「キャプション」カテゴリーアーカイブ

成人式/キャプション/縦槍ごめんね

この写真は姉が成人式の前にある、高校の同窓会に行ったときの写真です。一見楽しげですが、私後にある写真撮影のせいで、元々の予定だった、友達とのスキーを断らなければいけなくなりました。非常に辛い選択でなぜわざわざ姉のために私がこんな目に遭わなければいけないのかと思っていましたが、幸せそうな姉の姿を見て、許す気になりました。これから成人式なので、あまりはめをはずさないように、今時の若者になりすぎないように注意してほしいです。


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素敵なミイラ/キャプション/エーオー

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じゃあ、これはミイラでしょうか。

引越しの日、空っぽの部屋の中で食器棚のあったところにしゃがむ。ホコリを取ろうとしたら、きらっと鱗みたいななにかが光った。

あ、きれい。光に透かしてみる。

餡をはさんだヨモギ色の薄い餅がそっと二つ折りにしたような死骸。脚を開いてしんでいないところがいい。なんか、静かで、動いてた気配もなくて、魂の去ってしまった空っぽの器ってところがいい。

「ばかだな、おまえ。そっちじゃないよ」

ちょっと前、毎晩家の中で虫の鳴き声がした。必死で鳴き声を追って場所を割り出して、紙で誘導して外に逃がそうとする。なかなか上手くいかない。おまえ、風は開けた窓から吹いてるだろ。自然の勘で出口に向かうとかないのかよ。午前零時の攻防。

あれは多分ケラだったと思うのだけど、君も鳴ければよかったのにね。
それとも、もしかしたら鳴いてたのは君だったりしてね。ピアスみたいにきらきらしてるからそっと小さな缶に入れておいた。

やっと会えた/キャプション/ふとん

 

飛行機を降りて、にやりとしてしまった。

空港への通路で、まだ外に出たわけじゃないのに、横浜からはるばる上空を運ばれてきた生ぬるい空気とは明らかに違うのが分かった。

すぐに外に飛び出したい気持ちを抑えつつ新千歳空港から1時間弱JRに揺られて、ようやく着いた札幌駅での1枚。

気温は-6度。刺さるような寒さ。凍った路面に信号機の光が反射する。

これこれ!この感じ!

やっと冬に会えた嬉しさを、車で迎えに来た父にまくしたてた。

親と離れて初めての、冬の帰省の思い出です。

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ピッチャー/キャプション/ばたこ

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寝て、起きたらこんなものが目の前にあった。

ピッチャーに並々と注がれた水と氷、そしてその縁には「かわはらさんに送る水」と筆ペンと思われる物で書かれた紙が張り付けてある。

年末年始は毎日のように、いや、実際に毎日飲み歩いていた。普段なら高校の同期と供に二人で行われるその行為だが、そいつはどうにも燃費が悪く、起きていた時間と同じだけ寝ないと起きれない体質故に、まだ26時間程の長い眠りの只中だった。

ひとりで潰すのもどうかと思い、気の知れた店員の多いこの飲み屋に入り、キープしておいたボトルを少しずつ減らしていた所までは記憶している。母親譲りで酒に弱い自分の事だから、きっと焼酎を減らしている最中に眠ってしまったのだろう。店員の心遣いが身に染みた。

感謝の意を伝えねばと自分の席を担当していたホールの女性に声をかけてみたところ、どうにも彼女の気遣いでは無かったらしい。では誰なのか尋ねてみれば、カウンター席の少し離れた所に座る女性を紹介された。

その時までは気付かなかったが、そこには普段贔屓にしているバイトの娘が座っていた。自分の仕事が終わったにも関わらずこれを用意してくれたらしい。

結局朝になっても件の同期は来なかったのだが、意外と一人で過ごす飲み屋も悪くないと感じた一日になった。

 

同窓会/キャプション/染色体XY太郎

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今年は成人式ということで、高校の同窓会がありました。これはその時に撮った集合写真です。うちのクラスは一番集まりが良かったそうです。「そうです」といったのは、僕が同窓会に誘われず、行くことが出来なかったからです。
同窓会に誘われないということは、ネット上のコピペ等でネタ的によくこれまで見てきました。しかし、実際に自分が体験すると非常に辛いものがあります。なぜ辛いのか考えてみると、同窓会に参加できなかったということよりも、同窓会に参加する「権利」が与えられなかったということが辛いということがわかります。なぜなら、この場合、僕は暴力的なまでに同窓会というものから遮断され、ある意味では、現実的には同窓生でありながら、精神的には同窓生ではないという状況になってしまうからです。
そんな訳で、僕は同窓会誘われなかった事件をネタにする人の気持ちがわかりました。あまりに辛すぎて、その事に意味を持たせなければやるせないからです。ということで僕もネタにしていこうと思い、今回こういう風に使ったわけです。これから同窓会がある人も、終わった人も、参加していない誰かのことを察してあげてください。そしてこのようなことがあった人は、一人じゃないんだと元気を出してください。

一年の計/キャプション/なべしま

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現世利益の神様は怖い。
きちんと祀れば福がある。
棄てれば祟る。
お祀りできなくなったら、
もどっていただかなければいけない。

家のお稲荷さんは、両親が手を合わせている。
私が気にとめるのは、一年で一度だけ。
だから
元日の朝日に照らされて、こんなにも神々しく、
誰もが畏まるような姿を見ると、少し怖い。
自分の汚点をあぶり出されるようでもある。
お稲荷さんの前で、今年こそは清く生きようと
何度思ったかは忘れた。
昨日の立ち眩み、祟りだったりして。
そんな不敬なことを思う。

初詣/キャプション/五目いなり

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平成二十八年、一月二日の明治神宮本殿前の様子。人の列は横にも縦にも長く広がり、普段賽銭箱の置かれている場へは近づく事もままならない。毎年絶えることのない初詣を目的とする参拝客に慣れているためか、明治神宮は本殿の周りに五十メートル近い堀のような賽銭箱(?)を設置している様だった。柏手を打つ音が響き渡り、投げられた御賽銭は日光にきらりと輝く。
列の中の人々は何をお願いするのだの、御賽銭は幾ら入れるだのと口々に話し合っているが、神様が数千回も人々の願いを聞かねばならないとは考えてもいないようである。神様側の苦労は計り知れないが、参拝を終えた家族連れの幸せそうな顔や、悩み抜いた末に選んだ交通安全の御守りを嬉しそうに受け取る青年などを見ていると、人間本位の願いでも可愛いものだと思えてしまうのだから、やはり人間とは勝手なものだ。

ふゆがすき/キャプション/ちきん

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ふゆがすき。生ぬるく臭くなくて、かおが少しだけ薄くなる。みんな眠っているか、コートの袖の中で手をグーにしている。静かで綺麗な歌が聴きたくなる。おやすみの日はずっと毛布の中で、朝ごはんをチョコレートにしたりする。特別な夜だけ、おしゃれな靴を履いて出掛けるのに、見つけたら幸せになれるという一粒だけピンク色の光、見つからない。ところどころで「あれじゃない?」って声があがるけど、ひとつだけって言ってるでしょうよ。でもそんな景色が、楽しくて愛しい。