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最初で最後の/遺書/ねおき

拝啓  親友の君へ

 
やっほ、ねおきだよ。
手紙なんて送ったことなかったから、不思議そうな顔して読んでるんだろうな~。LINEでだって大して話さないしね。久しぶりに便箋とか買っちゃってさ、謎にウキウキした。あ、ちゃんと好きそうな可愛いキャラクターのやつを選んでおいたよ。好み分かってるでしょ?
前置きが長くなっちゃった。で、本題。突然でほんとごめんだけど、わたし明日には死ぬね。
死ぬ。この世から、居なくなります。うーびっくりさせちゃったかな、だけどもう決めたことだから。この手紙が届くころには私は・・・ってやつだよ。そう、それ。
 
 
今「ハァ?」って言おうとしたでしょ、いつものあんな感じで。というかもう言ったね。そうだよね、何故?って思うね。うーん特にこれといった理由はないんだけど、自分の人生には自分で終わりをつくりたいじゃない、て言ったら理由ぽいね。まあなんか君なら「ああなるほどね」って、あんま分かってないくせに分かったように言って、いつもみたいに抽象的なこと語り始めるんでしょ。それ面白くてすきだからさ、ねおき死亡のお知らせを送ってみた!そんな感じ。

ま、そもそも人間はいずれ死んでしまうんだから、その行為には深い意味はないよきっと。でも、いずれ死ぬけど、いつどこで死ぬのか分からないまま突っ走るのって怖いと思って。だから自分で終わりを少し早めた、それだけのことだよ。って、言っておく。やり残したことはあげようと思えば割とあるけど、例えば「行こうね」って言ってたハンバーグ屋に行けてないとか、東京タワーに上ってみたかった、盗んだバイクで走り出してみたかった、とか。だけどね、それ以上に今までに満足っちゃ満足してるから。こんなふざけた意味不明遺書を最後に残せる君に会えたし。
 
前に私が「めっちゃしにたい」ってぽつりと言ったとき、「めっちゃいきて」って返してくれたときがあった。覚えてない?そっちはきっと冗談のノリだったけど、心が緩んで、いいなって思ったんだ。ありがとう。大袈裟だけどあれで、あ、出会えてよかった、私の人生もういい素敵って思っちゃった。あは、どれが一番伝えたかったんだろうね、まあ君が決めていいよ。じゃそんなとこで、びっくりさせたし言いたいこと言えたし、未練ないうちにさらっと死んでくるね。あっ人を煽るのはほどほどにね。自称親友、ねおきでした。
 
 

かしこ

雪の夢/ぜんぶ雪のせいだ/ねおき

 
初雪が降った夜

しんしんと雪は降り積もり
あたり一面真白になった
 
 
 
ぼてっとした大きい雪の粒
こんなに降った雪に嬉しくなって
早くに目が覚めた朝
僕は厚いコート着込んで
外へ出た
 
 
 
 
頭の上には
青く澄んだ空が広がっていて
凛とした空気が心地よかった
 
大きく息を吸い込んだ
 
 
 
 
 
 
ふと 白銀の世界のなか
僕は君を見つけた
君に出会った
 
 
 
朝の光を反射する
真白な雪は
君を照らすために
あるようだった
幻想的な世界のなかで
ふわふわの雪に触れて
無邪気に笑い喜ぶ君は
妖精のようで
とても眩しかった
儚げで 夢のような光景だった
 
 
君と出会ったあとの僕は
あの澄んだ空のように
ただまっすぐ 素直で
初めて誰かを愛せた
 
 
 
 
 
だけど
 
 
始まりがあれば
終わりは必ずくるもので
早すぎる終わりは僕らにも訪れた
 
 
 
 
冬が終わる少し前
君はいなくなってしまった
僕は空っぽな気持ちを抱えたまま
春を迎えたんだ
 
 
 
 
 
あの日君に出会ってしまった
冬が 雪が 僕らを出会わせた
こんな想いを
知ってしまった
 
 
 
 
どうしようもなく君に会いたい
 
 
 
 
ああ、ぜんぶ雪のせいだ
 
 

低温な/自分大好き/ねおき

 

「無気力そうだよね」

 

