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ウェンズデイの下町/さくら&奴川

♪~(BGM)

(拍手)

えーどうも、さくらでございます。最近「一人○○」って流行ってて、どんどんいろんなジャンルに広まってるじゃないですか。一人カラオケとか、一人ディズニーとか、一人焼肉とか。

そこで今回僕が持ち込んだ説が、こちらです!

パァン(効果音) 「大抵のこと 一人でできる説」~~!!!

 

ザワザワ

 

というわけで、映像見ていきましょう。

今回は街角で調査した、「一人○○が流行ってるけどこれ一人は絶対無理だろ」というものを、一人で挑戦してみたらどうなるのか、ということを検証していきます。この調査に協力してもらったのが…若手芸人・K!

Kがまず最初に挑戦するのは…「一人デート」!!!

 

いきなりかなりハードなお題。Kはどうやってこの状況を切り抜けるのか…

ロケ当日。Kが連れてきたのはなんと”抱き枕”!!ハーレムアニメの萌えキャラものだ。
「ひと昔前のアニメのグッズってかなり安く買えるんですね。勉強になりました」
一つ賢くなったと笑うK。そろそろ自分との約束の時間が近づいている。自前の抱き枕を抱え待ち合わせ場所に駆け付けたK。周囲の白い目をものともせず、凛々しい顔でデートスポットへ向かう。抱き枕を小脇に抱えて挑む舞台はど定番、都内某所のイルミネーション。四方八方で炸裂するカップルのいちゃつきを気にもとめない一人リア充Kはおもむろに近くのベンチに座り…

「綺麗だね」
「うん、わたしずっとここに来たかったの!」
「いや、君が綺麗だって言ったんだ」
「Kくん…//」

繰り出したのは月9もビックリの激甘会話。ん、これは……

腹    話    術    !

(スタジオ爆笑)

ドン引きするカメラマンに対し、この日のために練習してきたと語ったKは、なぜか自信に満ち溢れている。こころなしか男前に見えてくる。これはデートの新しい形と言えるのではないか?ヤバめの見た目さえ気にしなければ完璧、いや…

腹話術の声、オカマの声にしか聞こえない。

本人はしっかり仕込んできたというものの、所詮裏声でも声は男。ラノベで覚えてきたセリフ自体は問題ないが、これはかなり目と耳に悪い構図。
というわけで、一人デートは、「目をつぶればオカマに口説かれる男くらいの構図にはなる」という結果に。

 

ロケ2日目。今日Kが挑むのは…「一人ボクシング」!!

 

正気じゃできないので、酒を盛ってくれと頼むK。一通り酒を飲ませると、ふらふらとリングに上がっていく。泥酔したKに、言われた通り静電気まみれのスズランテープを振りかけると…

「ほんと何だったんだよぉ昨日のロケはぁ!」ドカドカドカ

(スタジオまた爆笑)
殴り出した。厳密にいえば暴れているだけだが、これはボクシングになっている。
「スタッフ誰も助けてくれねえしよぉ!」
身につけたグローブのせいで指がなく、余計に絡まったテープがほどけなくなり動きが激しくなるK。最早一人ボクシングではなく、見えない何かと戦っているだけな気もする。しかし少なくとも周囲には被害が及んでいない。さあここでついにK倒れる。Kもいよいよここまでか!?さらにKの強烈なグーパンチ!すると動かなくなったK。そこですかさず用意していたタイマーが発動!続くカウント、起き上がる気配のないK。そして10カウント成立!KO!!!

※あとでスタッフが搬送しました

 

一人ボクシングは、「深刻なレフェリー不足にガチでダウンする」という結果に。Kは無事3日後に回復しました。

 

結果 「できなくはないが、ビジュアル面がいろいろとヤバい」

自分の好きなもののことが大好きな/自分大好き/露子

わたし、自分のこと、相対的にはあんま好きじゃないし自信ない!(石原さとみに生まれたかったし佐々木希に生まれたかったし、荒木飛呂彦にもなりたかった)

けど、自分の好きなもののことはしゅきしゅきだいしゅき~~~!!それらを選んだ自分のこともしゅきしゅきだいしゅき~~~!!!優勝!!!!!人生に勝った!!!!!て感じなので、「自分の好きなもののことが大好きな自分大好き」な文を書いていきます!


実家の本棚の奥の方に眠っていた、竹宮惠子先生の『風と木の詩』を発掘し夜通し読み耽って以来、私の心は昭和少女まんがの情熱溢れる物語表現にすっかり魅了されてしまっているんですわ。

母が少女時代から大切にとっておいた池田理代子作品、少女漫画の神様である萩尾望都作品、竹宮惠子の他の作品…お金が許す限り集めて読んでいる(まだまだ全然足りない)んだけど、読むたびに自分の中で新しい感覚器官が開発されているような気がする…とにかくみんな違ってみんな良い。

絵ももちろん美しくて怖くてすごいんだけど、なんてったって台詞がすごいんだよな。

憎しみで人が殺せたら!

