ページの間に/片付け/どみの

いる、いる、いらない、いる、・・・いらない、・・・いる、・・・あ、これ結末どうなったっけ・・・

 

姉に本を送ることになった。来年ブックカフェをオープンするらしい。

実家にある、父と母の蔵書、私や姉の幼少期読んでいたものを含めて、かなり量があるのだが、本のジャンルが偏りすぎているらしく、買い足すことに加え、急遽私の本棚から何冊かほしいと言う。

ま、私の本棚こそジャンルが偏りすぎている気もするが、そこは送った後、彼女に判断を任せよう。

 

電子ブックが流行っている時代ではあるが、紙媒体の本が好きだ。本のにおいが好きとか、ページをめくるのがいいとか、紙の本が好きな人は様々な理由があると思うが、私は本の重みとかさばり感がいいと思っている。そのことに元々のコレクション癖と捨てられない性格が加わり、5年たったわたしのワンルームの部屋には存在感のある大きな本棚にぎっしり本が詰まっている。

本棚を買い足すかどうかのところまで来ていたので、今回の姉の話はありがたい反面、少し寂しい気もする。

未読の本はもちろん、もう一度読みたい本、理由はないが手元に置いて置きたい本、表装が好みのもの、仕事関係の本を綺麗に並べ直し、それら以外の本を段ボールに詰めていく。時々、ページめくるという脱線もしながら、少しづつ整理をしていく。

 

 

 

あ、これ

ふと手に取った本。大学時代に読んでいた小難しい新書。パラパラとめくると、えんじ色の出版社のロゴが入ったしおりが出てきた。あの無料の奴。

そして、この本を読んでいた時に、隣で勉強していたあの子もの。

何の変哲も無い紙切れだけど、当時の記憶が鮮明に蘇る。

 

 

 

 

 

本を詰めおわった段ボールの蓋をガムテープで止めた。

あの新書もしおりと一緒に入れて。もうどこにどの本が入り込んでいるかわからないが、あの本を次に手に取った人に、何か素敵なことが起こるといいなと思う。すこし恩着せがましいかもしれないが。

 

ちょっとした思い出が入っているずっしりと重い段ボールを大事に抱え、郵便局へ向かった。

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「ページの間に/片付け/どみの」への3件のフィードバック

  1. 本への愛着を感じました。しかもこのしおりが無料のやつってところがいいですね、それに願いを込めてしまうさりげなさに心が温かくなりました。

    「当時の記憶」が蘇ってからを空白でごまかしている感が否めなかったので、要約だけでももう少し書き足して欲しくなりました。

  2. このお話が何を書きたいかどこに向かいたいかにもよりますが、「あの子」というワード、物語にもなれそうですね。私がよくやる方法はドッキング法で何かと何かをくっつける、つまり本の片付けと何かをくっつけて比喩にして物語をつくるって感じです。ひとまず、冒頭が花占いみたいですし、しおりというアイテムもあるので、思いつく限りでは日常の人との関わり合いをそれらになぞらえていく感じでしょうか…

  3. なんかの漫画に「曲は思い出を閉じ込めるものだ」みたいな台詞があり、強く共感したことがあります。懐メロを聴いて盛り上がったり、誰かと一緒に聴いたことを思い出したり。
    本もそうですよね。きっと誰しも頷きような、体験がこの文書には書かれていると思います。だからこそ、無料のしおりだし、本の具体的な内容説明もないし。

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