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クリスマスは匂いだけ/においのクリスマス/のっぽ

クリスマスは本当にいい匂いがする。
字面だけで香ばしい。まさに一年で最大のイベントであり、世界中の人が心待ちにする日だ。
街はイルミネーションで飾り付けられ、日頃は地味な通りもその日だけはきらびやかに輝きだす。家々はイルミネーションで飾られ、外に出れば嫌でもクリスマスの匂いがしてくる。

僕はクリスマスの味を知らない。いや、僕だけじゃない。誰もクリスマスの味は知らない。

クリスマスは匂いだけだ。とっても美味しそうなイチゴのホールケーキも、ジューシーに焼かれたチキンもクリスマスの味じゃない。赤レンガ倉庫を彩るイルミネーションの海の中を2人で歩くこともクリスマスの味じゃない。サンタの恰好をして家族とパーティーを催すのもクリスマスの味じゃない。全部匂いだけ。

クリスマスは食べた気になる。おしゃれなレストランでディナーを食べて、2人でケーキを選んで、帰り道に手をつなげばそれでおなかいっぱいだ。おいしいクリスマスだったと思うに違いない。しかし、実際におなかの中には何にも入っていない。空っぽだ。口にすら何も入っていない。全部匂いだけ。

クリスマスじゃなくたって七面鳥はおいしく食べられる。クリスマスじゃなくたってイルミネーションはきれいだ。クリスマスじゃなくたってイチゴのショートケーキはデパ地下に並ぶ。クリスマスじゃなくたって赤と白の服を着ることはできる。クリスマスじゃなくたってなんだってできる。全部匂いだけ。

クリスマスってなんだ。みんながクリスマスをさも食べているかのような顔をするけれど、誰一人としてちゃんと食べられていないじゃないか。そしてクリスマスは食べられないくせに、僕らにたくさんの要求をする。ペアリング、ネックレス、バッグ…買ったからといってクリスマスを食べられるわけじゃないのに、プレゼントを贈ることを要求する。

匂いだけのクリスマスなんてもうやってられない。
だから、今年は大きな靴下をベッドの脇にかけて寝よう。
今年こそクリスマスを食べられますように。

冬の嵐/嵐/のっぽ

「何か質問はありますか?」

「はいっ!」「はいっ!」「はいっ!」

1人の中年男性を囲むようにまだ20歳そこそこの若者が6人、円状に座っている。

その言葉を待ってましたと言わんばかりに、若者たちは嵐のような勢いで手を挙げる。

その中に一人だけ手を挙げていない若者がいた。よく見ると他の5人がスーツやフォーマルな恰好をしている中、その若者だけフード付きのトレーナーにジーパンと一人だけ場所を間違えたんじゃないかと思うような恰好だった。他の5人のピシッと決まった七三分けが、彼のピコっとはねた前髪を際立たせる。

 

ん?よく見ると彼だけ手元にメモ帳を持っていないぞ。他の5人はヘッドバンキングしながら中年男性の言葉をメモ帳に書き連ねているというのに。一言一句逃さないという姿勢で中年男性を凝視しているが、こんなに見つめられて中年男性は居心地が悪くないのだろうか。

 

「~ということです。これでよろしいですか?」中年男性が質問に答え終わり、他の若者が手を挙げようとしたときだ。

「ありがとうございます。それと、会社で一番楽しかったことを教えてください。」

 

今回答を貰ったばかりの学生がまさかの追い打ち。しかも回答内容と全然関係ないどうでもいい質問で。他の学生たちが挙げかけた手を下におろす。表情はさっきから全然変わらないが、内心怒りがこみあげているに違いない。その中でフードの子だけは、なんだかホッと安心したような顔をしている。きっと早く終われと願っているのだろう。

 

「楽しかったことは、うーん…仲間とやったバーベキューです。はい、じゃあ次の人。」

連続質問を嫌って社員が他の人に質問を促す。連続質問をした若者は自分のターンをやり切った満足感を顔に浮かべている。対した質問ではなかったが。

 

勢いよく挙がった手の中から社員が次の質問者を選ぶ。さっき質問した若者も同じように手を挙げる中、やっぱり一人だけ手を挙げない。

 

選ばれた子はその5人の中で一番気合の入った子だった。意識高いの権化とは彼のことだろう。しっかりセットされていながら重さを感じさせない七三分けに、デパートの奥の方で売られている高そうなセーターに、足にぴったりと張り付いたシュッとしたズボンに、無駄な黒光りを抑えたマットでお洒落な革靴。

「御社ではクリエイティブプランがうんたら、コミットしてかんたらですがどうですか?」

そのあとも否応なく続く質疑応答。我先にとアピールを繰り返す学生たち。

 