ーーージルベール『風と木の詩』

私だけを一生涯愛しぬくと誓うか!

ーーーオスカル『ベルサイユのばら』

いやア、強烈!でもこんな、熱量の高すぎる、日常生活では絶対に口にすることのないような言葉に、その物語に没頭していると共感できるというかまるで自分の言葉かのように感じちゃうんだよなあ!あ〜〜〜!!!

一つ一つについて語っていたらキリがないので、三原順という漫画家の紹介に残りの文字数を捧げます。

1995年に42歳の若さで亡くなった、70年代から少女漫画界で活動していた漫画家さんです。代表作は『はみだしっ子』『Sons』など。

この人の特徴としては、まず文字の密度がハンパない、そして言ってることの重さもハンパない、絵もやたらと濃い。

2015年に行われた「三原順復活祭」のポスターに使われた『Sons』の一コマ。

愛とか優しさといったプラスのイメージで受け取られているものを疑い、その裏にある人のエゴや弱さの気持ち悪さから目を逸らさない。

徹底的に理性的に生きようとするんだけど、そうすることで殺した感情が余計増幅してしまう…こういったフラストレーションがしつこいほど丁寧に描かれています。

Twitterで紹介され、3.9万リツイートされた『はみだしっ子』の一コマ。平等とゎ。。。

社会の矛盾や理不尽を鋭い視点から批判する作品も多くあります。『Die Energie 5.2☆11.8』という、1982年に発表された原子力発電に伴う環境問題を話の軸においた作品は3.11後に再発見され、原発に対する三原順の先見の明が評価されたりしました。

どの作品もあまりにも文字が多くて話も重いので、読んでてほんとめんどくさくなります。漫画でここまで人のめんどくさを表現できるんだ…て感じです。だからこそ、どの作品も不完全燃焼で終わってる感は否めない。でも、明らかに、世の中の他の漫画作品が到達していないところに三原順作品は到達していると私は思います!私は思います!!

勧めたいけど勧めたくない!誰かに読んで欲しいけど自分だけのものにしておきたい!ううー!!と相反する気持ちが共存しておりますが、やっぱり誰かとこの感動を共有してみたいので、万が一興味をお持ちになった方がいらっしゃいましたら話しかけてくださいませ…たぶん超はしゃぎますので……

 

ロマンス回路/あったかい/jboy

 電流は電圧に比例し、抵抗に反比例する。このとき電流をIA)、電圧をEV)、抵抗をR(Ω)とすると、V=RIが成り立つ。これをオームの法則という。(図1

 

 中学理科、電気の分野である。比較的計算の少ない中学理科の分野の中で、珍しく計算が主であり、とっつきにくく苦手だった人も多いかもしれない。そこで今回は、僕が中学の時に考えた妄想を、大人になった今少し手を加えて実現させようとする試みである。 

 A君は、Bさんに思いを寄せている、と仮定する。中学生男子の淡い恋心である。

 

  中学2年の春、二人は初めて出会った。1年の頃は違うクラスだったので接点がなく、当然話したこともなかった。2年に進級した二人は同じクラスになり、少し会話もするようになったA君は、笑顔のステキな優しいBさんにだんだんと心寄せるようになったのであった。                                        初めて抱く感情に、戸惑いを抱くA君。Bさんともっと仲良くなりたい、あわよくばお付き合いなんかもしたい。でも、嫌われたらどうしよう。今の関係が崩れるのは嫌だな。果たして、A君の思いは報われるのだろうか……。

 

こんな思春期のピュアな1ページも、実はオームの法則に則っているのだ。

A君を電源、Bさんを電熱線に置き換えて考えてみる。電源の電圧とは、それ即ちA君の好きという気持ちに他ならない。これを情熱(Ppassion)と再定義する。

電熱線(抵抗器)の抵抗は、電流の流れにくさを表す。二人の間には、A君の心的葛藤などの様々な苦難が待ち受けている。抵抗の値は、こうした苦難に符合している。これは少し広い意味でそのまま抵抗としておこう。また、抵抗の大きさが大きくなればなるほど、温度は上昇する。恋は障害があるほど燃える、などとはよく言ったものだ。

そして、電流はA君とBさんの間を流れる。つまり愛(Llove)である。愛は、A君とBさん両者の関係の下に、初めて顕在化するといってもよいかもしれない。

こうして、愛は情熱に比例し、抵抗に反比例すると理解されよう(PRL、図2参照)。

 

