ある冬の雑記/ぜんぶ雪のせいだ。/どみの

雪が降った。寒い。今日の予定をキャンセルして布団に潜り込む。やることもなくぼうっとしていたはずなのに、思考は最近の出来事について巡らせていた。

どっちかというと反応に困る出来事である。純粋な困惑とは言わない、恐縮の思いと少しの疑問、そして心の底では喜び、それをトータルして困ったことになったというわけだ。いや、困ったことという表現は適切ではないかもしてないが、久しぶりに戸惑うこととなった。

普段、他人の自分の評価に鈍感でありたいと願っている。だって傷つきたくないから。そのくせ人を気にしがちで、周りの意見に無関心なふりをして、いつもダンボ耳。誰にも好かれるなんて烏滸がましいが、できるだけ嫌われない人間になりたい。いい人でいたい。だから結局、鈍感であることはほとんどない。それが通常装備で、周りには人畜無害さをアピールし、時にはコミュニケーション上、弊害となる性別ですら煩わしいと思うことすらあった。

いろいろグチグチ言ってはいるが、結局のところ人に好かれることは、嬉しいことである。女の子に彼女にしたいと言われることも、気が楽と言われることも嬉しい。だからそんな無害な人間にずっと甘んじていたいというのが本音であった。だから口先だけで恋人が欲しいと言いつつ、本当に望んでいるのかと問われればそれは怪しい。

最近あった幼馴染の言葉をふと思い出す。

私の彼は私が純粋だと思ってる。だから純粋だと演じてないといけない。ショック受けそうだし。

ピュアさを演じる彼女は滑稽でもなんでもなく、ただの可愛い女の子。女の子はあざといぐらいがちょうどいいんだと寒い時期にアイスを食べながらそういう彼女に、ありえないという目線を向けると、寒いのがいいやんと笑顔でその時は返された。

演じる彼女や惚れやすい故に経験人数の多い姉、惰性で付き合ってると言う友人に、実際のところ私は羨ましいと思っているのだろうか。他人はもちろん私の考えている事なんて分からないだろうが、自分でもよく分からない。女子は受け身であれ、いや、もっとガツガツしろ。いろんな受け売りが世の中に溢れている中で、自分はちょうどいいところをうまく探してぬくぬく生活して行くんだろうな。

布団の中でじっと考えることなんてろくなことはないが、思い立ったら吉日、テーブルにあるスマホに手を伸ばし、指を動かす。

 

やらせだったのかもしれないけど、まあとりあえずソフトクリームでも食べに行きませんか。

 

なにこれ、言い訳めいた面倒臭い文句。いやいいっか、どうにでもなれ!ぜんぶ雪、いやアイスのせいだ!送信!

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