そんなこともあった/絶食系男子/みくじ

 

Aセクシャル(アセクシャル、エイセクシャル)
無性愛者ともいう。他人に恋愛感情や性的欲求を抱かない人のこと。

 

私は2年くらい前、自分がそうなんじゃないかとちょっと疑っていたことがある。ちょっとというか割と疑っていた。

 

県内では勉強する学校だったし恋人がいたことがない人も珍しくなかったが、大学生になった途端そんな友人達もみんな彼氏が出来始めた。

1年生の5月、片道1時間半かかるにも関わらず隔週で会っていた地元の友達に初めての彼氏が出来た。
彼氏のクズっぷりをネタにしつつ幸せそうな彼女は今まで見たことないくらい可愛かった。

「彼氏いいよ。暇な時気軽に遊んでもらえるし。」

それはいい。めちゃくちゃいい。
一人暮らしで友達を作るのが苦手な私は、それはもう暇を持て余していた。隔週で多摩に出向くくらいには。
今まで、いたら楽しいかなくらいで必要性は感じていなかったが、初めてここで彼氏が欲しいと思った。

「みくじが誰が好きになるのは難しそうだけど、告白されたらとりあえず付き合いなよ。」

さすが私のことを分かりすぎている。

とりあえず告白されたら付き合う。片っ端から異性(に関わらず人間を)をブロックするのを辞める。オッケー任せろ。
1歩先輩となった友人の簡潔なアドバイスをスッカスカの頭に入れて横浜に帰った。

 

そこから7月までに何故だか3人くらいの男性と1度ずつ出かけたが、その3人とは別の人に「なんか好きになれそうな気がするから付き合って」と言わた。
今思えばこれで付き合うは流石にないのだが、告白されたらとりあえず付き合うと条件付けしたし、18年されなかった訳だから次がいつか分からないので合意してしまった。

しかし元々親しかったわけでもない先輩に対人恐怖症のコミュ障だった私が心を開ける訳もなく、またそんなクソな告白をする先輩が私を恋に落としてくれるはずも無く。

金無しバイト無し単位無しのその先輩はどこかデートに連れて行ってくれるでも無く、ご飯に誘ってくれるでもなく。
ただ私の部屋で何度か飯をたからせたある日、帰るのだるい(いや徒歩15分やろ)と言うので仕方なく泊めた。
その後は簡潔にまとめると、迫られ拒んで音信不通、自然消滅。

 

そこから冒頭に繋がるのだが、その一件が夏休み前くらいだったこともあり、暇で暇で仕方ない夏の間「私ってやっぱりちゃんと恋愛できない欠陥人間だあああ」と凹んだ。

今となってはちょっとした黒歴史だが、両親に「その歳で恋愛したことないなんて頭おかしい、人間じゃない」的なことを(今のでもだいぶオブラートに包んだ)言われまくっていた身としてはかなり深刻に悩んだ。
一人暮らしは寂しいから将来は似たような状況の人と偽装結婚でもしようかと考えた。

 

記憶の彼方に追いやっていたが、絶食系といえばそんなこともあったなあ。そんな呑気になるくらい今は楽しくしているので、あの時の追い詰められていた私にタッパーいっぱいのクッキーをプレゼントしてあげたい。

 

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