ちゃんこという愛を/クリスマス/縦槍ごめんね

クリスマスイブ、私は何故かちゃんこ鍋を作っていた。

元々、クリスマスに演劇の公演を野外でやろうよ的なプロジェクトがあったのだが、そこで、私が「お客さん、なんか温かいもの食べたくなるでしょうね」という一言を発したのを皮切りに、色々話が変換していき何故か、最終的に私が無料でちゃんこ鍋を振る舞うという謎イベントへと変わっていった。名前もそのまま「聖中村ちゃんこ」安請け合いしてしまったが、僕はそもそもちゃんこ鍋を作ったことがないし、何故ちゃんこ!?という疑念を残しながら、公演本番になった。

ちなみに、この公演には僕も役者として参加しているため、役者としてのプリセットもしなければならなかった。皆さんは意外とこの役者のプリセットが大変だということを知らない。衣装を脱ぎ着しなければならないときは、それを脱ぎやすい、または着やすい位置にちゃんと設置しなければならないし、小道具類も使うときと使わないときでスタンバイの場所が変わったりしてくる。これが他の人との場所取りとかの兼ね合いも含めると大変なのだ。更に、プリセットが終われば役者として、集中力を高めておきたい。台詞も少しは確認しておきたいとなるとかなりの時間をとられることになる。

そこに、未経験のちゃんこの用意である。正直本番前は、ずっとバタバタしており、また、これは僕に責任があるのだが、本番が終われば鍋ということで締めのうどんを用意していたことがまた、僕の負担を何倍にもした。

しかし、僕はここで妙な高揚感に襲われることになる。ちゃんこを配って食べている人達がみんな寒さに震えていた顔から、安心感のある、まるでこの世の幸福がそこにすべてつまっているような笑顔を浮かべているのだ。それをみた私は、それはそれはテンションが上がった。今までは、被災地に炊き出しに行く芸能人をすごい馬鹿にしていたが、この幸福感を味わってしまうと炊き出しをボランティアでするアホ達の気持ちもなんとなく理解することができた。炊き出しをすることで、僕は一瞬ではあるが、すべての人々の感情を思ったようにコントロールしたことになる。これはほぼほぼ神にしかなしえない所業だ。

寒さに震えている人間に、無償でちゃんこという幸福をさずける。宗教の教祖にでもなったような不思議なこの感覚は、ただの飲食店では駄目なのであろう。やはり幸せにする人間には、対価のない愛が必要で、そこでは完全な上下関係を作り出していく必要がある。

私は、ここに、「セイントちゃんこ教」を開くことを決めた。主な活動内容としては、12月24、25日に寒さに苦しんでいる、また孤独にうちひしがれている人々に全国各地でちゃんこを振る舞うというものだ。しかし、私一人の力では全国各地をまわるなど不可能だ。つまりは、まずは同士を募ることから始めなければならない。そうなると誰が私のこの意見に賛同してくれるだろうか。私の身近な人々に相談するのが最初だろう。それでも全国を回るには人数は足りないだろう。後は誰か、、、。ちゃんこに愛情があり、全国を回ることを苦にしない包容力のある人。

これは、お相撲さんしかあり得ないのではないだろうか。最近相撲界もゴタゴタがあり、相撲界も疲れきっているだろうと私は感じる。彼らが今幸せを感じる瞬間はなんなのか、ちゃんこをたべているときではないだろうか。まず、私が始めることは、身近な人々から募った同士と共に相撲部屋を巡回し多くのお相撲さんを率いれることだと感じた。更に、相撲部屋には部屋によって様々なオリジナルちゃんこが存在しているという。その味を統率し、「セイントちゃんこ」という完全無欠のオリジナルちゃんこを完成させることも出来るだろう。あの見た目と美味しいちゃんこがあれば、皆の心に幸福をさずけることができるはずだ。これは強い味方になる。

そして、私は最終的にどうなっていきたいのだろうか。私はこの機会にすべての人にちゃんこによって笑顔になってもらいたい。だからちゃんこを愛している人であれば、別段私でなくてもいい訳だ。当然、ちゃんこは私だけのものではないし、皆のちゃんこであるという前提のもと私も活動を考えている。要するに、最終的には日本中の家に「セイントちゃんこ」が溢れることだ。元気がなくなったとき、やっぱりセイントちゃんこだねって思われる。そんな存在になりたい。そして、みんなちゃんこ愛の赴くまま、私達のセイントちゃんこを超える、新たな伝説のちゃんこを作っていってほしい。私の心が、間違っていなかったと私の意思を次ぐものに託していきたい。

とにもかくにも、この野望を実現させるにはより多くの同士と、世界を繋ぐためのちゃんこ愛が必要だ。そして、その資格はあなたが、気づいていないだけで心の奥底に眠っていて、呼び覚まされるのを待っている。さぁ今こそ羽化の時だ。私と共にちゃんこで世界を救わないかい?

同士からの連絡をわたしはいつでもまっている。

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chanko1224@seint.ne.jp

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