いいせいしの日/いい〇〇の日/やきさば

わたしってなんのために生きてるんだろう。こないだ友達になんのために生きてるの?ってきかれて、すぐに答えられなかった。その時は結局、この世にまだ、自分の好きなこととか、ものがあるから、って最もな事を言ったけど、それが本当のわたしだろうか。

 

なんで生きてるの?ってきかれて、普通の人ならなんて答えるだろうか。家族がいるから?自分が死んだら悲しむ人がいるから?それとも、今読んでる漫画の続きが読みたいから?とかもっとくだらないこと?今見てるドラマが面白いから?美味しいものを食べたいから?

人間、生まれてきた意味なんてないとわたしは思ってるけどみんなはどう思っているだろうか。

明日今すぐ死ねって言われて、嫌だと思うのはなぜだろうか。 どうしてこの世に未練があるんだろうか。

 

………一応、20年生きてきたこの世に、一応の愛着があって、捨てるのはもったいないとおもうんだろうな。

 

 

とか考えながら、布団から体を起こして時計を見ると午後13時。

月曜日。この日は全休なので、何時に起きても問題ない。とは思いつつも、お昼過ぎに目を覚ますのはその日の半分を無駄にしたようでとても気分が悪い。

バイトが入らない限り、この曜日は一言も話さず、1日を終えることが多い。いわば、人生の中の静止、の日だと自分では思っている。

誰とも話さずに家にこもり、淡々とやるべき作業をこなしていると、生きている心地がしない。かといって、孤独に押しつぶされそうになって死にたいと思うわけでもない。ただ、生きている実感がないのだ。なんの意味もなく、なんの感情もなく、六畳の部屋の中に佇むだけ。自分は人間なんかじゃなくて、何か実体を持たない、血をはいつくばるような、どろどろとした流動体のように思える。千と千尋の神隠しに出てきそうな。

 

どろどろと家を出て18時。辺りは真っ暗で、この時間から家を出る鬱さに拍車をかけるようだった。ぼーっと歩道橋を下っていると次の瞬間、足がもつれてそのまま転び落ちそうになった。ポケットに突っ込んでいた手が思わずでた。今日一ミリも使っていなかったはず顔の筋肉が動いた。

生きてる心地がした。とっさの反射反応をしっかりみせた自分に驚いたのだ。あ、生きてたのかと。当たり前だけど。

 

少しエネルギーが湧いてきて、大学へと歩を進める。しかし、教室はどこも閉まっていた。真っ暗で、先が見えない。6号館で閉じ込められたことを思い出した。5限後、トイレにこもっていたら、電気も全て消され施錠されていたのだ。慌ててスマホのライトをつけたが、肝試し感が増すだけだった。学務やその他もろもろに電話したけどどれも出ない。無能かよ横国。あの時は孤独だった。死にたいと思うより恐怖だった。本当に、世界でわたし1人だけだった。

 

思い出しながら、図書館へ向かう。図書館の周りは明るくて、さっき歩いてきた道とは正反対だった。入って一周すると、色んな人がいて、色んな目的でここにいるみたいだった。グループ課題をしている人。英語のスピーチの練習をしている人。音楽活動をしていて、その企画を練っている人。勉強している人。もちろんわたしもその中の1人だった。そう思うと、なんとなく、また、生きているという実感が湧いてきた。みんなこんな時間まで頑張ってる。そしてわたしも頑張ってる。理由があってここにいる。ここにいる人それぞれに、ここにいる意味があるのだと思うとわくわくする。やっぱりわたしは生きている。

 

 

この日わたしは、生と死を行き来した。いい生死の日。

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