葉に変える/遺書/味噌の

 

わたくしは今日しにます

葉をつむぐ極彩色にあこがれて
淡い色で葉をつむごうとした
わたくしは今日しにます

 

なまえを変えて
代わりにこころの奥を葉に変えたくて
ひとつの屋敷へとびこんだ
そこで生まれた産んでしまった
わたくしをほんじつころします

 

 

びちょびちょたまるみぞれを椀に
私の光を考える
「伸ばした腕は椀にみぞれを溜めるより
白い雪を集めたい」

 

その先きっとその道は
黒い雪雲に手を伸ばし
つめたい空気に身を刺され
それでもおち葉は楽器になって
ほこりはきらきら
椀の中のびちょびちょみぞれは
きれいな水に溶けていく

 
極彩色を横目に見ながら
淡い色の光に向かい
生きたいのだと歌ってる

 

 
ごめんなさい
だれかを照らす糧にはできず
じぶんのこころで葉をつむげたかも
今になってはわからない
はんぶんだけの時間の中で
それでもどこか好きだった
わたくしのことをころします

 

 

 

 

次にこころを葉に変える

そんなときがきたのなら
きっと私が引き継ぐのだろう
さようなら
おやさしい屋敷のひとびと
わたくしは今日しにます
明日も私を生きていく

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「葉に変える/遺書/味噌の」への1件のフィードバック

  1. 単純に言ってしまえば、すなおにいい詩だなあと思いました。世界観、屋敷の人々のくだりが好きです。小学生の頃にまどみちおにハマり谷川俊太郎の春にくらいしか知らない私ですが。おすすめの詩があったら教えてくださいね。味噌のさん、基礎の文章力が高く創作系も良いので、テンプレ系に転びすぎず長いものも見てみたいなあと思います。

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