って大学に入ってからよく言われるようになった。悪いとこ指摘されてるようにしか聞こえないけど、たしかに自分でも分かる。みんなが談笑してるなかでひとり真顔でスンってしてるときとか、眠そうにだらーんて歩いてたりするところを見られてるんだと思う。基本のテンションも低いし。でも、別に気力が無いわけではないのです。たとえパンケーキ食べた感想が棒読みだとしても、心では感動で元気に踊り狂っている。もっと指先まで神経を行き渡らせたいと思ってるし、猫背も治したい。各方面へやる気しかないね。

 

でもそれとは反対に、治そうと行動する気がまったくない私もいる。無気力そうにしてるほうが、相手もコミュニケーションをとろうとか気張らなくていいんじゃないか。隣の人間の温度が低いんなら無理して上げる必要はない。楽だろうな。私としても、人といるときの態度に困って無気力そうにしてるときがよくあるから、それならちゃんと対策できている。なんだかんだ都合がいい。気の赴くままに感が出て、気持ちに余裕があるという錯覚もできる。

無気力なところが好きだよって言ってくれる友達もいる。変わってるなあ。でも嬉しい、素直に嬉しい。やっぱこんな自分が好き、このままでいいのかなんて思ってしまう。ちなみにこういう風にすぐ調子に乗る自分も分かりやすすぎて嫌いじゃない。

 

アイデンティティにまでなりそうな私の特徴を出したつもりだけど、これはたぶん捻り出した後付けのようなものでしかなくて、結局はわけもなく自分が大好きだって思ってるんだ。でも素直に大好きだとは言い切りたくない自分もいて、その葛藤のうちに迷走してしまう。私には私しかいないわけだし、向き合って嫌いなとこばっか見ないで、こんな私をもっと愛して生きよう。

 

求人/あったかい/ねおき

 

“寒くなると人恋しくなる“

 

横浜に来るまでは、そんなことを感じたことがなかった。寒さでいったら地元のほうが断然寒いし、雪も降るし地面は凍る。高校への道のりなんて地獄のようだ。まっさらなもっさり積もった雪の中を、うえ~うおお~って言いながら歩く。そのゾーンをなんとか抜けると、次に待っているのはでかい極寒の水たまり。しかも水深が深い。タイツと靴下の上にブーツをはいていたけど、ブーツはムートン生地だったので、雪には勝てても、水には無力だった。水にぬれて色が変わり別人のようになったブーツを引きずりながらようやく学校に着くころには、寒さで石のように体が固まっているし、顔も固まって「おあおうおあいあう~(おはようございます~)」と言葉を発する能力がなくなる。

こんな冬を過ごさなくてはいけなかった。だけど、人を恋しくなんて感じなかった。。人に対して感情が生まれなかったのかな、冷たかったのかな、って今は思う。

 

 

横浜に来てはじめての冬がきた。こっちでも寒い寒いと言ってしまうけど、雪が降らないから足からくる冷たさはまったくないし、寝坊して急いで家を出るときにマフラーを忘れたとしても、なんとか外を歩ける。こっちのほうが暖かいのは確かなのに、とても人恋しくなるのだ。人の温度がほしくなるのだ。もともとは人に寄って行ってくっつくようなキャラじゃなかった。むしろ、冬の全校朝会の前に体育館で抱き着き合っている女子たちを見て、ハァ?なんでそんなことできるの?と思っていた人だった。でも今は、人に会えると嬉しいし、まだ少しためらいもあるから無言でだけど、人にくっつきに行く。学校に来たら友達に会えるのは、地元もここも同じなのに、どうしてだろう。違うのは、家に帰るとだれもいなくて、ひとりにならざるを得ないっていうことだけ。それがこんなキャラ変のようなことを引き起こしてるんだろうか。

ひとりになりたくて家を出て、ようやくひとりの時間と場所を手に入れたけど、結局人が恋しくなってしまった。人と関わりたいと自分から思うなんてなあ。

 

 

心地のいい人たちに会いたい。恋しい人たちに、これからはもっと素直に「会いたい」って言ってみようかなあ。

 

 

はやく会いたい/食レポ/ねおき

 

私がまだ元気な元気な高校生だった頃のはなし。

私には学校の帰り道にひとつ大きな楽しみがあった。それは愛するパン屋、「りりぱっと」に行くこと。今日も少し遠回りをして、りりぱっとへと向かった。ほんとは昨日も行ってチョココロネ食べたけど…いや今日はしょっぱい系な気分だからいいの!