 かくして新たな問題が生じてくる。回路には2種類あって、直列回路と並列回路である。簡単に説明すると、直列回路は、どこでも電流の流れる大きさは変化せず、それぞれの抵抗にかかる電圧の和が全体の電圧となる。一方並列回路は、それぞれの抵抗器に流れる電流の和が全体に流れる電流に等しく、どの抵抗器にも等しい大きさの電圧がかかるという仕組みである。

 これを先のように考えてみると面白いことが起こる。

ここではさらにもう一人、Cさんも登場する。直列回路の場合、A君はBさんとCさんに等しく愛情Lを注いでしまう。もちろんBさんとCさんにかかる抵抗Rの値は違うので、両者に傾ける情熱Pは異なる。A君の恋煩いは、一層複雑な様相を見せる。これを「あいのり型回路」とする。某有名恋愛バラエティのような、不器用だけどまっすぐな回路である。

これに対して並列回路の場合はどうだろうか。A君の情熱Pは等しくBさん、Cさんにかかり、それぞれの抵抗Rの大きさだけそれぞれに愛情Lが流れるといえる。

とんだプレイボーイの出来上がりである。さっきA君に感じたピュアさはどこへやら……。したがってこれを「光源氏型回路」と銘打つこととする(図3参照)。

 

 以上が、電気回路を敷衍した独自の「ロマンス回路」理論である。

以下例題を載せておく(ただの電気回路の計算問題です。図4参照)。あいのり型と光源氏型のハイブリットA君?を楽しんでいただければと思う。

 

 例題

 

     点アを流れる愛は何Lか。

     イの情熱は何Pか。

     R₁の抵抗の大きさを求めよ。

     R₂の抵抗の大きさを求めよ。

     R₃の抵抗の大きさを求めよ。

胸部二種/夢の対決/なべしま

現在深夜一時、知能は極めて低下しIQは2をきると言われる時間に申し訳なくも文章を書いているものの全く頭がはたらかぬ。
ところで深夜の法則というモノがあって、修学旅行の経験値が物を言うのだがこんな時間には胸部にしか思いをはせられない。

胸部は男女問わず身についているものであり、己の乳を一度は揉んだことがあるだろうが自分のものを揉んでもつまらないのは不思議。しかし両者の甲乙はつけがたい。ともかくそれを議論する今私の理想形を述べてみよう。

まず胸と言えば豊満な女性のたわわな膨らみを思い浮かべる人が多かろう。私も好きだ。大きければ大きいほど良いので貧乳は認めないものとするが、かといって高望みはしない。手のひらで包み込んだときに余るくらいが心地良いのである。大きくてふっくらしたのを手中にするは愉快だろうが、果たしてそれを十分に扱うことができるだろうか。否、己の手のひらに合わせるべきなのだ。己の身の丈を知り、そう手に余るほどの胸を手にして如何とするか、むしろ乳が勿体ない。そのかわり手の形に柔らかく食い込む肉体の妙は他には代えがたい。身体は肉と形容されるが、肉を揉みたければ肉屋に行けばよい、乳というものは不思議な快感をもって優しくこちらの身を包むのである。

かといって胸筋(俗称を雄っぱい)というのも、これはまた魅惑の外見をもってこちらの脳髄を刺激する。しかし、哀しいかな、事実胸筋というモノを手中にしたことは未だなく、極めて自慰的想像の域を脱しないことを謝罪しておきたい。
となれば自然その外見に幻惑されざるをえない。一説によれば鍛錬を重ねた良い筋肉とはただ固いだけの肉にあらず、想像もつかぬ柔軟性を持っているらしい。指を這わせればほんの少し、指先一つ、恥じらいがちに凹むのだ。乳がその膨らみを楽しむものならば、胸は凹みを愛でるものであると言えるかもしれない。
さすれば胸筋は魅力に置いて乳に劣るのであろうか、その感触の快感において乳と同じならば、というのは早まるものでない。胸筋のふくらみというものは乳の膨らみに負けず劣らず強力な魅力を持つ。筋肉のふくらみというものは、己で膨らみ、という魅力を押し殺すような謙虚さが見て取れるのである。乳の膨らみというものはまず膨らんでいる状態が自然であり、つまりそこになんのてらいもない。一方筋肉は己が膨らんでいるとは思っていない。無防備なふくらみ、そこには成長を続ける少年少女のような初々しささえ感じられる。また年を経た筋肉には、おのれで練り上げた上での自身が確固として存在しているのである。なんと複雑な性格を帯びた存在なのであろうか。胸筋とは、見つめられる存在としては、乳の上をいくのではないかとさえ思わせる。

ではどちらを優とし劣と断ずるか。
思うに乳は揉むもの、胸は見るものだ。乳の魅力とはその柔らかさ、優しさにあるとしたら、そこに存在する魅力とは感触に列席をなすものといえる。魅惑の外見も、揉まれることを私たちの意識下に期待させる。
それに対し胸は曲線、そしてどのように見えるのか……着物から垣間見えるものなのか、あるいはカソックのような身体に密着するような衣服の下に主張するものなのか、そうしたものに工夫が凝らされる。そして胸でしかない存在に愛おしさを覚える。

