ラブレター/自分大好き/印度

手紙を渡された、
同じ塾の女の子から。

「笑った顔が素敵です」
「ずっと前から好きでした、
付き合ってください」

よく見る告白の常套句過ぎて笑えてくる。
人に好かれるのは嫌ではないけれどもあんま話したことも無いくせに付き合えなんて強引で迷惑な話である。

ここで手紙を無視して捨てるほど冷徹な人間ではないので書いてあったアドレスにメールを送ってみた。

付き合うつもりなんて毛頭無いが、
即答でフラれでもしたらつらいんじゃないかという建前で告白の返事については触れずに送信ボタンを押す。

すぐに返信が来た。

長々と意味も必要も無い文が続く。
最後に「告白の返事はいつくれる?」と書いてある。

催促されてしまうと尚更返事をすることに嫌気が刺してくる。

とりあえず今日は放置しておこう。

翌朝ケータイを見てみるとまたメールが来ている。
「寝ちゃったのかなぁ?返事待ってます」
寝たんです、あなたに返信する気がなさ過ぎて寝たんです。

こういう女って尽くすタイプなんだろうな、相手に尽くすことが好きな訳ではなく尽くしている自分自身が好きな人間。
嫌いなタイプだ。
女の子には尽くされるより尽くしたい、甘えられるより甘えていたい、
ネチネチされるよりドライに扱われたい。

たぶんこの女の子と俺は似ているんだろう。相手を追いかける恋愛に自分が満足しちゃう人間。好きな相手がいる自分が大好きな人間。
もし友達だったら仲良くなれたのかもにね。

3日後くらい経っても催促のメールが来るのでやっとお断りさせていただいた。

こういう時の言葉選びは本当に難しい、如何に相手が悪くないことを伝えつつ付き合えない理由を述べることができるかである。
断るときの決まり文句を使った、好きな人がいてその人を諦められない〜だから付き合えないと。

失敗だった。
あの女は簡単に引き下がる奴じゃなかったのだ。
塾にいる女の子があまり話してくれなくなった。話しかけてもすぐどっかいってしまう。
あの女に何を吹き込まれたか知らないけれどこの仕打ちは酷かった。
好きな人がいるなんて嘘をついたのが悪かったのか、そもそも告白を断ったことがダメだったのか。

そのおかげであの日から僕は塾で勉強しかすることがなくなりめでたく志望校に合格しました。今では感謝しています。
まぁ今考えても自分自身が大好きな奴らが付き合ったとしても絶対いいことはないと思う。

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「ラブレター/自分大好き/印度」への3件のフィードバック

  1. 嫌な女だなぁと思う一方で筆者さんも大概だなぁと思いました。素直に早く断ったげればよかったんじゃ。皮肉的に自己愛を語っているならその目論見はある種成功しているかもしれない。

  2. エピソードは面白いのに文体が淡白すぎて損しているように感じました。かなり主観的ですが内容がとっ散らかっている印象もあるのでもっと行動と感想に違いをつけると読みやすくなると思います。
    なんにせよモテる男は羨ましい。

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