 

いつものようにパンを選んでいると、私は店の真ん中の新作コーナーに、塩バターメロンパンというパンを見つけた。メ、メロンパンと塩バター…?美味しいものと美味しいものをかけ合わせたら、美味しくないわけないじゃない。「まじ、神」とか言っちゃうくらいには衝撃を受けるんだろうなあ、と直感でそう思った。甘いメロンパンと、定番人気商品の塩バターパンの塩分に香ばしさが調和した味とがフュージョンしたら、その味は…甘い×しょっぱい?ポテトチップスと染みチョコを一緒に食べたかんじだろうか。え、最高かよ。

 

 

そう思った直後にはもう、私は塩バターメロンパンをトレーに迎えていた。ついでにレーズンバンズにも手を伸ばし、レジを済ませて店を出た。りりぱっとの外にはベンチがあり、そこで食べることにした。待ちきれなかった。

 

サーモンピンクの袋を開け、塩バターメロンパンを取り出す。

見た目はりりぱっとの普通のメロンパンと同じで、上のビスケット生地が少し茶色みがあるかな、程度。私が、「好き!」ってなったところは、常々りりぱっとのメロンパンに感じていたことだが、スーパーのメロンパンと違って、膨らんでいなくてビスケット生地が固すぎないところだ。スーパーのは、大きい口を開けて一口かじっても、それに見合う中身の詰まり具合が感じられないのだ。スカッって空振りしたみたいに。なのにボロボロこぼれるからフラストレーションは溜まるんだよなあ、解せぬ。

さあさあそれに比べて、りりぱっとのはどうだろう、この塩バターメロンパンはどうだろう。とワクワクしながら一口食べた。

 

 

う、うまい…美味しさが一口の中にぎゅっと詰まっている。バターの香ばしい風味がまずガツンと鼻を抜けていく。嚙んでいくと、メロンパンの甘さ、ビスケット生地の甘さなのかな?それがドカンと喉の奥にきて広がっていく。そして塩とバターのしょっぱさと薫りがズドーンと追いかけてきて、舌に残るその風味を楽しむ。ガツン!ドカン!ズドーン!の幸せの3段攻撃、なんてくせになる味なんだろう。幸せだ…

 

ボキャ貧丸出しの感想になってしまったけど私思ったよ、この潰れててて一見イレギュラーな、見た目の美しさは足りなそうな形だからこそ、私たちは余すところなく塩とバターとメロンパンのハーモニーを楽しめるんだ。この形が至上だ。ああパンにおいても人間においても、大事なのは見た目じゃないんだなあ。なんてことまで思ってしまった。塩バターメロンパンに教えられるとは。そんなとこもすき。

 

 

 

――――あれから2年近く経った。塩バターメロンパンは今では帰省の楽しみベスト2にランクインするくらい、私にとって大きい存在になっている。ああ、次の帰省まであと3週間か…長いなあ。早く帰ってあほみたいに寒い中散歩して食べにいきたいよ、塩バターメロンパン。

 

りりぱっとホームぺージ:http://matuya-syouten.jp/riripatto.html 

 

圧倒的夜型/夢の対決/ねおき

 

朝はどうも苦手だ。

小さいときから、朝は寝ぼけながら「起きたくなーいー」と言って親と口喧嘩をしていたし、今も、授業が始まるぎりぎりまで起きない、起きれない。朝を信用していないのかもしれない。朝の「よっしゃいくぞー」感、あれどうにかならないかな。友達の家で話し込んで夜更かしをして、6時にさあ帰宅しようとしたある朝、あまりにもまぶしい朝日に心底驚いた。こんなにも朝はエネルギーが降り注ぐのかと。ぐおおおお、完全に負けた。朝のひんやりした空気には清々しさがあって好感を持っていたけど、あの日差しにはまだまだ私は勝てそうにない。先を行かないでほしい、あの光量にたたき起こされているような感覚になるんだ。いやだ、私はまだうとうとしていたい。

 

 

 