そして20分が経過し、質疑応答が終了した。

フードの若者は感じたことだろう、まるで嵐を抜けたかのような晴れやかな気持ちを。

書評じゃない/書評/のっぽ

提出が遅れ、ペナルティもわんさか溜まっていたので、コメントを他の人に書いてから自分の書評を書くというズルをしています。

本来であれば他の人の意見を知らないまっさらな状態でこれを書くべきなんでしょうが、どうしても他の人がどう書いているか知りたくなってしまいました。読んでる途中からAmazonのレビューとか見てたので結局同じことかもしれないですが。

 

僕がこの本に対して興味を持ったのは二点。ひとつはどうしてこの本がこんなに売れたのか、ということ。でもう一つはなんでこの本を書いて出版しようとしたのか、ということ。

 

一つ目、どうしてこの本がこんなに売れたのか。

僕自身この本を読んでいて、さらりと読めませんでした。それは内容があんまり面白くなかったから。だっておばさんの人生観を読んでいても面白くない。別段盛り上がるポイントがあるわけでもなく、おばさんが考えたことがだらだらと書かれているだけ。書かれている内容に対しての賛否を問わず、面白くなかった。

 

ただそこで出てくるのが、こんなに面白くない本が「なぜ売れたのか」ということ。それはやはりタイトルだと思う。家族っていう単語と病という単語のミスマッチ。これが人の気引くことは当然だ。ミスマッチと書いたけれど、それも別段違和感なく受け入れられるだろう。家族というのは、いいものだから。病の入り込む余地なんてないのだ。これは他の人が書いた書評とかを読んでいて感じた。

 

家族は「いいもの」。これって本当だろうか。そもそも家族を「いいもの」のままキープすることは可能ですか?だって、考えてみてください。家族は常に年を取ります。子供は乳幼児、幼児、小中高、大人へと成長し、それに伴って親も歳を取っていきます。いずれはヨボヨボになって、ぼけてしまうかもしれません。もちろん自分も。そうした中で家族内の立ち位置は変わってきます。親に扶養されるものから独立し、子供を扶養する側に立ちます。いずれは親を介護する側にまわっていくかもしれません。

そんな風に移り変わる中で、家族が「いいもの」であり続ける保証はどこにもありません。それなのに家族とは無条件で「いいもの」だという感覚だけが人々に共有されています。

 

僕が立てた仮説は、人々は家族が必ずしも「いいもの」ではなく、特別な人間である家族も実は赤の他人ということを心の底では知っている。しかし、そんなことを考えたら共同体は離散してしまうから、それをひた隠しにしている(無意識にそれを排除している)のではないか、ということ。人々がこの本に対して以上なまでに反応する理由にもなる(アマゾンの低評価の数とか)。必死に隠しているものをつつかれたから反応してしまうんじゃないの。これはあくまで僕の仮説だから、全然否定してもらってもかまわないし、馬鹿げてると思われても仕方ないでしょう。

 

しかしこんな仮説を立てられるぐらいに、この本が売れたという事実が奇妙であるということだ。なぜならみんなが家族を「いいもの」だって信じてたならば、こんな本は見向きもされないはずだから。

 

 

二つ目、何でこの本を書いて出版しようと思ったのか。

 

編集部だって馬鹿じゃないでしょうから、こんな本を出したら叩かれまくるってわかっていたはず。もちろん著者だって。

 

他の人の書評の中にちらほら見えたのが「著者が矛盾している」という指摘。確かに、筆者の主張は食い違っているように見えることもある。それは確かだ。ただし、それが家族関係へのコンプレックスから来ていると決めつけるのは違うんじゃないかと思った。

彼女の主張には2つの側面があると思う。ひとつは、家族に対するあきらめから成るもの。そしてもうひとつは社会に対する期待からくるもの。つまり彼女は家族という共同体はあきらめているけど、社会に対しては希望を持っているんじゃないか、ということ。で、そこで食い違いが起きているだけなんじゃないかな、と。

 

 

ここまで書いて「あ、これ書評じゃない」と気づいてしまいました。

なのでまとめ。

 

この本を読んで心が多かれ少なかれざわっとすれば、それでいいのかなと思いました。

初恋はかくれんぼ/初恋/のっぽ

その曲は僕の奥の方にずっと隠れていた。

なんとなく歌う鼻歌の中に顔を出すけど、「この曲だ!」と見つけた瞬間、また奥の方に隠れてしまう。

見つかりそうで、見つけられない、そんな曲が隠れていた。

 

僕が3月に1回、楽しみにしていることがある。姉が読み終えた漫画の新刊をTSUTAYAの白い袋に入れて、100メートルほど離れた彼女の家まで届けに行く。胸の中にはたくさんのわくわくと、ちょっぴりのどきどきと。目線の高さにあるインターホンを押す。わくわくとどきどきが膨れ上がって、胸がいっぱいになってくる。15秒もするとドアが開いて、隙間から彼女がひょこっと顔をのぞかせた。