世の中には乳を愛する者の多けれど、胸の愛する者はどうか。いいや、いるのかもしれないが、それが風潮となるには少々肩身の狭い。
乳を持つものも胸を持つものも、是非ともその存在を恥じずに世界に向いてもらいたい。とは締めてみるものの、各方面から怒られそうではある、ジェンダー的に。

zizozizo7/大作戦/エーオー

1
その日、めじろ区地蔵ホットラインに一本の依頼が入った。
「ちゃんと、おつかいできますように」
依頼主はあらかわひろとくん(6)だ。いつもは幼稚園の送り迎えで母親に手を引かれながらこの道を行き来している。きょうはひとり、エコバックを持って若干あぶなっかしい足取りでやってきた。
なるほど、はじめてのおつかいというわけか。微笑ましい光景も賽銭箱に百円玉が投入された途端、一気に暗雲たちこめた。ひろとくん、君はまだわからないかもしれないがこのご時世主婦はそう簡単に百円を手放しやしないんだぜ。レジにて金額が足りないという事態にならないだろうかと石頭と苔の間にいやな汗をかいた。
さて、こういうことなら受けないわけにはいかない。コードネームMA345(めじろ区あさひな町3丁目45番地の地蔵)は区域一帯に指令を出した。あらかわひろとくん、はじめてのおつかい成功作戦、始動である。

いやべつに、金額に目が眩んだとかでは、決してない。

2
「おいふたりとも、指令が入ったぞ」
こちら、あさひな町1丁目2番地富士坂前三地蔵のその弐。要請が来たことを壱と参にも告げる。
「なるほど。345もずいぶん熱心だね。またはずんでもらったのかな」
壱はいつものように物腰柔らかく言った。参はケッと口を歪める。
「あいつ、公園の前に置かれてやがるからな。小遣いもらってはしゃいだガキが、ぽんぽんぽんぽん遊び半分でけっこうな額入れてくんだろ」
そう、確かに地蔵は立地によって依頼人の層も変われば賽銭の金額も変わる。こちらの三地蔵がご贔屓していただいてるのは主に坂の上に昔から住むご老人だ。
「まあまあ、お互い様だし協力しよう。この前は杖を忘れた高山さんの件で助けてもらったんだから」
壱ははんなりと鼻筋の通った顔で爽やかに言った。ことわっておくと三地蔵も微妙に一人一人顔が違い、おばあさまがたは壱を会いにいけるイケメンと絶賛し賽銭をはずんでくれる。
そうこうしているうちに、ターゲットのあらかわひろとくんが坂の前に現れた。買い物は序盤だが、さっそく不安になってきたのかきょろきょろと辺りを見回しながら歩いていった。参が舌打ちをする。
「あの程度でびびるなんて今時のガキはなってねえな。昔はこの坂超えるのだって命がけだったが、子どもも泣き言言わずに登ってったぞ」
「昔って江戸じゃん。だいぶ遡るじゃん。むしろ今は舗装されて、ここで命を落とす子どもがいなくなってよかったって喜ぶとこだよ」
そう、つまり、地蔵がたてられる1つの理由がそれなのだ。
「ケッ、甘やかしすぎなんだよ」
「まあまあ。僕たちがもうひとり増えないようにみんなを見守っていこう。四じゃあ、数的にも縁起が悪いしね」
ほがらかな陽射しのなか、坂の上から結構なアクセルの音をさせて車が下ってきた。傾斜により油断するとスピードが出てしまうらしい。