それに比べて夜、私は君が大好きだ。

地球を自転させてくれてありがとう神様。夜はみんな寝静まってひっそりとしていて、無限の時間を手にしたように感じる。ツイッターでみんなのおやすみツイートを見守り、夜が来たと気づく。そこからの時間は、世界に自分ひとりなんじゃないかってベタなことを考える瞬間が、あったりなかったり。いや、上の階の人の足音がするから、あまりないや。みなさんも夜がお好きね。夜中の静けさがあるからこそ、思い浮かぶことだってあるし、夜に食べる焼きプリンは最高だ。寝てたらもったいないの。みんなが知らない時間を私は知っている、そんな感覚に陥ってしまうのが夜更かし。なにかを犠牲にしてでも自分のために時間を使ってる感じがするからなんだろうか。

夜っぽい音楽も大好きだ。最近ジャケットが好みってだけで借りたCDが、深夜のネオンのなかをドライブできそうな音楽で、ますます夜が楽しくなった。願わくは聴きながら夜の街を散歩したい。免許持ってないからね。

 

 

私はもう完全に夜型人間になった。夜の深さと楽しさを知ってしまった。朝型がいいわよ、三文の徳があるわよ、って先生には教わるけど、いや知ってるんだよ、朝型のほうが健康やら勉強やらその他諸々に良いってことくらい。さも常識のように君臨してる、だけど、朝型夜型っていうのはもう遺伝子レベルでも決まっているらしい。へっ残念でした!しかもオバマだってモーツァルトだって夜型、楽しい深夜の仲間なのです。夜型はいいぞ。

 

 

 

私の夜のお供 置いていきます。じゃ、おやすみなさい。

 

 

私の頭の中マゲドン/片付け/ねおき

 

部屋の片付け、好きだけど苦手だ。やろうと決めて動くまでが長い。片付けを始めてからも長い。机の上が本やらプリントやら光熱費の領収書やらで埋まって、課題やるときに超じゃまだな!このやろー!!とかっていうきっかけがないと始めない。しかも、そういうときって決まって締め切りまでの時間がないから、ザッとまとめて机の右端に積み上げるか、ベッドの上に緊急避難させるかのどちらか。あれ、片付けなんてしてないじゃない。土曜日丸一日オフだからとか、それこそ課題から逃げたいだとか、なんでもいいけど理由なくして片付けはできん。つまり片付けが苦手。始めたらはじめたで、12巻まである漫画を読み切ってしまうくらいには(以下略)

 

 

 

そんな、ちゃんと動けばどうにかなりそうな部屋の片付けもうまくできない私は、頭の中の片付けも苦手みたいだ。

 

なんかムシャクシャして頭が重い。大学に入って、基礎論とかの人文の授業で、社会系も芸術系も、いろんなことを知ることができた。人文なら研究の範囲がとにかく広いから、そこに行けばなんかやりたいこととか見つかるかも~と人文を選んだが、たくさんのものに触れすぎて、もう分からなくなった。核に近づくどころか、自分から無意識にあとずさりしていっているような感覚。 

 

 

私が見たいものは、聞きたいものはなんだろう。

私がほんとに好きなのはなんだろう。

 

 

大学に入ってから、自分は空っぽな人間なんだと思った。

自分が好きだったものまで、疑うようになってしまった。夜、目を閉じると、絡まった糸や黒いゴミの塊みたいなものがぐちゃぐちゃしている画面が浮かんでくる。私の頭の中ってこんななんだろうか。思い切りフッて吹いたら、全部飛んでいってまっさらな画面に戻ったりしないかあ。肺活量は中の上くらいだから希望はあるな。いやそんなくだらないこと考えてる場合じゃないやろ。

 

このままじゃいけない気がして、でもどうしたらいいか分からなくて。とりあえず教養がたくさんほしい、そう思った。だから本を何冊か買って来て読んでみたり、ブログに載ってるエッセイを読んだりした。そうしたら文章なんてすらすら書けるようになるのかと思ってた。でも、無理だった~~~~~!中途半端な情報とか言葉が頭の中をビュンビュン飛んでて、でも私はそのスピードに追い付けなくて、手の中に収めることはできない。あ~~お片付けしたい。もとの頭には戻れないなら、ここでいっかいお片付けして、もっと先へ進みたい。

 

 

目標デデーン!頭の中のQuality f ife向上!!

