排除しよう/大作戦/rascal

女子校の生徒にとって男性の教師というものは尊敬する対象ではなく、ただのおもちゃである。面白ければいじられまくり、面白くなければ邪魔者とされる。そして刺激を求める彼女たちは邪魔者の排除に全力を注ぐ。

「副担の滝澤ほんっときもいよね」
「授業分かりづらいし」
「私生理的に無理」

今日も女子校OU学園の中学2年1組では邪魔者の排除に余念がない。しかも中学2年生というのは1番大人に反抗したくなる時期。彼女たちは女子校特有のクラスの団結力を使って今まさに標的を決めたようだ。

「よし、徹底的にいじめてみよう」

クラスのとある1人がお決まりの言葉を口に出す。

「今日はあいつが終礼やるからその時に仕掛けようよ」

そう言う彼女たちの目は刺激を求めている顔をしている。副担の滝澤の排除を夢見てクラス全員が立ち上がった。

*****

終礼前、彼女たちは教室の横のベランダに待機していた。準備はカンペキだ。

ガラッ

電気を点けていない無人の教室。教室の黒板の前には掃除ロッカーの中にあるはずのほうきがすべて逆さになって立てかけてある。そして黒板には漫研に所属するクラスの1人が描いた豆しば。豆しばの横の吹き出しには「ねぇ知ってる?ほうきを逆さに立てるのは早く出ていけっていう意味なんだって」の文字。

さぁ滝澤はどんな反応をするのか!

 

 

 

 

 

 

 

「お前ら何をやってるんだ!」

 

 

 

教室には数学の問題集のノートを返しに来た数学教師小美野が仁王立ちしていた。彼女たちは全員事情聴取され、滝澤への謝罪を強制された。おかげでクラスの大半が部活に遅れるという事態になった。

 

 

 

 

 

 

「この前はひどい目にあったね」
「数学の小美野は要注意だね」
「次はどうやって滝澤いじめようか?」

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「排除しよう/大作戦/rascal」への3件のフィードバック

  1. 女子校ってそうなんか…と震えが止まらない。やめたげて…。起承転結を気持ちよく踏襲しつつ、まだまだ脅威は続くというホラー系の終わり方でしめるコンパクトな構成が見事です。
    これは続くとしたら、クラスでもいじめ賛成派反対派傍観者派に分かれて敵味方入り乱れる展開になるのかなと妄想してました。

  2. 女子の結束力って怖いですね。
    イジメられる側って決定的な理由があるわけじゃないんですよね、だからイジメられない為には人と同じことをしなければならない→誰かがある人が嫌い=私も嫌い。ってイジメにつながるんですね
    面白かったです。

  3. 女子のイジメにおける結束力、というかムラ意識みたいのはよく取りざたされるもので、その標的が先生になるとなるとどうなるのやら?と期待して読み進めました。結果わりと小さく畳まれてしまい、読みやすさはありましたが、要素の少なさでこれがコメディなのかシリアスなのか分からなくなってしまいすこし物足りなさを感じました。

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