すっかり息切れして/絶食系男子/みかん

女性という生き物は、とてもずるい。僕たち男が、性について、生きることについて、あれやこれやと、端から端まで行ったり来たり、狂ったように考え込んでいるなか、女性という生き物は、僕たちよりも高い所にいて、フフフと笑いながら見下ろして、ヒールをカツカツ鳴らしながら、そして感傷なんて一切ございませんといった風に、蜘蛛の糸を垂らして、僕らが、子供みたいに、暴れながら必死にその糸にしがみつく様を、みんなで楽しくご鑑賞なさっている。だから、女性はずるい。

でも、

僕は、女性と愛し合ったたことがないし、キスも、セックスも、したことがない。僕にとって女性は暴力のようなもので、女性を前にすると、つい刹那主義になってしまう。人間の死を考えてしまうのです。だって、しょうがないじゃないか。女性より男性のほうが感傷的だ、思想がある。だけど、女性にはいつだって敵わない。それは宇宙が出来た時からころからある自明の真理。情欲、そう、情欲とロマンティシズム、矛盾を内包しつつも鼓動を打つ、エロティシズムと愛、もう、勝手にしやがれ。

でも、

僕は恋がしたい。好きな女性に優しくしたい。とにかく大事に大事に、触りたい、そして、優しくしたい。

でも、

自意識が、血に混ざっている。自意識が、手の平、首、お腹、膝の裏で、呼吸をしている。遠くから聞こえる、女性の喘ぎ声。ゆらゆらと揺れる揺り籠の匂いもして、声の方まで走っていくと、男が弾くハープの音だった。垢まみれの愛を首にかけて、ハープの音と共に歌を歌おう。が、あちらこちらに聞こえる女の汚い喘ぎ声が、僕と絡み合って、たまらなく哀しくなって、一人静かに、屋根の無い家に帰って寝た。

でも、

男の死に際は、神様によって、決められている。みんな神様の筋書き通りに、無様に、死ぬ。愛する女性に裏切られ、行き当たりの逃避行、干からびた疲弊感の中、後ろから男に銃で撃たれる。不格好に体を引きずり、10秒ほど経って、倒れる。そしてこう言う、最低だ。

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「すっかり息切れして/絶食系男子/みかん」への1件のフィードバック

  1. ロマンチックっていうか……退廃的っていうのかな、意味のないことを意味のあるようにというか、演出しようとしてるなら素敵だなぁ。

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