 

昨日のこと。昨日ではなく昨日。
なんてことはない。食器洗いの時に流す曲をyoutubeで適当に探していた。本当はしたくないけど、そろそろやらないとご飯も食べられなくなるから。少しでも億劫な気持ちを紛らわすために曲を探した。ポケモンのメドレーを選んだのにも特に意味は無かった。適度に長いのと、皿洗いの前にポケモンのまとめを見てたから、程度。

 

彼女が転校してから3か月が過ぎた。桜も散って、僕は6年生になった。そんなある日、家に帰ると母から手紙を手渡された。淡い水色の封筒だった。奪うように手紙を母の手から取ると、階段を駆け上がり、自分の部屋へ転がり込んだ。
宛名には、彼女の名前。

 

この間の僕の誕生日、彼女からFacebookでメッセージが届いた。

 

何より誰よりかくしてた。

結局僕は手紙に返事をしなかった。

バレバレなのに見えないふり。

 

どんなに遠くに離れても…

どんなにかくれても…

どんなに小さく静かでも…

ずっと終わらないから。ずっと忘れないから。

初恋の「かくれんぼ」。

 

Whiteberry「かくれんぼ」

走れM/はな/のっぽ

Mは激怒した。必ずかの邪知暴虐の王を除かなければならぬと決意した。

Mには政治がわからぬ。Mは、村の下工人である。村人の頼みを聞いてはどぶ水に足を突っ込みながら必死に働いてきた。けれども邪悪に対しては人一倍に敏感であった。

或る日、かの邪知暴虐の王は姫をさらい逃げ去った。姫は国一番美しい女性であり、その美しさは国外にも知れ渡っていた。そのうわさを聞き付けた隣国の王は姫の生誕祭へと忍び込み、あっという間に姫を自国の城まで連れ帰ってしまった。

Mは下工人である。Mが姫の生誕祭に呼ばれるはずもなく、いつものように下水道の中で作業をしていた。Mが仕事を終えて地上に出てくると街中があわてふためき、騒然としていた。これはいったいどうしたことか、Mは近くに座り込んでいた老人に尋ねた。

「王様は、姫をさらいます。」

「なぜさらうのだ。」

「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな悪心を持ってはおりませぬ。」

「たくさんの人をさらったのか。」

「はい。初めに王様の妹婿様を。それからお世継ぎを。妹君を。そして、姫様を。」

「おどろいた。国王は乱心か。」

「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事ができぬというのです。このごろは、臣下の心をもお疑いになり、少しく派手な恰好をしているものは、人質ひとりずつ差し出すことを命じております。ご命令を阻めば十字架にかけられて、さらわれます。今日は、6人さらわれました。」

聞いて、Mは激怒した。「呆れた王だ。生かして置けぬ。」

Mは作業着に長靴を履いたままにもかかわらず、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢のごとく走り出した。隣国の城までは休まず走っても丸1日はかかる。しかし、暴虐な王に対する怒りと、姫を救い出さねばならないという使命感がMを走らせた。

 

若いMは、つらかった。幾度か、立ち止まりそうになった。えい、えい、と大声をあげて自身を叱りながら走った。広大な砂漠を超え、うっそうと茂った森を抜け、人を襲う魚の住み着く海域を泳ぎ、雲より高い丘の上を走り、凍り付く雪山さえも駆け抜けた。

Mの体はとうに限界を超えていた。普段のMであれば倒れこみ、指一本動かせなくなっていただろう。しかし、この日のMは違った。まるで誰かに手足を動かされているかの如くMは走った。落ちたらまず助からない大穴を軽々と飛び越え、水中を魚よりも速く泳ぎ、天高く伸びた蔦を一度も止まることなく登った。

そしてMは王の城まで一度も足を止めることなくたどり着いた。城の堀には赤く煮えたぎった溶岩が流れ、至る所に見張りの衛兵が配置されていた。蝋燭の火は消え、3歩先すら見えない場内には、まるで王の心を映したかのように悲壮な雰囲気が漂っていた。Mは衛兵を踏み越え、王の城まで一目散に駆け上がった。

王の部屋の扉を勢いよく開く。玉座に座っていた王は一瞬驚いた顔を見せたのち、不敵に笑った。その体は筋骨隆々。異形の怪物のごとき王は立ち上がると、口を大きく開いた。Mが虚を突かれた次の瞬間、王の口が真っ赤に燃え盛り、灼熱の火の玉がMめがけて飛んできた。

Mは横に回避しようとした。しかし体が動かない。いつのまにかMの体は前後と上下にしか動かなくなっていた。固まるM、迫る炎。火の玉が眼前に迫り、瞳を閉じたM。驚いたことに、熱さは一瞬だった。きっと一瞬で冥土に運ばれたのだろう、死を確信したMが目を開けると、そこにはさっきまでとなんら変わらない光景が広がっていた。いや、すこしばかり視点が低くなっているかもしれない。

なぜ自分が生きているのか、そんなことを考えている余裕はなかった。眼前では王が再び口を開け、炎を今まさに吐き出そうとしている。

その時、Mの足元に一輪の花が咲いていることに気づいた。白い花びらの中央に赤と黄色の咲いた大きな花だった。気づくとMはその花を口に運んでいた。今まで見たこともない、見るからに怪しい花を。しかし、Mの手は止まらない。Mは根っこごとその花を丸のみにした。

 

テレレテレレテーテー♪テレレテレレテーテッテテー♪

THANK YOU MARIO !

