僕の小規模な寮生活/片付け/T

大学に入ってから住んでいる寮の入居期間が2年間なので、あとちょっとでお引越ししないといけない。

ひと月の家賃が、だいたい1万2000円くらい。部屋は12㎡の単身個室。それとキッチンとシャワーが共用(キッチンのガスコンロは1回10円、シャワーは10分100円)だったりするのだけれど、自分自身がとっても粗雑な生活をしているのであまり気にならなかった。隣の部屋の人のいびきが聞こえてくるくらい壁が薄いのは、ちょっとだけ嫌だったけど。

家賃が激安なことと、大学とコンビニが近いことは、生活をいつも助けてくれた。楽した約2年間。最初この寮に住みはじめた時は、えーなんか狭いしなぁ…とかなんとか思っていたけれど、住んでるうちに、長野から横浜に出てきて初めて一人で暮らす場所がこの部屋で良かった…位の感傷に浸るほどの思い入れが、なんか出た。たぶん部屋出ていくときは、NUMBER GIRLのIGGY POP FAN CLUBを聴きながら、ちょっとだけ私泣くと思われる。

 

本、漫画、CD、DVD、ギター、エロ本。部屋に転がってるものは、この2年のうちに買ったり、貰ったり、拾ったりしたのがほとんど。くだらないコンビニ弁当のゴミと、やらなきゃいけない洗濯をサボった服がその周りに散乱している。ぐちゃぐちゃで、汚らしいって言葉が一番しっくりくる空間。

部屋の中は、今の自分の頭ん中そのままだなーと思う。興味があること、趣味であるとなんとなく言えそうなこと、エロいこと、エロいこと。くだらない雑念ともやっとした悩みでいっぱいになって、ほんとに自分がしたいこと、好きなこと・人、そして今やらなきゃいけないことが何だかよく分からない。他人に聞かれても、自分に尋ねても何だかよく分からない。

部屋の広範囲を占めているベッドは、そんなことから逃げて、自分の中だけの「幸せ」をかき集めた妄想のまま、柔らかい枕に顔をギュってして眠っていたい欲求の大きさで。ベッドと同じく備え付けの勉強机が、ゴミで半分以上埋め尽くされてるのも、大学生という側面での現在の自分をなんとなく物語っている。

 

昨日の夜は少し眠れなかったから、この際だからと、たまったゴミを集めてちゃんと捨てて、洗濯と、少し掃除をした。今からちょっとづつ荷物とかも片づけていったら、引っ越しする直前になって色々焦らなくてすむとも思いながら。

こんな暮らしをしているけれど、できる限りもやもやした不安は取り除きたいーと思いながら生きている気がする。この世の不幸は、すべての不安。卑屈でいたり、自己不信したりするのも、不安のコントロールのためという部分があるのだ。(きっと…)

そうなんだけど…そのやり方は結果的にもやもやを増やしている。この2年、この部屋で夜悶々としながら気づいたこと。
ちゃんとしよう、ちゃんとしようと心で唱えながら毎日暮らしてるのに、人生がどんどんよく分からない方向に向かっているのが、自分の事だけど可笑しくなってくる。(急に学童クラブのスタッフを始めたりとかも…)

 

 

妄想。…20年後くらいに、「そういえば大学で最初は寮に住んでて、あの頃はほんとどうしようもなかったな…」的なことを、懐かしさを噛みしめながら、少しニヤッとしたりしてたらいいのに。あの頃に起こったことが、まあ全部それで良かったんじゃないか…とか思いながら、誰かの寝顔を眺めたりしてたらいいのに。

 

恥ずかしいなあ…。馬鹿なこと言ってないで、授業いかなきゃ。勉強、勉強…。

 

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「僕の小規模な寮生活/片付け/T」への1件のフィードバック

  1. 今の事を後になってどう思うか、それを考えて今をしっかり生きようみたいなメッセージがたまにありますが、この文はしっかり生きれてない今でも後になって良くなってたらな、みたいなどこか自分に優しい雰囲気が充満してて、人間臭くて好きです。

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