ゾロ目の刻(仮)/共作/YDK&どみの

ハッとする。いつの間にか寝てたみたい。

外はもう真っ暗。時間を確認しようとスマホを探す。

 

4:44

 

こういう時、運がいいと思うのか。不吉だと思うのか。
手を伸ばし電気をつける。目の奥が一瞬真っ白になり、思わず目をぎゅっと瞑った。

瞳の奥の白さを和らげるために、いつもより幾分か早いペースで目をぱしぱしさせながら大して広くもない部屋を見渡す。特にオカルティなことを信じているわけではないが、起きた時間が起きた時間なだけになんとなく。丑三つ時は超えていても不気味なものは不気味だ。

角にある机、南向きの窓にかかるパステルブルーのカーテン、そして少し乱れた本棚。いつもと変わらない風景だ。杞憂だったと胸を撫で下ろした。その時、

き……ぃ……。

窓と反対の側にある扉がゆっくりと開いた。心臓が早鐘を打ち始める。手足が震える。見なければいい。気になる。見てはいけない。見るな見るな見るな見るな。

しかし首は勝手に動き始める。ドアはもう動きを止めた。振り返った、その刹那。

 

「っ…!!…」

 

かつてない勢いで身体を起こした。夢か、夢なのか。ひどい夢だ。不愉快極まりない。冷や汗でパジャマが皮膚にべっとりと張り付いている。とりあえず着替えるか、と電気に手を伸ばした。パラパラっという蛍光灯独特の音と共に目の奥が真っ白になる。
着替えを探そうと部屋をうろつく。カーテンから見える空をが意外と明るいことに気がついた。いったい何時なんだ……。ちらりと時計を見やる、そこには。

 

4:44

 

一瞬ひやっとするが、頭を振ってそんなことあるわけないと言い聞かせる。
ちょっと待てよ。扉もしかして空いてる?寝る前閉めてたよね。いや、閉めてなかったっけ。
どちらにしても確認するのが怖い。
少し速まった心臓を落ち着かせるために一呼吸。
そしてゆっくり扉の方へ視線を向けると、開けっ放しの扉からキッチンがのぞいていた。
きっと閉め忘れたんだと自分に言い聞かせ、なんとなく居心地が悪く扉を閉めに向かう。

そしてついでに着替えを済ませた。

一息ついたからなのか、短時間の疲れがどっと押し寄せてきた。重力に逆らうことなく腰を下ろし、ベットに寄りかかり少し休憩。

この後何をしよう。とりあえずご飯でも食べるか。冷蔵庫に何が余ってるだろう。あ、卵の賞味期限がやばいかもしれない。結構前に買った卵だった気がするから。いつだっけ買い物行ったの。
というかご飯最後に食べたのも、いつだっけ。

あれ、そういえば寝る前何してたっけ。
一体、いつ、寝たんだろ……う…

 

 

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