 

 

困惑/気になるあの子/ねおき

困った。気になるひとりを選んで、しかもその人についてべらべらしゃべるなんて、たとえスタジオの課題だとしたってすごい気恥ずかしくないか?だから私はこんな締め切り間近までグズグズ書いてるわけで。頭、真っ白。

知り合いの男の子はいる。でも語られたくなさそう〜というか私が恥ずかしい。だけどこんなところで終わらせちゃったら、なめとんのかって摘み出されそうだ。すこし、すこしだけ。私の勝手な第一印象と、今の印象をぽつりぽつりと書こうと思う。

 
えっと初めて会ったときの第一印象は、ごめんなさいだけど、忘れました。だって春のことなんて覚えてない…という言い訳。でもたぶん、外見から勝手に友達たくさんいてリアルが充実してそうとかって思った、気がする。髪の毛茶色くてちゃんとセットもしてるし服も普通におしゃれだったからかな。自分がすごい人見知りっていうのもあったから、無事に仲良くなんてなれるのかな…ってちょっと不安に思っていた。

 

でも、第一印象は所詮ぱっと見で作り上げた像に過ぎないんだなって思った。
ひとつめ、たぶん彼もそれなりに、むしろ結構な人見知りなんだろうな。同じくくりの中でやってはきてたけど、大学内で何回かすれ違うときがあったうちの9割くらいは気まずい感じで通り過ぎるみたいになった…感じがした。ヨッ友てわけでもないし、かといってすんごい親しく挨拶するあれでもないからなあっていうかんじじゃない…?私が考えすぎてるだけかもしれない、でも人見知りなんだなって思ったんだよ、親近感を覚えたんだよ。

 

ふたつめ、これはスタジオ始まってから書いた文章を読んでの印象だけど、すんごい考えてるなあって。ばかっぽくなっちゃったけど、生きてるかんじがすごくした。人間だな、みたいな。普段なにを考えてるのか単純に興味をもった。彼が語る話を聞いてみたいと思った。簡単には心を開いてくれなそうではあるけど、仲良くなれたらいいねと私は勝手に思っている。と、ここでなんかちゃんと今回のテーマっぽくなったからもうおしまい。

 

 

時間なくてさいごふわってしちゃって申し訳ないです。締め切りも過ぎてしまった…そしてひたすら困惑していた…。まとまらないから無理やりまとめ、こういうテーマ果てしなく困ります!!!

 

120円のぬくもり/食べたい/ねおき

 

近頃は寒い、乾燥もしてるしなにより風が冷たい。

雪国出身だけど寒さなんて強くない、雪国アイデンティティみたいなものが邪魔をするだけで、人並みに寒がりだ。とにかく温かい家に引き籠ることを冬休みの目標にしていたくらいの人間だから、夜遅くに大学から帰るときは寒さに震えながら頑張って歩いている。

 

そんな寒さが続くある夜、私はいつものように帰路を歩いていた。しかし、その日は凍えるような寒さで、もう秋が終わってしまったのかと思うくらいだった。寒い寒い、と少しイライラしながら、私の足は自販機へと向かっていた。

 

「はあ、なにかあったかいものを…」

 

そのとき、私はようやく最近入ったあったか~いのラインナップの中に、おしるこを見つけた。

なんだなんだ嬉しすぎる、おしるこ様やあ、寒さ万歳ってかんじだ。私は迷わずボタンを押す。

 

ガコンッ

 

ああ温かい、幸せだ。そういや尾崎豊も、“闇の中ぽつんと光る 自動販売機 100円玉で買えるぬくもり 熱い缶コーヒー握りしめ“なんて歌ってたっけ。極限の状態で飲む温かいものは最高だ、さぞ染みわたったんだろうなあ。

 

そんな小さな幸せを感じながらおしるこを飲んでいた私だったが、ハッ、大事なことを忘れてた…小豆の粒めっちゃ残ってるやん…。缶を振ってみると、ごとごととたくさんの小豆が缶の底でぶつかる音がした。粒入り飲料缶ではあるあるのネタなのになんで振って飲まなかったんだよ…。数分前の自分をすこし恨む。でも私はあきらめない、全部食べつくしてやる!

