泥試合/夢の対決/仄塵

◯タカテレビ  スタジオ1

司会者がステージ奥から登場、演台にたつ。

白「みなさんこんばんは。今夜の『シロとクロ』にようこそ。わたくしは司会の白でございます。どうぞよろしく」

司会者がお辞儀をし、観客席から拍手あり。

白「今夜みなさんと議論したいのは、色の問題です。最近は気温も下がり、すっかり冬となりましたね。今年は例年より厳しい寒さとなるようですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。たとえ外に雪が降っていても、電球色の明かりで照らされた部屋でクッキーを食べながら紅茶でも飲んでいると、暖かく感じるが、わたくしは庶民なままです。(笑い声)今の季節になると、ますます暖色の有り難さを感じますね。ですが今夜の主役は、寒色です。『ただの色名が気分を表す形容詞になるなんてアイツ調子乗るんじゃないよ』と暖色のクズ共がこたつを囲んで愚痴を言ってます。今日はそのような人たちに集まってもらって、彼らそして我々の不満を寒色にぶつけてもらいましょう。それでは、寒色代表、青さんの登場です」

紹介VTRあり。観客席の一番後ろの列の端っこで座っていた青がステージに上がり、右側のパイプ椅子に座る。

白「青さんこんばんは。またお会いできて光栄です。今回はパイプ椅子しかご用意できませんでしたがあなたにはお似合いだと思いますのでどうぞおかけください」

白「それでは今夜寒色に突っ込んでもらう方々をご紹介しましょう」

カメラはステージ左側の雛壇を写す。

白「まずは青永遠のライバル、赤さんです。あなたの熱量のおかげでわたくしのドリンクに入ってた氷はもう溶けちゃいました。もし今日その怒りの炎がスタジオを燃やしてしまったら弁償してもらいますよ。どうぞよろしく」

オーバーリアクションをしている赤の様子をカメラが抜く。

白「続いては今年流行りのジェンダーレスカラーでよく青とコンビを組まれていたピンクちゃんです。正直あなたみたいなお花畑さんはこの番組のスタンスにあっていない、可愛い顔だけで視聴率が取れると思うなよ!今日はよろしく」

カメラがダッフィーのぬいぐるみを持って手を顔の横で振っているピンクを写す。

白「最後はグレーさんです。寒色の仲間だと思われていることが大嫌いみたいなので出演を熱望していました。しかし我々無色彩のグループでもこんな優柔不断なヤツは要らないので、早く居場所を見つけると良いですね。どうぞよろしく」

紳士的な微笑みを見せるグレーをアップで写したカメラマンが体調不良になる。

白「青さん、今日のメンツは期待できますね。…あれ?あなたは青さんではないよね。もうしかして紫さん?もう3分くらいここに座っているのに気付きませんでした。なんであなたがここにいるの?」

紫「こんばんは紫です。実は青さんはですね、今日の出演を引き受けた直後から意欲の低下と食欲不振の症状ができて、昨日から心療内科に通うことになりました。今回の出演辞退はドクターストップを受けたということです。緑のヤツは自分が中性色だって言い切っていて絶対出ないと言っていたから、今回は僕が寒色代表になりました」

白「あら、そうなんですね。最近青さんは多忙だって聞いているからストレスが溜まったのかも知りませんね。まあこんなことどうでもいいので、紫さんは今日しっかり寒色代表として活躍してくださいね」

白「それでは早速参りましょう。まずは赤さんです」

白が雛壇の隣に座り、赤が演台に向かう。

赤「みなさんこんばんは。我々暖色はもう耐えられません。寒色共はいつまで被害者ヅラを被るつもりですか?暗いだけじゃなく、冷静、信頼のもお前たちのイメージなんだろう。官公庁や工業系企業のイメージカラーとして愛されているのに、自分たちが不憫で暖色の方が優遇されていることを二度と主張しないで頂きたい。最後におい紫!あなたの色に俺様の血が入ってることを忘れてないよな!」

赤は雛壇に戻る。

白「続いてはピンクちゃんです」

ピンク「皆様おきげんよう。ピンクでございます。ジェンダーレスカラーが嫌いです。一見私は可愛い女の子代表なんですが、自由に生きることが夢です。女だからとか、言われたくないのに、ジェンダーレスカラーでピンク=女にされて耐えられませんでした。私はその理由を必死に考えて、やっぱり青さんなどの寒色のキャラが強すぎたからと思った。あなたとコンビを組まれたら私は一生小娘なままです。どうにかしてください」

白「相変わらずの頭の悪さですね。最後はグレーさんです」

グレー「こんばんは。私を見てなんとなく都会的、冷たいという印象を思い浮かぶ方が多いではないでしょうか。僕はただこの場を借りて弁駁したい。僕がこのような薄情な人間ではない。元々我々無色彩は暖色でも寒色でもありません。ただ僕グレーは、白黒と違い色味を帯びることが可能になっています。ということは、僕は暖色でも寒色でもなれるのです。みなさんが僕を冷たく感じるのは、寒色たちが僕に紛れ込んでいるからです。僕が言いたいことは以上となります。暖色と寒色のみなさん、今後もこのおしゃれ代表格な僕と仲良くしてください。損にはさせませんよ。」

グレーが雛壇に戻り、白が演台に立つ。

白「グレー、あなたはまだみなさんに嫌われている理由がわからないの?もういい、番組の時間も迫ってきていますので、最後は今回代打でお越しくださいました紫さんに一言お願います。」

紫「そうですね。我々寒色が今回の出演を引き受けたのは、出演料を日本うつ病学会に寄付するためです。今後もその変わらない、変えられないアイデンティティを持って生きていきます。」

白「ありがとうございました。次回の『シロとクロ』は太陽光さんにお越しして頂き、今日のような争いの根源を探ることにします。それではまた次週お会いしましょう。さようなら」

出演者たちは笑顔で手を振る。

 

 

(パロティのつもりだったのですが全くできませんでした。リンクを貼っておきます。)

http://www.bilibili.com/video/av2143934/

 

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「泥試合/夢の対決/仄塵」への4件のフィードバック

  1. 青ー!!!!私は青がとても好きですからもう切なくなってまいりました。というのも、好きになるキャラのイメージカラーが大抵青、または寒色なんです。やつらの共通項は、素直じゃなかったり、大人しかったり、内に秘める闇が深かったりと、まさに「暗」に属されるキャラばかりです。にしても、パロディとは思いませんでした。残念ながら英語も中国語もできない生粋の日本人なので、動画を見ても外国人がアハハと笑っているなあ、トランプがいるなあとは思ったのですが、どこがパロディ部分かまでは自分で判断することができませんでした。でも、内容的にはとても面白かったです。

  2. ノリがアメリカのテレビっぽいなあと思ったらそういうことだったんですね!あっちのジョークはすごいですよね、煽りの本場って感じ。

  3. パロディだと分からなくても十分楽しめるものになってると思います。アメリカンジョークっぽいのがちょくちょく出てくる辺りが本家から持ってきた部分なのかなあと思います。色の対決おもしろいですね。色にはちゃんとした性格みたいなのがあって、前々からそういうのがおもしろいとは思ってたんですけど、対決させようという発想には至りませんでした。

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