いやすいように置いてあるものを別の場所に移動させないでほしい。ゴミが放置されているのも、自分の出したごみならいいが、人が出したものだとイラッとする。そのため、人がうちに来ること自体は構わないのだが、来たあとの片付けはすごく憂うつな気持ちになる。

それでも、やり始めたからには最後までやってしまいたいので、明るい曲をかけて気分を上げながら洋服をたたんで、しまうところまでやりきる。

 

ふう、やっと終わった。顔を上げ、時計を見たら0:10。

日付が変わっていた。

0 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 50 votes, average: 0.00 out of 5 (0 投票, 平均点: 0.00,  総合点:0  |  
投票する為にはユーザ登録する必要があります。
Loading...

「〆切迫る/片付け/waku」への3件のフィードバック

  1. 「生活の動線に沿って物を置く」というのは美しいですね。考えたこともない表現でした。

    ずっと同じようなことが書いてあって段落もあまりなかったので結構読んでいて疲れました。内容から考えるともっと言葉を削れると思います。「日付が変わっていた」に込めた意味を際立たせてみてほしいと思いました。

  2. あるある。よく言いますよね、更に実感もある。「勉強から逃げて片付けをしたくなる」。あるあるですよね。
    どうでもいいのですが、めんどくさがりが片付けをするのコツとして「一、二個何かを片付けてみな。すると全部片付けてみたくなる」と言われたことがあります。それが分かっているから、課題と片付け、どちらにせよめんどくさいけれど、結果として満足度の期待値は片付けをする方が高いから、ついついしてしまうんですかね。全然違いますかね

  3. どんな文章が書きたいのかにもよるかなと。何気ないことを書いていくスタンスなのか、ちょっとそれを面白く語ってみたいのか、あるいは物語にしたいのか。
    上にもありますが、生活の導線という表現は面白いですね。部屋はその人の鏡だという言葉があるとすれば、オムニバス的に色んな人の部屋から導線をはかる話とか書けるのでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。