3
ていしぼうにゅう
パン、8まいぎり
シーザーサラダドレッシング

……よし、かんぺきだ。おかねもはらって、ポイントカードもだせた。あとは、おうちにかえるまでが、おかいもの。

4
昼過ぎになり、西田さんと廣田さんがここで待ち合わせて近所の集会場へ向かうのを見送った。今日は生花のお稽古のようだ。
「214、この前賽銭箱壊されたらしいぜ」
「えっ、それはまた気の毒に。足を伸ばしにくい場所なのにね」
「人通り少なくて誰かに見られる心配もないからだろ。でも賽銭もそんなに……」
「214にとっちゃ踏んだり蹴ったりだな」
地蔵事情を語らっているとひろとくんの姿が見えてきた。はじめてのおつかいも復路、あと一息である。
あっ。
と思った時には遅かった。坂の目の前でひろとくんは転び、その拍子にがちゃんと何かが割れる音がした。エコバックに滲み出る液体、ドレッシング。見ているこちらさえ胸が痛くなる、おつかいがトラウマになってもおかしくない事態だ。
「試練だな。どう乗り越えるか見ものじゃねえか」
参だけはニヤッと笑っていたが不意にその顔つきがさっと凍った。。
坂の上からトラックが降りてきた。どうやら地面に這いつくばってしまったひろとくんが見えていない。スピードを緩める気配がまるでなかった。
「ど、どうする?!」
「まだ距離はあるけど、」
「いやもう限界だよ、アウトだよ」
「どうしよう、どうしたら止まるんだ」
二人ともパニックになっていたが地蔵は地蔵、それがひろとくんに伝わるわけもない。エコバックの中身をいじるひろとくん、トラック。どうしようもない。だって俺たちは地蔵で、どうにも、
その時、参の舌打ちが聞こえた。次の瞬間、彼の頭はぽーんと、それはそれはけん玉の赤玉のごとく弧を描いてトラックの眼前に躍り出た。
俺たちは声も出なかった。トラックは急ブレーキを掛け必然的にひろとくんの手前で止まることとなった。やっと振り返ったひろとくんの横、参の頭が転がっている。
「もう1つ増えたら、縁起がわりいだろ……」
頭部のかけた参が弱々しく言った。ひろとくんの手がその額に触れ、トラックから運転手が慌てて駆け寄ってきた。

5
『よくやってくれた、MA102の参。これで地蔵ホットラインも益々の発展を見せるだろう』
「あほか。これ以上命はかけられねえからな」
MA345からの伝令に参は不機嫌に返した。あの後、ひろとくんとトラック運転手の一報ですぐに町内会による参の緊急手術の手はずが整った。三地蔵も一躍有名となり「命を助けた地蔵」という新たなる伝承がこの地に生まれた。
「よかったね。こうなれば車の人も気をつけるようにはなるだろうし」
壱は柔和な笑顔を浮かべて言った。町内会の広報誌で「爽やか王子様系地蔵」と称された彼は虜にする年齢層をちゃくちゃくと広げている。
「やってられるか。自分の命は自分で守れっつの」
参は相変わらずだ。顔の傷は残ったが、それが逆に「ワイルドイケメン地蔵」として人気を博している。
さて、俺のことは必要最小限に留めておく。「超地蔵系地蔵」。どういうことやねん。深く考えると悲しくなるが、ひとまずセンターであることに自信を持って行こう。まさかアイドルグループの人気格差問題の葛藤を味わうことになるとは、地蔵人生いろいろである。

少年漫画的思考のススメ/片付け/峠野颯太

時は西暦2016年。整理整頓が苦手という、女として致命的な性格が引き起こした運命によって翻弄されていた、一人の女がここにいた。




「フッ、私の性格からして、お前とはいずれこうなる運命だった…。とはいえ、まさかそんなところに消えようとはなあ!」




棚と壁の間という僅かながらの隙間。彼女の逞しく太ましい腕が入るはずもないその空間。
そこに、彼女が贔屓にしていた耳飾り(イヤリング)が……落下したのであるーーー




「私を舐めないほうがいい。お前などすぐに拾ってやるからなァ!」


彼女はその場にしゃがみ込み、その極狭空間(ナロー・スペース)に無理やり腕をねじ込もうとした。

「オラァァァ!!唸れ筋肉!!!ブチ込めぇぇ!!」

だが、どれだけ気合を入れようと、一瞬でも彼女の腕がか細くなることはなく、また極狭空間(ナロー・スペース)も彼女を頑なに受け入れようとしない。

「フン、お前なかなかやるな…この手は使いたくなかったが、私のスタンドを使うしかないようだ……」

彼女はそう呟くと、割り箸(チョップ・スティックス)を取り出した。

「行くぞォ!!私にイヤリング、持ってこい!!!」




しかし、割り箸(チョップ・スティックス)の威力はそれほどでもなく、ギリギリ耳飾り(イヤリング)に届くか届かないかの長さであった。

「オラオラオラオラオラーッ!!クソ、あと少しなんだ!地球のみんな!たのむ!たのむから元気をわけてくれ!みんなの助けが必要なんだ!空に手を上げてくれ!」

その時、何かが割り箸(チョップ・スティックス)に引っかかったように見えたので、彼女は一気に極狭空間(ナロー・スペース)から引き出した。

「フハハ!!私の手にかかればお前など……」







しかし、彼女の手元にあったのは、耳飾り(イヤリング)の虚像、綿埃(ダスト・バニー)であった。

「何ィ!!?お前、まさかフェイクを使いやがったのか!!!私の片付けが苦手という性格による弊害を利用したというのかァァ!!!」

極狭空間(ナロー・スペース)と耳飾り(イヤリング)は史上最悪のコンビなのである。

「お前、私に拾われないつもりか?もういっそ諦めるべきだと?……だが断る!!!お前は私を怒らせた。諦めたらそこで試合終了なんだよ!!まだ終わらせてたまるかよ…!」





彼女の目の色が変わった。そう、無我の境地(ゾーン)に入ったのである。

「私のもう一つのスタンドだ……行けェ嵐の団扇(ストーム・ファン)!!」

彼女はアイドルグループ嵐がにこやかに笑いながら写っている団扇(ストーム・ファン)を極狭空間(ナロー・スペース)にねじ込み、耳飾り(イヤリング)へと挑んだ。そして、嵐の団扇(ストーム・ファン)は耳飾り(イヤリング)を見事捕らえ、あとは引き出すのみだった。しかし、それは突如起きた。







