バタフライエフェクト/手汗王

この映画自体は初めて見た。借りるのに苦労しているところを見ると、相当に人気のある映画なのかもしれない。といった、先入観を持って見ることになった。
個人的にはダンサーインザダークよりも、明らかに見やすい映画だった。ただ、考えだすと複雑な映画だとも思った。

まず、人生は分岐点とその選択の連続である、というメッセージ性を強く感じた。この映画を見て何を感じるか、そこからどう行動につながってゆくのか、それすらも、この文章を書く上で、言葉を選んでいるこの瞬間も、全て人生に敷かれた分岐ルートを自分で選んで進んでいるのだ。

あとは、この手のタイムリープ関連の作品はいくつか見たことがあったが、この作品に限っては、諦めの感情が湿っぽい余韻に繋がっているように思う。オールユーニードイズキルや、バカリズムが脚本を書いた素敵な選taxiといったドラマ作品では、積極的な選択がエンディングにつながっているが、今回のバタフライエフェクトでは主人公が消去法でエンディングを決めてしまっている感が否めない。ここに、一回一回の選択の大切さと、一度決めたルートは最後までやり切ることが選択において最重要であることを認識させられた。

また、映画バタフライエフェクトから教訓として感じることがあるとすれば、後戻りすることの愚かさだろうか。主人公は最終的にどこかで折り合いをつけなければならない。もちろんまだやり直そうと思えば、もしかするとやり直せるのかもしれない。だがしかし、実際に自分が時をかける能力があるとして、何度もやり直しを続けるだろうか。最初は面白いようにその能力を使うのだろうが、きっとそのうち人生に面白さを感じることはなくなるだろう。後戻りができるとは、そう言うことだと思う。もちろんそんな状況で、筋トレに面白さを感じることもない気がする。あの時ああしていたら、こうしていたらと、様々な過去のルートを想像するのは案外面白いものだ。たが、実際にそのルートを体験するのはわけが違う。後戻りできないからこそ、楽しめる、ワクワクさせてくれることがこの世にはたくさんあるのだろう。人間は、明日の自分、来年の自分、未来の自分を想像して、前を向くことができる。これは、後戻りできないことによる産物ではないだろうか。だとしたら、過去を生きずに、今を精一杯生き、できる限りのことをする方がよっぽど価値がありそうだ。そろそろ身体が温まってきた。そう思いながら、僕は今日も、ジムニーとしての日課を果たす。

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