 

「な、言った通りファイアフラワー取ればクッパなんて楽勝だろ?」

「うぉー、こうちゃんすげぇ!」

プライドにかけて/駅/のっぽ

和田町は特別不便ではない。かといって便利なわけでもないのがミソだ。例えば和田町にある本屋さんだ。一応ある。品揃えは「ありそうでない」というのが印象だ。かゆいところに手が届かない本屋さんだ。まず店が狭い。入り口から3メートルのところに店主の座るレジがあるから、本を選んでいるときも常に視線を感じてしまう。客も少ないから、店内は貸し切り状態。ちょっとだけ本屋をのぞいてみるみたいなことができず、手ぶらで帰れる雰囲気ではない。だからうちの本棚には対して興味のない漫画が2冊並んでいる。

 

やっぱり買い物は横浜に限る。中途半端な空気が流れる和田町商店街をすたこらと抜け、和田町駅で電車を待つ。ホームに掲げられた丸時計は17時10分を示している。4限終りの大学生もすっかりいなくなり、ホームはがらんとして寂しげだ。時計の長針が3を示すのと同時に向うから電車が走ってきた。窓から見える車内は、和田町のホームと相反して混み合っていた。かろうじて長椅子の端から2番目の席が空いていたのを見つけると、扉が開くと同時にそこに滑り込んだ。右隣では恰幅のいいサラリーマンが本を読んでいる。席を分断するように縦に伸びた鉄の棒を挟んで左側には同年代と思われる女子大生が座っている。女子大生の耳にはイヤホン、意識はスマホに集中しているようで僕が隣に座ったことにも気がついてはいなそうだ。

 

車内を何となしに見回しているうちに電車は星川に着こうとしていた。ホームへ入り、電車のエンジン音が小さくなっていくのに反比例して、社内は降り支度を始める人で騒がしくなっていく。右隣のサラリーマンも読んでいた本をかばんにしまい込み、ドアが開くのをうずうずと待っている。

 

「星川~、星川~」

 

ドアが開き人が降りていくと車内の見通しが良くなり、空席も目立つようになった。右隣の席も空席のままだ。星川を出て30秒ほど、奇妙な異変に気付いた。何やら左の女子大生がえらくチラチラと僕のことを見てくる。さっきまでは存在にも気づいていないようだったのに、急にこっちを見てくるとは何かあったのだろうか。チャックは開いていないし、髪にゴミもついていない。何事かと左を見てみると、納得した。

 

星川までは埋まっていた彼女の左の座席が空席になっていた。つまりこの視線は「お前が右に詰めれば左右が開くんだから、早く右に詰めろよ」という無言の圧力だった。

 

しかし、僕は屈しない。どうせ次の天王町で人がたくさん乗ってくるに違いない。時計は17時25分を回ろうかというところだった。ホワイトな企業なら終業時間だ。僕が右に詰めたところで次の駅で人が乗ってきたら無意味だろう。だから僕は左から送られてくる視線に抗い続けた。もしも次の天王町で誰も隣に座らなかったなら、僕の負けだ。天応町についてから右隣にずれることは僕のプライドが許さない。これは左の女子大生と僕とのプライドをかけた勝負だった。その間も左からの視線と圧力は増していた。「早く…早く…」祈りとは裏腹に遠い天王町。ついには視界の端に貧乏ゆすりまで飛び込んできた。

 

「天王町~、天王町~」

 

駅のホームが見えてきた。瞬間、僕は勝利を確信した。扉が開くと同時になだれ込んでくる黒いスーツ。埋まる席。貧乏ゆすりをやめる女子大生。

 

勝った!勝った
僕はすぐにでも左の女子大生がどんな顔をしているのか見てやりたかった。
しかしまずは我慢…!!
自らの余裕を見せつけなくてはいけない。

 

と思った瞬間、女子大生が急に席を立った。
「ありがとうねぇ」女子大生にお礼を言う声が聞こえる。
隣に座るお婆ちゃん。不敵な笑みを浮かべる女子大生。
僕は敗北を悟った。

 

「いえいえ、席を譲るのは当然ですよっ!!」