「な、何?耳飾り(イヤリング)が消えただと…?」

先ほどまで嵐の団扇(ストーム・ファン)の元にあった耳飾り(イヤリング)は、一瞬で消えていた。




「まさか、ミスディレクション…!!!?」

嵐の団扇(ストーム・ファン)は、強大すぎる力が故に、耳飾り(イヤリング)を弾いてしまったのである。

「クソ……圧倒的な力ってのはつまらないものだ…」

耳飾り(イヤリング)は極狭空間(ナロー・スペース)のさらに奥地へと進んでしまい、もはや彼女のスタンドにそこに届くものは存在していなかった。




「この技だけは使いたくなかったのだが…仕方があるまい。私の本気を恐れ跪くがいい、そして拾われちまいなァ」

彼女はそう言って立ち上がり、棚を掴んだ。そして、最後の力を振り絞り、棚を動かしたのである。




「フハハ!!!極狭空間(ナロー・スペース)の弱点はこいつ、棚だろう!?こいつを動かされてしまえば、お前の力は格段に弱まってしまう。私が気づかないとでも思ったか!!耳飾り(イヤリング)は返してもらうぜ…」







そうして彼女は、その場を立ち去った。彼女は勝利したのである。自らの性格が招いた運命との勝負にーーー







次回予告
「やめて!性格の改善をしないで、いつまでも片付けをしないままだったら、そこに住んでいる峠野の精神まで散らかっちゃう!
お願い、死なないで峠野!あんたが今ここで倒れたら、将来の旦那との約束はどうなっちゃうの? ライフはまだ残ってる。これを耐えれば、怠惰な自分に勝てるんだから!



次回、『峠野死す』。デュエルスタンバイ!」

真夜中ノ空腹伝令/食べたい/オレオ

現在フタヨンサンマル、自宅待機班、空腹ニ駆ラレリ。
コレヨリ、オートバイデコンビニノ偵察ヲ行ウ。
天気ハ晴レ、気温ハ12度。マトモナ格好確認ヨシ。PASMOヨシ。異常ナシ!

―――ブロロロロ……

エンジン作動確認。ライト、ウィンカー、左右共ニ異常ナシ!
家ノ鍵……異常アリ!!!施錠ノシ忘レヲ思起ス。
直チニ引キ返シ、鍵ノ施錠ヲ行ウ。

―――ガチャ……

施錠ヲ確認。コレヨリ、目的地点ニ向カウ。
現在、舌ハ塩辛イ物ヲ欲シテイル模様。ターゲットハコンビニノホットスナック。
メインターゲットハローソンノゲンコツメンチ。
先ズハ拠点カラ最短距離ニ位置スル第一目標ポイントセブン-イレブンノ偵察ヲ行ウ。

―――ブロロロロ……

第一目標ポイントニ到達、コレヨリホットスナックノ現状確認ヲ行ウ。

―――ティロリロリロリロ……

ホットスナックヲ目視。現在状況確認。

揚げ鶏:1
唐揚げ棒:1
若鶏のもも唐:5
フライドポテト:1
サクッとジューシーメンチ:1

総ジテ鶏ノ唐揚ゲ系ガ多イ模様。隣ノケースニハ大量のドーナツガ陳列。
次ノ目標地点デノ残高逆算ヲシ作戦ヲ練ルガ、揚ゲ鶏ノ誘惑ニ敗北シ、フワットロクリィムワラビト共ニ止ム無ク購入ス。

現在フタヨンゴーマル。コレヨリ、第二目標ポイントローソンノ偵察ニ向カウ。
推測距離ハ第一ポイントヨリ南西ニ300メートル。到達予定時間ハフタヨンゴーニー。

―――ブロロロロ……

第二目標ポイントニ到達。現在ノ時刻ハフタヨンゴーゴー、到達予定時間ヨリ3分オーバー。

―――ピンポーンピンポーン

直チニ目標ターゲットノゲンコツメンチノ安否ヲ確認ス。

ゲンコツメンチ:1
黄金チキン:1
鶏皮ぎょうざ:1
Lチキ レギュラー:1
鶏から 塩にんにく:4
炭火焼鳥 ももタレ:1
からあげクン(レギュラー):2
からあげクン(レッド):1
からあげクン(北海道チーズ):1
ザク切りポテト:2