 

そこからの行動はパワフルだった。

まずは飲むと同時に勢いをつけて頭を後ろに振る。ここできっと一度に4粒くらいは食べれる。でもほかの小豆たちは、飲み口と缶の間のところに詰まっていて、なかなか口に入らない。そこにいるのは分かっているんだ、早く出てこい。

もう一度頭を後ろに振る、ヘドバンの逆バージョンみたいなイメージで。少しずつ出てきた、あと少し!なんで私はこんなに必死なんだろう、特においしいわけでもない小豆の粒がそんなに食べたいのかと我に返るときもあったが、そこに小豆があるからだ!!とむりやり押し通した。なんというか、謎の義務感?

今度は缶を逆さにしたまま底をトントン叩くと、ドッと小豆が出てきた。これが効いたのか、缶を振っても、もう粒が缶に当たる音がしなかった。た、食べきった…!達・成・感!

 

ここから学べたことは、何事も努力あるのみ!ということ。途中であきらめて小豆がごろごろ残ったまま缶を捨てていたら、なんであそこで頑張れなかったんだと後悔していた、かもしれない。

 

 

でもまあここまで読んだ人が思うのは、「いや、缶を回しながら飲めよ」っていうことだろう。私もそれを心からおすすめしたい。そうでしょうよ、残った小豆と戦うのは相当疲れる。だから、これから粒入りの缶を買うあなたには、ちゃんと時計回りに回しながら飲んでほしい。

たぶん自分はこう思ってる/夕方/ねおき

 

フジファブリックの、「茜色の夕日」という歌がすきだ。

 初めてその歌を知ったのは、好きな俳優Sが誕生日イベントで弾き語りしていたからという、まあ単純な理由。しかもSは、歌いながら号泣していた。

 

  「撮影のとき見た空と夕日がすごいきれいで、“茜色の夕日“って表現したらこの歌を教えてもらって。映画の役と心情が重なるところがあって。一番初めに好きになった歌です。」

 

 と言ってピアノに座り、弾き始めるS2フレーズくらい歌って、あれ、テンポが落ちて…いやいや鼻すすってるやん、もう泣くんかい。まだこっちに波きてないわ。置いてかんといて。戸惑う私をよそに、Sは顔を涙でぐちゃぐちゃにしながら歌を続ける。照明に照らされて顔がテッカテカだ。イケメン俳優なんて言われてるけど、わあ、今の顔、けっこうひどいぞ。

…なんでそんなにさらけ出せちゃうんだろう。普段あんなたくさんの人前で歌うことなんてきっとないのに、弾き語りするなんてそうとう恥ずかしいだろう。実際何回か止まりそうになるし音間違えるし、決してうまい演奏ってわけでもない。気力も体力も使うし。でもSは、何か大きいものに突き動かされるように泣きながら歌う。私は、見てるうちに、なんかこう、胸が重くなって喉のあたりが苦しくなるような感覚におそわれる。これってどういう感情なんだろうか。ただ、自分が気に入ってる人と同じ感情でいたいだけなのか、本当に感動してるのかは分からない。この感じはなんなのかまだ私には完全には表現しきれないのだけど、胸につまるものがあるのは分かる。吐き出したい。なんなんだろう。私はリモコンの一時停止ボタンを押してぐるぐる考える。そうか、もしかしたら私はうらやましいのかもしれない。人前であんなに号泣してさらけ出していること自体もそうだし、そういう歌に出会えていることも。いいなあ、そんなエネルギー、どこで手に入るんだろう…。「とりあえず」が口癖で、いつも何事にも中途半端な自分が恥ずかしくなった。私だってそんなものが欲しい。何か自分にとって大きいものに出会って、さらけだしてみたい。この歌は自分にとって、聞いて幸せになるわけではないけど、すごくいい気分になれるわけではないんだけど、この歌を初めて聞いた時の感情を思い出して、生きたくなる。だから無性に聞きたくなるし歌いたくなる。少し泣きそうになりながら。涙はでないけど。

 

ちなみにこの歌を歌ったとき、俳優S20歳。え、一個上…うそでしょ?あと1年で、私はどれほど濃い人生を送れるんだろうか。焦りしかない。何して生きてきた?って感じだし。うん、まあ、とりあえず私は「何者」を観に行って、どんどん活躍する彼を目撃しようと強く思う。あっ、またとりあえずって言っちゃった…