ロ〇トヒューマン/片付け/竹

かた‐づ・ける【片づける】
【動カ下二】 【文】かたづ・く 【カ下二】
1. 物を、適当な場所にきちんと納める。
「部屋を―・ける」 「本を物置に―・ける」
2. 仕事をすっかり終わらせる。物事をうまく処理する。
「宿題を―・ける」 「トラブルを―・ける」
3. 嫁入りさせる。縁付ける。
「三人の娘を―・ける」
4.邪魔になる者をいなくする。殺す。
「邪魔者を―・ける」

2×××年、競争社会が進み、効率の良さを求めて国家が無能かつ不必要な人間を排除する社会が実現していた。昔から、受験やいじめなどによって、いらないとみなされた者を除け者にし、能力が足らない者をそぎ落とそうとする動きはみられていたが、国家によって本格的に行われるようになったのはここ最近のことである。

仕事の速さや効率の良さ、思考力や運動能力などを測る適性検査を行い、不合格となった人間はすぐに殺害された。また、遺伝子的に優性とされる人間同士に子供を作らせ、理想の子供を増殖させていく。もし障害のある子供ができた場合、両親の了承なしに流産させられるか産後に殺害される。だが、両親の了承といっても、政府が指定した人間同士の子供であるため、二人のあいだ、または親子のあいだに必ずしも愛があるとは限らない。

政府による人間の選別が進んだ結果、世の中はいわゆる「勝ち組」だらけになった。しかし不思議なもので、そんな勝ち組の中にも序列ができはじめた。勝ち組の中の負け組である。彼ら彼女らにも、勝ち組として生き残ったプライドがある。彼らは自分達よりも能力がある者たちを恨み、陥れようとした。これらのいざこざによる仕事効率の悪化を恐れた政府は、勝ち組の中の負け組を殺していった。

そしてついに世界には、誰もいなくなってしまった。優性の人種や効率の良さ、そして富を求めた愚かな人間たちは、自らを絶滅させてしまった。

床がキンッキンに冷えてやがった。

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「ロ〇トヒューマン/片付け/竹」への3件のフィードバック

  1. オチはわかる人にはわかる感じですね。設定を語っただけで終わってしまった感がすごいです。これを元になにか具体的なストーリーを展開していったほうが良いのではないでしょうか。まあ文字数が足りないという問題もありますが。

  2. オマージュですね。でも本家にもこんな文章あった気がするので、もうちょっと別の展開があってほしかったです。

  3. 淘汰を生き残った勝ち組の中で、新たな負け組が生まれて滅ぼされるという構図は働きアリとかミツバチの世界にもあるそうで、生物的な本能なのかなあって感じですね。
    平均以下を切り捨てる、ってことを繰り返すとどんどん半分になって最終的に0になるんですよね、勝ち組として残った人たちにそれを考える余地がなかったあたり、皮肉な話ですね。

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