不可避性快感/フェチ/Gioru

声フェチというか、音フェチというか。快感を得る音が2種類ある。

 

耳に入ってきた音によっては背筋がゾクゾクっとして、電流が走るみたいになることがある。その感覚が何より堪らない。何というか寒気が走る感じが、ちょうど背骨の下の方から湧き上がって、首筋まで上がってくるような感覚。バイオリンとかフルートで本当に美しい音を聞いた時とか、テナーの朗々とした歌声とか、バスパートの地響きのような音とかでも、ゾクゾクっとくる。

たぶん音の高さとかは関係ないのだろうな。音楽的な上手さは若干関係しているような気もするけれど、プロの演奏だとそうなるか、と言われるとそうでもないから、何かしらのキーはあるのだと思われる。

金切り声とか、黒板をひっかくような音とかではこのゾクゾクっとした経験にはならない。この二つは、耳に突き刺さる音で、それだけなのだ。鼓膜はびりびりするかもしれないけど、そうじゃないのですよ。

 

もう一つは、妙にくすぐったくて耳から離したいけど、離すのを止めたくない音。よく共感されるのはいわゆる「耳かきボイス」である。ただ単に耳をかくだけの音のはずなのに、実際には触れられてもいないのに、こしょこしょされるあれである。イヤホンとかで聞くともう、うひゃあ! ってなる。実際に耳かきするのも、されるのも悪くないです。はい。あれは幸せ。実際にやるのは、綿棒が触れているわけだから、音に快感ってだけじゃないかもしれないけど。

四分の一くらいの人が理解してくれるのは砂とか砂利を踏んだり、指とかそこら辺に落ちている棒とかで切り分けるようにしたりする時の音。サクッとかシャリッとかいう音が本当にたまらない。

ほとんど共感してくれないであろうものが、ホワイトノイズ。昔テレビとかで、放送終了後に砂嵐が流れていたと思うけれども、あれのもう少し優しい感じの音がホワイトノイズ。ひたすらサーッみたいな音が延々と流れ続けるイメージ。

砂とかを踏む音が耳の表層を抉ってくるような感じの音で、一発一発がたまらない打ち上げ花火のようなものだとすれば、こっちは耳の奥底だけをほんの少し、だけど絶え間なく刺激してくる線香花火みたいな感じ。

 

耳かきと砂とホワイトノイズに共通するのは、いつまでも聞こうと思えば聞いていられるところ。最初に挙げた、背筋がゾクッとするほうの音は、頂点でそれが来たらそれっきりになることがほとんどだけれども、こっちは持続する快感。耳にたこができるとはこういうことか(違うけど)。

どっちの音にでも言えることだけど、日常生活をしていると、たまにこんな2種類の快感を得る音が聞こえてきて、すんごい気分が良くなるんですよ。不意打ちっていうのがたまらないのかな。気づいた時のドクッとして、それからあの快感がくる。たまんないです。

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