ターゲット補足。
速ヤカニレジニ急行シ、“オ買上ゲ”ヲ実行ス。
ロイヤルミルクティーノ“オ買上ゲ”モ試ミルガ残高不足ニヨリ戦略的撤退ヲ行ウ。

―――ピッ

「1点で160円になります」
「あっ、PASMOでお願いします」
「かしこまりましたー」

―――ピピッ

「ありがとうございましたー」

目標ターゲット無事確保。コレヨリ、直チニ帰宅ス。

―――ブロロロロ……

マルヒトヒトマル、拠点ニ無事帰還。コレヨリ、ターゲットヲ食ス。

―――モグモグ

……何やってんだ俺。

あの日の夕方友達/夕方/猫背脱却物語

夕方の空を写した写真が、なんとなしに携帯に溜まっている。夕映えが鮮やかだったり雲が雄大だったり、目の当たりにした夕方が素敵でついつい撮ってしまうのだ。まるで一眼レフ構えたカメラ女子みたいな動機である。

でも写真は別にSNSにあげるわけでもコンクールに応募するわけでもない。かといって「どうせ大した写真じゃない」と削除する気にもなれない。撮らない気にはもっとなれない。携帯の中で眠り続けるのは目に見えているのに、それでもいい夕方に出会うと無性に写真に収めておかなきゃいけないような気になる。

 

そもそも毎日やってくる夕方を改めて紹介するのもどこか変だし、そこから改めて夕方の魅力を感受する人もいなかろう。ある日の夕方を伝えようと写真を見せて「ほら、この前の夕方はこんなに良かったんだよ」と言っても「あら、写真撮るのがお上手で」と言われておしまいだ(それが薄々わかるから尚更人に見せないんだと思う)。それならと言葉で「弾力あるマシュマロのような雲に朱筆みたいな光が差して、表面一つ一つの毛羽立ちに暖かさと陰影を与えててね…」と語ったものなら「相変わらず比喩表現がお得意ね」となるのである。そのたび、そうじゃあないんだよお、となる。

伝える手段はどうでもよくて(そりゃ褒められたら嬉しいけど)伝えたい夕方そのものを知ってほしいのである。食レポを評価されたいんじゃなくて、レポートされてる料理を一緒に食べて、それで「おいしいね」と言い合いたいのだ。自分があの時感じた夕方を知っている人がいたら、それだけでその人の大事なところを知っているような特別な気持ちになれる。でも味わった後にしか、誰かと味わいたかったなあとは思えない。いい夕方は定食ほど毎度安定した質では提供されないから余計「あの日の夕方」を誰かと共有したくなったりする。

 

ああ、だから写真を撮りたくなるのか。

 

その日同じ夕方の空を見ていた人に出会った時、その事を一緒に思い出せるように、私は写真を残すんだろう。空に関する食べログやぐるなびみたいなものは知らないから、とりあえず私だけのレビューとして空を写真におさめておくのだ。そして写真は、その日のその夕方に居合わせ同じ気持ちになった共感者、飲み友達とかバスケ仲間とかいう類の「あの日の夕方友達」がいつか現れるのを待っているのだ。

もし彼/彼女が現れたら、子供が握ってた手のひらの中に隠した宝物をこっそり見せてくれるみたいに、そいつにだけ写真を見せたい。そして二人で顔を合わせて これだ これだ とニンマリしたい。そいつも写真を持ってたりなんてしたら。僕らあの日の夕方友達の友情は永遠となり、夕方になるまで語り合うのさ。

春学期WS課題(38) 双子/模倣文/ADMIN

 春学期も終わりに近づきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。単位が落ちそうで火の車の人も多いかもしれませんが、ラスト1週間、気を引き締めて授業に挑んでいきましょう。

 さて、今回のWSでは「お面ボイチェン形式」を試験的に導入してみましたが、みなさんどうだったでしょうか。面と向かっているのに、誰が誰だかわからない状況で、誰と何を話しているのかお互いに混乱していく状況は、かなり新鮮で楽しめたのではないでしょうか。
 途中、部外者がこっそり参加していることが判明したり、ボイチェンが壊れて性別詐称がバレてしまったメンバーがいたりといろいろな波乱が起こりましたね。「お互いがお互いに疑心暗鬼になるようにしたい」という目標は、しっかり達成できていたと思います。

 次回WSの課題テーマは「双子」です。テーマ設定者曰く、人間の双子には限定せず、いろいろな双子を想定して書いてほしいとのことなので、「双子座」「黄身が2つ入ってた卵」「ソーセージ」など、考え方は人によって自由です。「鏡に映ったもう一人の自分」なんていうのも、面白い設定かもしれませんね。

