雑魚VS勇者/夢の対決/印度

僕は弱い。
この世界において最弱の存在であることを自覚している。
僕に仲魔は多いのだが彼らのような攻撃力や魔法、必殺技みたいなものを僕は持っていない。
だから魔界のなかでも下っ端の下っ端で、他の魔物からは雑魚だ穀潰しだと蔑まれ、勇者が生まれたとか魔王に抵抗しようとする勢力がいるなどの噂が入ると真っ先に駆り出され、潰され殴られ燃やされ、最終的に勇者達の経験値になってしまう。
僕の先祖達は、
マヌケな見た目の雑魚。
というポジションでいるのが辛かったみたいで、足を生やし回復魔法を勉強してみたり、貝殻をかぶり海に住んだり、剣士と契約を交わして一体となるものがいた。(僕らの赤みを帯びているバージョンみたいな奴らは進化ではなくお酒に酔ってるだけであるので一緒にしないでほしい。)

進化は何度も世代交代しないとダメなので僕らが彼らのようになれはしない。
けれどやはり勇者を脅かすことのできる憧れの存在なのだ。

彼らが活躍しているおかげで僕たち雑魚もモチベーションが上がって勇者に立ち向かっていけるのだ。

さっきから自分たちのことを雑魚だのしたっぱだのと言っているが努力をしていないわけではない。
最近考案されたのは僕たちがゲル状の生物であることを応用し、合体するという画期的な戦い方である。
実は人間でいう組み体操をしているようなもので下のスライム達はとても疲れてしまうしその形を持続するのは難しい。

けれどスライム界において英雄である進化をした彼らに肩を並べられるほどの強さを得られるのだ。

魔界の日陰者で、捨て駒役出会った僕らも力を合わせれば活躍することができる。今まで馬鹿にしてきた奴らを見返せるのだ。

最近の僕らは勇者一味と名乗る小隊を壊滅させたり、町を侵略したりと
魔界での活躍が著しい。
スライム族は今でも地位が低く冷遇されてきたけれど、これからは変わっていくかもしれない。頑張っていかなきゃ。

おっと、人間が来たみたい。
変なターバン巻いてるしボロボロの身なりだけれど優しそうな変な奴だなぁ、こんな時も戦うのが魔物の仕事だもんね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
▽スライムがあらわれた。

▽スライムのこうげき!

▽ゆうたに1のダメージ!

▽ゆうたのこうげき!

▽スライムに5のダメージ!

▽スライムはたおれた。

▽スライムはなかまになりたそうな目でこちらをみている。

▽スライムがなかまになった!

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「雑魚VS勇者/夢の対決/印度」への2件のフィードバック

  1. 雑魚中の雑魚がいるからこそ、ゲームの世界は成り立っているし物語も進んでいくんですよね。そんな彼らの視点になって考える、っていうのが自分にとっては新鮮で楽しく読めました。

  2. やっぱりどんな世界でも引き立て役ってどうしても存在しちゃうものなのですかね…文章の書き方が新鮮でおもしろかったです。

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