厄介な/あったかい/仄塵

ごく普通の1日だった。すべての面において。

 

12月22日、目覚めたら微量な日光がカーテンの上から差し込んで早朝を知らせている。枕の横に置いてあるケータイを手で探り当てる。ホームボタンを押し、強い光線と戦いながら時間を確認→6:50分。設定したアラームの10分前か。相変わらず正確すぎる体内時計。次は同じ枕横のリモコンを「ビー」と、就寝中の乾燥防止で消したエアコンをつける。そうしないと寒すぎて布団からは出られない。

結局起きたままアラームが鳴るのを待っていた。ベッドの上にいる時間はすべて睡眠時間としてカウントされるといった感覚で。それにトラウマ感満載のいつもの音楽が鳴ったら、1秒以内で消せるように。

テレビをなんとなくつけたら、ちょうどWSの天気コーナー。「今日も雲空が広がり、やや強い北風が吹き、例年並みの寒さとなる予想です」ってファーの耳当てをつけてるお姉ちゃんが言う。そうかそうか、心理的ダメージを与える雲空と物理的に衣服のガードを破壊して体を襲う北風の名コンビが今日も晴々に登場か。

やがてWSも朝の飯テロコーナーになり、お湯を沸かしたら素早くコーンスープを作る。はいすぐに20秒混ぜてーー、はいしばらく放置ーー。その時間を利用して着替える。コーンスープを作りながら今日のコーディネート構想を固めるのが職人技。いつものニットとミディアム丈の黒スカートだけれども。

テーブルの前に戻り、コーンスープを一口飲む。あっ、まだ暑くて飲めないや。時間がないから先にメイクを済ませちゃおう。リップを塗らなければなんとかセーフだ。

 

 

……
……
……

 

 

「ただいま」って部屋を占領している冷たい空気に言う。

「ビー」
またエアコンをつける。引っ越しの時に面倒とか言って暖房道具はこれだけだ。あったかい空気が回るまでコートを着たまま買ってきた野菜や牛乳などを冷蔵庫に入れる。そうだ、クリームシチュー、今年まだ食べてないじゃないか。

もう寒くなくなったのかな?じゃ着替えよう。コートをハンガーにかけて、タートルネックのニットをリップが付かないように脱いて…あれ、なんかむやみにあったかい物体が…そうだ、今日はユニ◯ロのヒートテクのインナーを装備していた。しかし特にあったかく感じなかったような…その熱量を私が分け合えてもらわなかったということか。

8時を回った頃、約束通りクリームシチューを作って食べ終わった。リップを落としたからか、唇がもう乾燥している。あったかくなりたければ水分を犠牲にしないといけない。まあとりあえず食器をキッチンに運んでからリップクリームを塗ろう。

「ギクッ」
あっ、腰が…おかしいぞ。帰りの満員電車で2駅の間変な姿勢で浮いたから、やっぱり腰にきちゃったか。手を後ろに回り腰に当たってみると、なんか温かみを感じる。そういえば負傷している時に、いつも患部があったかくなるんだよな。

 

冷感湿布を探さなくちゃ……

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「厄介な/あったかい/仄塵」への2件のフィードバック

  1. 患部はあったかいんですけど、痛くて動けなくて、体はどんどん冷えていくんですよねー。

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