 また、今回のWSで決めたように、このブログの投稿フォームでぴったり1000字になるように文章を投稿してください。

 同じ1000字でも、空白や改行の使い方次第で、多く見えたり少なく見えたり印象を工夫できるはずです。一応記号や同じ文字の羅列でも文字数は稼げますが、乱用すると見栄えが悪いので考えどころですね。もっとも、わざとそうして演出をするのであれば積極的に文字稼ぎをしてもいいかもです。

 また、コメントをつける際に、その投稿を100点満点で評価し、その論拠を入れていただいて投稿するようお願いします。こちらはグループ外の人にも自由につけてよいこととします。個人的に気に入らない投稿者に私怨で0点をつけても良し、逆もまた然り、です。
 これまで曖昧だと指摘されてきたコメントが評価点として可視化されることで、自分の文章の優劣が数値化され、より自己評価/自己分析ができるようになるはずです。

 (追記)グループ分けは以下の通りです。

(省略)

 連絡は以上です。よろしくお願いします。

オタサー大戦/妄想/縦槍ごめんね

ここは、尾琢大学のオタサー、その名もオタ神。サークルのメンバーは200人を越える。しかしこのオタ神には長年抱えている問題があった。それはサークルの中に一人も女子がいないことだった。毎日のように、50人近くの男が入れ替わり立ち替わり部室に訪れ、大量におかれているアニメDVD、漫画、エロ同人、エロゲー。もはやそこは女子が立ち入ることができる場所ではないと考えられていた。だが、2016年。後にこの年はベブンズイヤーと呼ばれることになるこの年に、オタ神には女子メンバーが二人加盟した。一人はえみちゃんという子だった。ツインテールのいかにもな感じの女の子でルックスも結構よかったことからすぐにメンバーの中で話題になり、サークルの人気者になっていった。もう一人がこちらが相当な曲者で…。みつこちゃんという子なのだが、年がなんと78歳。なんでもこの年になって勉学の道に進むことを悟ったんだとかなんだとかで、若者の文化にも興味があったらしくこのサークルに入ったと言っていた。まぁこの二人がサークルに入れば人気が偏るのは仕方がないことだった。

えみちゃんのほうは週に三回サークルに顔を出して、そこに入るだけで男達はえみちゃんに夢中だった。いわゆるオタサーの姫ってやつだ。一方みつこちゃんの方は毎日、毎日サークルに通っていたのだが、今一男達のほうがみつこちゃんとの距離感を測りかねており、誰一人話しかけられないという状態だった。まぁ等の本人は全く気にしていないようで、いつもニコニコしながら僕達を見ていた。

二人がサークルに入ってから、2ヶ月がたった。えみちゃんはサークルにくる頻度が週三回から週二回程に減っていた。一方みつこちゃんは変わらず、毎日のようにこのサークルに顔を出し、相も変わらずニコニコしていた。そんな中ついに、サークル内で一番友達が多く、社交的な水野くんがみつこちゃんに声をかけた。
「みつこちゃんもさ、見てるだけじゃなくて、俺たちと一緒にゲームしようよ。」
「私はね、先輩方のような若い人達が楽しそうにしてるのを見てるこの時間が、一番幸せなんだよ。」
みつこちゃんの立ち位置とはいったい、なんなんだ。後輩属性なのか、母親属性なのか、お婆ちゃん属性なのか。とにもかくにもこの事をきっかけにみつこちゃんは急激にサークルに溶け込み出した。

そして、段々二人の女子の人気は二分化されていくことになるのだ。えみちゃん一派とみつこちゃん一派である。特にえみちゃん一派は過激な人々が多かった。みつちゃん派のエロDVDを割られたていたり、漫画が水浸しにされていたりと散々だった。これがきっかけでえみちゃんとみつこちゃん、どちらがこのサークルのトップにふさわしいか決める総選挙が行われた。色々な布教活動が行われた。そして、諸々の戦力を考えるとえみちゃんが優勢かと思われた。

そして、2週間の布教活動の末、最後のえみちゃん、みつこちゃんの演説が行われた。えみちゃんの演説は自分の利点を理解しきった。素晴らしく、かわいい演説だった。多くの男子が心奪われたことだろう。そして、みつこちゃんの演説。みつこちゃんは多くは語らなかったが、人数分のおにぎりを持ってきた。それを口にした僕らは自然と涙が溢れた。・・・これが母性か。母さん今まで反抗してごめん。きっと立派な大人になります! 僕を含めたほぼ全員がそう思い、涙を流したのだろう。

結果はみつこちゃんの圧勝だった。オタサーの姫にオタサーの母が勝ったのだ。こうして、第一次オタ神大戦は幕を閉じた。えみちゃんはこの戦争をきっかけにこのサークルを止めてしまった。みつこちゃんはというとこの先二年間多くのサークルメンバーを送り出し、そして、その全てが有名企業に就職したという。

という妄想を繰り返し、そんなサークルを止めた女の子も救ってやれる男になりたいなと思った。