イブの格闘/大作戦/きりん

「サンタさんまだかなぁ!」

暖炉の前に陣取り、今か今かと待ち構えるこどもを横目に、私と旦那はこっそりと顔を見合わせた。
中古の一軒家、築30年の我が家には、とっておきのオプションとして煙突と暖炉がある。するとどうだろう。恐らく日本の多くの家庭で行われる
ママ!どうしよう、煙突がないからサンタさん来られないかも…!
大丈夫よ、窓か玄関か、その辺から入って来られるから
みたいな会話が発生せず、つまりサンタの入口は特定されてしまうわけで「僕、ここで待つ…!」と、暖炉の前からてこでも動かないこどもが1人出来上がる。
暖炉は滅多に使わないし、煙突なんて掃除もしてない。そもそも成人男性の入れるような太さでもない。それでもお子様の概念的サンタさんは入り込めるらしい。プレゼントは寝室のクローゼットの一番上に隠してあるから良いけど、このままでは暖炉がある居間のクリスマスツリーのところへ置くのは難しい。
時刻はすでに11時近い。24時を越えたらもうクリスマスになってしまう。その時まだ起きていたら、息子はクリスマスになったのにサンタが来なかった、とギャン泣きするだろう。

なんとかして寝かしつけなければ。

作戦1
「ほら、もうこんな時間よ。早く寝なさい」
「やだ!サンタさん待つ!」
失敗。

作戦2
「あなたは段々眠くな〜る、あなたは段々眠くな〜る」
無言ではたき落とされる手。
失敗。

作戦3
「パパとママが見張っておいてあげるから、少し寝ておいで。サンタさんが来たら起こしてあげる」
「え〜パパもう寝てるじゃん!ママだと気づかなそうだし」
何を舟漕いでいるんだ旦那。
「明日寝坊するわよ!」
「しないもん!」
失敗。

作戦4
眠気を誘うような海外のクリスマスソング、もとい聖歌をかける。そして大人はワインを楽しむ…!
「……。」
おっ!効き目があるようだ。
有効。

作戦5
「わかったわよ。今日はここで寝ていいよ。そしたらサンタさんが来てもわかるでしょう」
「うん」
居間のソファーに毛布を用意し、被せてやる。親2人でほっと一息。
成功。

結局24時を目前にして息子は寝落ちし、あとはこっそり置くだけだった。
まだまだサンタの正体は悟らせないぜ…!

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「イブの格闘/大作戦/きりん」への1件のフィードバック

  1. 別のグループから失礼。
    中学のころの先生が雑談で「何歳までサンタを信じさせるかが家庭の良さを表す」的なことを言ってた。
    思い出して無性に言いたくなっただけなんで気にしないで笑

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